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復讐の刃ーー独りになった少年が、世界を血の海に変えるまでーー

ノベルバユーザー520245

【第四話】三谷恭司 15

「何……でだ……。何で……」


辿り着いた先には、相変わらずの真っ黒な広場が広がっていた。

黒い焦げ跡が地面一帯を覆い、その上に大量の血液が至る所に振り撒かれている。

赤くて黒いその光景はドス黒く、あまり長く見ていると吐き気がしそうだった。


「何でなんだ……。何で何で何で……」


そんな広場の真ん中には、もはや夥しいほどの人間の死体が溢れかえっていた。

そのほとんどはミッドカオス兵で、奥にいくほど数が多くなっている。

一番奥では、死体が多すぎて山になっているほどだった。

バラバラになった人間の肢体が散らばり、血は地面に池を作るほど流れ落ち、地面の黒色を見えなくしている。

そして、

その中でも最も大きい山の頂上に、"それ"はあった。


「何でそんなお姿になられているんですか!!父上えええええええ!!!!」


一本の剣の柄に吊るされた、恭一郎の首。

剣は他の仲間の背中に突き刺され、恭一郎の髪を無理矢理引っ張って柄に括り付けたようだった。

恭司は一も二もなくそこに駆け寄り、首だけとなった父を抱きしめる。

首だけとなった父親はとても軽くて、切り口から血が溢れるように流れ出てきた。

無論、死んでることは間違いなく、こんなことをしているくらいだから、死んだ後にも弄ばれたのだろう。


「嘘だ……嘘だぁぁぁ……」


よく見てみれば、その周りは三谷一族だらけだった。

女性も老人も多く混じっている。

皆刀を持って倒れているが、女性は全員裸にされていた。

どういうことをされていたかは想像に難くない。

ここで、陵辱されたのだ。


「何故だ……何故なんだ……」


またしても口から零れ落ちる。

死体の数を見るに、三谷一族は100人ほどしかいない。

対して、ミッドカオス側の死体は10万以上だった。

元がどれだけだったかは分からないが、恭一郎たちはこの"数"にやられたのだ。

ビスみたいな能力者も1人や2人ではなかっただろう。

ただの兵が10万程度なら、恭一郎のいる三谷100人で負けるはずがない。

父や皆は、多くの強者と兵で、嬲り殺しにされたのだ。

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