勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしい

第220話 魔石を確保

ヘルトラウダさんは僕にべったりとくっついたまま離れてくれません。
まあ美女にくっつかれて悪い気はしませんが僕には友郁がいるんです。さらには泉が!なんて僕は破廉恥なんだ!

そう思うのですが、何故か体はそう思っていないようでして。

こら駄目だ!なんで元気になるんだ?

【だって別嬪さんの胸がすげー柔らかいじゃないか!】

え?何今の?

僕は驚きましたが、あれから何もないのできっと空耳だったのでしょう。
疲れてるんだな色々と。

そう思っていても、僕はヘルトラウダさんと奥の解体場へ向かっている訳で。

そして。

「そこ!もっと綺麗に並べないか!」

「す、すいません!」
「そこ!枠からはみ出させるな!混ざるだろうが!」

「あ!本当だ。並べなおします。」

解体場はある意味戦場と化してました。ギルマスさんかな?彼の怒声が凄くて驚きます。

「ギルドマスター!常山様がお見えですよ?」
「なに?なんだあんた、まだ早いぞ?半分も終わってないんだ、出直してくれ。」
この数ですから、ごめんなさいと心の中で謝っておきましょう。

「ギルマスさん、魔石だけほしいのですが。」

「あ?魔石だあ?あんた魔道具でも作れるのか?」

「ええ、一応は。それで今製作途中の魔道具ですが、魔石を組み込もうと思いまして。」

「ほう。まあ、そう言うならどうせ元々あんたのだ、好きなだけ持ってくがいいさ。ただ、魔石は格のある順に並べてるからな、その辺考えて持ってくんだな。」

「格?」

「なんだ?魔石のこと知らねえのか?」

「はあ。魔物から取り出した魔石って、同じじゃないんですか?」

「何言ってんだ!魔物の種類にもよるうえに、強い個体であればあるだけ格が上がる。そこいらの雑魚の魔物ではせいぜい火種になったり、コップ一杯の水を発生させるぐらいしかできねえが、例えば同じオークでも、万が一オークキングの魔石なんかあってみろ、1個でこの王都も魔道具を10年は動かせるぞ!」

よくわからない例えですが、まあ魔法陣の活用、ゲートを作りたいですが、どれだけ必要かわかりませんから、色んなのを持って帰りましょう。

「助言ありがとうございます。適当に持っていきますね。」

「おう!まあそのアイテムが出来ればいいな!がんばれや!」

ギルマスさんは忙しいのか、またドロップアイテムにかかり始めました。

「ヘルトラウダさん、どこか部屋を借りられますか?今すぐ試したいので。」

「個室が空いてますから、そちらへ案内いたしましょうか?」

「頼みます。それと、僕が作るアイテムは、成功すればとんでもない事になりますから、秘匿しておきたいのですが。」

「勿論常山様の秘密を漏らしたり致しませんわ!妻たるもの、夫の秘密をばらすなんて考えられませんから!」

いや一寸待って!色んな突っ込みを入れたいけれど、何時の間に妻になってたんですか?僕達いつの間に夫婦?僕知らないですよ?。

きらきらと期待した顔のヘルトラウダさんを見ると、反論するのもなんだか、と言う気になり、それよりもすぐ。そう思ったので、早速ゲート作りをこの場で再開する事にします。

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