勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしい

第284話 アーダの提案

「ちょっと良いかの?」
アーダが何かあるようです。

「ええと何かな?」

「旦那様は、解呪すれば我らと今の関係を続ける事が困難になると思うておるのだな?」
「うん。今はその、よくわからないけれど呪い?これの影響で何とも思ってないけれど、もし解呪して元の状態になれば、きっと僕はみんなと今の関係ではいられない、そう思ってしまうと思うんだ。」

アーダは僕をじっと見つめている。

暫くしてアーダが続きを語ります。

「ここにこう言った書面がある。ザーラとヘルトラウダは知っておるのではないか?」

アーダは侍女の一人にその書面を持たせ、侍女は全員にその書面を渡す。

「これはな、拘束力のある書面なのだ。例えば何か秘密の事柄を伝えねばならぬ時、しかもその後それが外に漏れてはならぬ時にな、この書面にその旨を記載し、署名すれば、効果が表れる。もし秘密をしゃべろうものなら、直ちにに体中に激痛が走るのだ。」

すると今度はヘルトラウダが

「アーダ様、これは我々ギルドでも、よく使う書類ですが、これを今回旦那様にお使いになられるのですか?」
「どうじゃヘルトラウダ、効果はあると思うのじゃが駄目かのう?」
「どうでしょう?本来の使用法と趣旨が違ってしまいますので、実際どうなるかはわかりかねます。」

「ねえヘルトラウダ、貴女ならいいように記載できるんじゃない?」

「ザーラ様、できなくはないですが、皆さんどうしましょう?」

こう言う事に真っ先に反応するのは泉。
「私達にはこの書面の有効性が理解できかねますので、お任せしますわ。ただ・・・・そうですね、順平さんが、解呪若しくは治療等で現在の妻16名に対し、今と変わりのない接し方を希望、でいいのですよね?それがすっかり変わってしまえば、発動という事ですのね?ただ、何処まで条件を付けるかですが、皆さんどうでしょう?」

柚奈が挙手をし、
「あまり拘束しすぎてもどうかとは思う。こちらから求めた場合、それ相応の理由がないのに拒絶を繰り返すようなら、でよいのではないか?流石にもし解呪とやらで性格が・・・・元に戻るのでいいのか?戻ったとして、暫くは戸惑いもするのではなかろうと思ってな。」

「あ、それはあるあるかもね?順平さん、3度までなら赦しちゃおうかしらあ?」

瑞華、3度までっていったいどういう事?

「まあとりあえずたたき台を作ってみますね。暫く待って下さい。その間に旦那様をどうするか、またどうなっているか調べたりしてはいかがでしょう?」
ヘルトラウダがさりげなくそう言いますが、

「順平さん、ごめんね?暫く・・・・調べさせて?」
「まあ仕方ないよね・・・・差しさわりのない程度でお願いします。」

僕はよくわからなけれど、ヘルトラウダが書面を作っている間に、色々調べられるようです。

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