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復讐の刃ーー独りになった少年が、世界を血の海に変えるまでーー

ノベルバユーザー520245

【第十一話】ティアル・サーライト 18

「全員、冷静に対処しろ!!こんなに分かりやすい目眩しなんだ!!誰も引っ掛かるんじゃねぇぞォ!!」


巨大な爆発が起きた一方で、煙の中からティアルの声が響く。

この中にはティアルを筆頭に実力者が何人もいるのだ。

気配を感知することは勿論、皆冷静な頭を持っている。

煙を吹き飛ばすことだって容易だ。

スパイルが自分たちに近づけば、どこにいようと対処できる奴しかいない。

だが、

スパイルは城壁に向かってはいなかった。

皆が慎重に対処している内に、スパイルは準備を整えていたのだ。

煙が漂っている間に、スパイルはソレを描く。

後ろでドーバーや色んな奴が動き出したが、スパイルの方が早かった。

スパイルは描いた瞬間に横へ避ける。

『炎陣』は、完成した。


「さぁ、ショータイムといこう……。何人、生き残れるかな?」


途端、

スパイルが描いた炎陣の通りに、マグマの円柱が築かれた。


ドォォォォォォォォオオオオオオオオオオオ!!


急に跳ね上がる熱気ーー。

瞬時に起こった戸惑いと焦燥ーー。

油を使った大爆発の余波が残る中、巨大なマグマが噴出し、思わず全員が仰反る。

ティアルすらもが後ろに引いた。

炎の槍にもブレスにも耐えるティアルだが、流石にマグマは別だ。

当たれば死ぬ。

スパイルはその隙に動いた。

城壁の前に立っている人間たちの中でも、戦闘力の低そうな所を狙う。

No.5からNo.9までの一桁は勿論等間隔にバラけているが、狙うは当然、No.9だ。

スパイルは動揺に付け込んで一瞬の内に距離を詰めると、No.9の首を爪で刺し飛ばした。

ほぼ破裂したように見えるほど一瞬でNo.9の首から上をバラバラにしたスパイルは、他が襲い来る中、炎の壁を築く。

No.9の周りにいた人間たちは、その一瞬に燃やし尽くされた。

だが、


「スパァァァアアアアアアアアアアイルッッッ!!」


そこで、

再びティアルの怒鳴り声が聞こえてきた。

ティアルは誰よりも早く、そして速く、スパイルの動きに気付き、襲い掛かってきたのだ。

ティアルはスパイルがNo.9を殺った隙に距離を詰めると、腕を伸ばす。

先端を槍状へと変化させたソレで、スパイルを捕まえにきたのだ。

そして、

その突きは、またしてもスパイルの肩を抉ることになった。

さっきとは逆側。

両側の肩に穴が空いて、あまりの苦痛に表情が歪む。

ティアルはそれを見ると、ニタァァァァァァと嬉しそうに笑った。

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