勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしい

第259話 この場所の変化について話し合う

ここにきてのいくつかの変化。
①ここ、この場所に至る前・・・・ここの入り口付近がフェンリルの住処だった事。
②進路が岩で塞がれていた事。
③進路の途中で、ないはずの分岐があった事。

「どうなんだろうね?考えても無駄かもしれないけれど。」

ここでまずフェンリルの事について・・・・

ここが住処だとして、なぜ並行世界で姿を見せなかったのか。
周囲の変化も含め、恐らく魔王にやられたのだろうと。
これは周囲の残骸や、見た事のない建物があったので、最初からそうだと思っていましたが、ここで5人の認識を共有する事に。

「今回は手負いの魔王とフェンリルは戦ったから、何とか生き延びたけれど、並行世界では、万全な状態の魔王に襲われ、周囲の建物は破壊、フェンリルと奥さんのガルムも殺された可能性があります。」

僕はそう語ります。皆納得してくれているようです。
まあ深く考えても仕方ないので、これに関しては今はあまり深く考えないように、早々とこの話は打ち切りになりました。

そして次の進路が岩で塞がれていた件ですが、

「やっぱりフェンリルさんが襲われていたか、そうでないかの違いがあったのじゃあないのかな?」
友郁がそう言ってます。
ここも魔王の襲撃の影響があったのかな?
「それを言うのでしたら、分岐があった事も含めての影響でしょうね。」
泉がそう意見をします。
「では何なのだ?無かったはずの岩で進路が塞がれていたし、ないはずの分岐が存在していた。魔王の襲撃とやらがあったとして、岩が何らかの衝撃で破壊されたのなら、それはそれでわかるが、ないはずの分岐はどうなのだ?魔王の襲撃があったとして、その場合、ここに至る道以外が何らかの影響でふさがれたのか?」
柚奈がそう一気にまくしたてますが、まあそうなんだけどね。

一方は進路が塞がれ、もう一方は塞がってた何かが無くなっていました。
「これはあれじゃない?ここは誰かが作った建造物じゃないかしら?そして何らかの機能が作動していて、その結果なんじゃないかなあ?」

瑞華の指摘はなるほど、そういう考えもあり得ますね。
だけど、並行世界ではそんな事には全く気が付きませんでした。
確かにこの場所を含め、人口の建造物の可能性は否定できないのだけど、並行世界ではそう言った機能が失われていた感じなのかな?
まあこの広間自体がずっと明るいのはずっと疑問だったのだけど。
異世界だからそういうものだと思ってましたから。

ではここは機能しているのかな?
機能ってどこまで、何がと言うのもあるけれど。

「あ・・・・あのさ、もし・・・・今まで知らなかったあの分岐、行った事が無い方へ行って・・・・魔物とかがいたりしない?」

もし僕らより強いのがいたら、どうなるのだろう。

結局こんな感じで?あまり考えても仕方ないだろうという事になり、なので一度戻ろうと。
そうあの、並行世界で暮らしていた建物へ。


そして一度戻ったのですが、様変わりしていた周囲に皆唖然としていました。
え?なに?このわずかな時間で何でこんなに変化が?
眼前には、延々と続く壁がありました・・・・

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