勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしい

第342話 迷宮

先ずはまっすぐ進んでみる事にしたのですが、暫く進むと行き止まり。

いきなりハズレ?
「まあこういう事もある。先ほどの場所まで戻ったほうがよさそうだな。」
オイヴィがそう言って引き返します。
全員後を追いかけます。しばらく進むと、オイヴィが立ち止まります。
どうしたのかな?
「オイヴィ、どうしたんだい?」
そう尋ねようとしましたが、オイヴィの見つめる先を見て、僕は驚きました。
そこには、無いはずの壁が。つまり行き止まり。
え?そんなバカな。さっき階段を下りてからはすぐに十字路になっていて、そのまま直進しただけ。
行き止まりだったので、引き返して、十字路に戻ろうとしてたのですが・・・・

「何故だ!分岐はなかった!」
オイヴィが叫ぶように言い放つ。

うん、確かに分岐はなかった。一本道だったし。

「順平さん、この壁先ほどはなかったわ?」
「うん友郁、絶対になかったよね。」
これはどういう事なのか?

泉も壁を触ったりしながら調べていますが、
「少し風みたいなのを感じますわ。これは動くのではありません?」

だけど押しても、そして引いてみようとしたのですが、持ち手がないので引けませんね。うんともすんとも言わないので、今度は左右にスライドできるか確認しますが、そもそも壁なので左右に動かす事もできません。

「順平どうするのだ!これではここに閉じ込められてしまうではないか!」

柚奈がそう言いますが、もう少し様子をですね?
「でもお、これも罠なのかしらねえ?」
瑞華がそんな言を言いますが、罠?これが?

「罠か、あり得るな。誰かが何処か特定の床を通れば、壁が出現し消える。現在地がわからなくなる厄介な罠だな。」

しかし、もしこれが動く壁としても、そんな音しなかったと思うんですが?
「みんな、集まってほしい。このままでは分断してしまうかもしれない。」
6人が一塊になります。

「オイヴィ、どう思う?」
「どう思うも何も、先行している誰かが、この壁が動くスイッチを踏んでしまったのだろう。もしかすると床全体がそのようなスイッチになっているやもしれぬ。」
まあそんな所でしょうが、これは困りました。
「順平さん、どうするのかしら?」
瑞華がそう聞いてきますが、どうしよう?
「いくつか選択肢はあるのですが、一番したくないのが、2手に分けて、様子を見る事です。最悪分断されてしまいます。ですのでここで暫く待つか、先ほどの行き止まりで暫く待ってみるか、そのどちらかでいいと思います。
最悪ゲートを使って戻る事になるかもです。」
しかしどういう意図でこうなってるのでしょうか?
「ではどちらにするのだ?一度さっきの行き止まりに戻るのか?」
「柚奈はどう思う?」
「このままここで見ていても、最初に戻るだけだ。なら一度行き止まりに戻り、どうなるか様子を見たほうがいいのではないか?」

それも一つの手。
うーん、どうしよう・・・・

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