勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしい

第96話 目からも血が・・・・

「きゃああ!先輩!」

どうしたのでしょうか?
そう思って何か見にくいと思い、服の袖で顔を、目の周りを拭くと、そこにはべったりとした血が。
あ?何これ?
僕は急いで鏡・・・・がないので何故かスキルで作成でき、顔を見ます。
・・・・血だらけ?目も、耳も、鼻も・・・・
回復魔法を使いますが・・・・きかない?

こういう場合どうしたら?誰か?
というかそんな人いませんね。居れば最初から聞いてます。
そう言えば気になった事が。
エリクサー?
確かこういった場合にはものすごく高価な回復剤だったような。
これ作れるのかな?

そう思って念じると・・・・

何かが手元に。
ええと・・・・エリクサーと出てますが、何か対価はなかったのかな?材料もないですし。

これ何度もできるのかな?
そう思いもう一度・・・・できました。

そして一つは飲んでみます。

すると・・・・血が止まったようです。
才村さんが浄化の魔法をかけて綺麗にしてくれます。

僕はそんな才村さんを思わず性的な目で見ていることに気が付き・・・・
我に返ります。
これは何とした事か・・・・

《ある侍女の話。》
常山順平の不幸は、スキルが一度に手に入りすぎた事です。
一つ一つのスキルが何かわからないままドンドンスキルが増え、そして何かに追われているよう。
あれでは身が持たない・・・・

・・・・
・・・
・・


僕は落ち着くために、部屋から出ます。
流石に人目のある所では、しないでしょうと。

泣きそうな・・・・いえ、既に泣いてるね・・・・
才村さんがしがみついて付いてきます。
「行かないで・・・・捨てないで・・・・」

・・・・え?どういう事?
「あ、僕は才村さんを捨てないよ?ずっと一緒って言ったよね?」

どこか不満そうな顔をしてます。
「友郁・・・・友郁と言って、順平さん。」
・・・・ああそういう事ですか。
「わかったよ、僕の友郁。」
「僕の友郁・・・・きゃあ!そんな・・・・恥ずかしい・・・・」

そんなもじもじしなくても・・・・こっちが恥ずかしくなります。

「友郁さん、僕には少し考えがあって、今ちょっと焦ってます。」

「・・・・友郁と呼んで?」
「・・・・友郁、僕はこの世界について、友郁もだろうけど、何も知らないんだ。そして、このスキル・・・・僕の考えが正しければ、明日までにスキルをより多く、そしてより使っておかないと、後々厄介な・・・・というか、簡単にスキルを獲得できない気がするんだよ。」


「順平さん?それはどういう事でしょうか?」

「ステータスを確認するとね、最初はなかった表示があったんだよ。ボーナスタイムと言って、多分明日の昼まで。これが終わると、今までのように簡単にはスキルも、レベルも上がらない気がしてね。」
「・・・・すいませんよくわかりません・・・・」

まあそうだよね。僕もまるで理解してないから。

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