復讐の刃ーー独りになった少年が、世界を血の海に変えるまでーー
【第六話】王族狩り 14
「ハッハァ!!イイね!!好みのタイプだ!!こういう状況でなければ口説くものを!!」
シェルは雷の球体をここ一番で大量に作り出すと、恭司に向けて一斉に放った。
宙を飛ぶ数多の雷の球体はそれぞれがまっすぐ恭司に向かい、恭司にトドメを刺さんと空中を疾走する。
しかし、
恭司は刀を振り上げると、数多の球体を一閃で斬り落とした。
振ったのは1回で、巨大な三日月が全てを丸呑みにしたのだ。
恭司は叫ぶ。
「お前だけは許せない……ッ!!絶対に!!絶対にブチ殺す!!」
「アハーハァ!!やってみるがいいッ!!あの時の汚点を注いでやるゾォ!!」
途端、
両者から凄まじい殺気と圧力が放出された。
冷ややかな殺意と熱い闘志が激突し、身を震わすほど恐ろしい迫力が場を包みこむ。
恭司の周りを渦を巻く大風は凶暴なほどに激しく吹き荒れ、シェルは今までにないほどの巨大な電流を身に纏った。
これこそ、
正真正銘、2人の本気の姿だ。
もうとっくに人間同士の戦いの枠には収まっていない。
神話やファンタジーの世界だ。
風と電流は空中で何度もぶつかり合い、いつ始まってもおかしくない一触即発の緊急事態と化している。
恭司はそんな中、一も二もなく真っ先に攻撃を仕掛けた。
「#@gaj/jujmugm#ッ!!」
もはや言葉にすらなっていない叫び声を上げ、恭司は特大の大三日月を網状に30発放つ。
シェルの視界は全てが風の刃によって埋め尽くされ、まるで死が津波のように押し寄せてくるかのようだった。
しかし、
シェルは剣を大きく上に振りかぶると、地面に当たるほど力強く降って、超巨大な雷の刃を作り出す。
雷の刃と風の刃は2人の中央でぶつかり合い、それがスタートの合図になった。
風と雷による巨大なエネルギー同士がぶつかった衝撃で瞬間的に視界が遮られ、たった一瞬の間が空く。
そして、
視界が晴れる頃には、恭司は既に前屈みになっていた。
太腿が風船を膨らますかのように肥大化していき、風が恭司の周りを包むように吹き荒れる。
もう待たない。
やるつもりだ。
「ハハァ!!ビスを退けた技かッ!!貴様の正体も分かったぞ!!あの砲撃からよく生きていたなッ!!」
シェルは尚も挑発する。
恭司は目から血を流すほどに狂乱した。
あの日のことは、10年経った今でも鮮明に覚えている。
子どもたちが、修吾が……
そして、
優香が亡くなった日だ。
「ああああああああああ!!皆をよくもォォォオオオ!!優香ァァアアアア!!」
王族狩りの足下の地面が割れる。
バキバキに破壊された地面を踏みしめ、王族狩りはパンパンに膨らんだ太腿の筋肉を爆発させると、そのままロケットのように突っ込んだ。
これこそ、
三谷の秘奥が一つ、『風撃閃』。
シェルは雷の球体をここ一番で大量に作り出すと、恭司に向けて一斉に放った。
宙を飛ぶ数多の雷の球体はそれぞれがまっすぐ恭司に向かい、恭司にトドメを刺さんと空中を疾走する。
しかし、
恭司は刀を振り上げると、数多の球体を一閃で斬り落とした。
振ったのは1回で、巨大な三日月が全てを丸呑みにしたのだ。
恭司は叫ぶ。
「お前だけは許せない……ッ!!絶対に!!絶対にブチ殺す!!」
「アハーハァ!!やってみるがいいッ!!あの時の汚点を注いでやるゾォ!!」
途端、
両者から凄まじい殺気と圧力が放出された。
冷ややかな殺意と熱い闘志が激突し、身を震わすほど恐ろしい迫力が場を包みこむ。
恭司の周りを渦を巻く大風は凶暴なほどに激しく吹き荒れ、シェルは今までにないほどの巨大な電流を身に纏った。
これこそ、
正真正銘、2人の本気の姿だ。
もうとっくに人間同士の戦いの枠には収まっていない。
神話やファンタジーの世界だ。
風と電流は空中で何度もぶつかり合い、いつ始まってもおかしくない一触即発の緊急事態と化している。
恭司はそんな中、一も二もなく真っ先に攻撃を仕掛けた。
「#@gaj/jujmugm#ッ!!」
もはや言葉にすらなっていない叫び声を上げ、恭司は特大の大三日月を網状に30発放つ。
シェルの視界は全てが風の刃によって埋め尽くされ、まるで死が津波のように押し寄せてくるかのようだった。
しかし、
シェルは剣を大きく上に振りかぶると、地面に当たるほど力強く降って、超巨大な雷の刃を作り出す。
雷の刃と風の刃は2人の中央でぶつかり合い、それがスタートの合図になった。
風と雷による巨大なエネルギー同士がぶつかった衝撃で瞬間的に視界が遮られ、たった一瞬の間が空く。
そして、
視界が晴れる頃には、恭司は既に前屈みになっていた。
太腿が風船を膨らますかのように肥大化していき、風が恭司の周りを包むように吹き荒れる。
もう待たない。
やるつもりだ。
「ハハァ!!ビスを退けた技かッ!!貴様の正体も分かったぞ!!あの砲撃からよく生きていたなッ!!」
シェルは尚も挑発する。
恭司は目から血を流すほどに狂乱した。
あの日のことは、10年経った今でも鮮明に覚えている。
子どもたちが、修吾が……
そして、
優香が亡くなった日だ。
「ああああああああああ!!皆をよくもォォォオオオ!!優香ァァアアアア!!」
王族狩りの足下の地面が割れる。
バキバキに破壊された地面を踏みしめ、王族狩りはパンパンに膨らんだ太腿の筋肉を爆発させると、そのままロケットのように突っ込んだ。
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