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復讐の刃ーー独りになった少年が、世界を血の海に変えるまでーー

ノベルバユーザー520245

【第四話】三谷恭司 ⑩

「恭司君……。長らく君を見てきて……私は……俺は、確信している。君こそが……お前……こそが……三谷の王たる器だ。三谷の祖先に、最も祝福された者だ。

だから……お前が証明してくれ。三谷は間違っていなかったことを……。三谷は、最強であることを。

お前が……お前が、やらなければならない。三谷の、日本国の祖先たちに最も愛された、お前、こそが、三谷の最強を証明しなければならないのだ……。

辛く険しい道のりも……お前ならきっと成し遂げられる。長きに渡る三谷の"怨念"を引き継ぐお前なら……きっと、きっと叶えられる。

待っているぞ、その時を。皆と一緒に、あの……世で……ずっと見ている。

頼んだ……ぞ……三谷、恭……司」


修吾はそう言って生き絶えた。

流れる血の量に耐え切れなくなったのか、恭司に語り掛け終わったその瞬間に、柊修吾は、その命を引き取った。

優香はその亡骸を抱いて泣き、恭司も周りの子どもたちも泣いた。

修吾の死は、それだけ衝撃的だった。

三谷を動かすNo.2にあたる人間が死んだのだ。

子どもとはいえ、その衝撃は相当だった。

恭司は自らの胸に手を当て、静かに頷く。


「任せてくれ。日本国の、三谷の想いは俺が引き継ぐ。三谷こそが最強だと、世界中に知らしめてやる。だから……安心して眠ってくれ」


恭司がそう言うと、心なしか修吾の表情が和らいだ気がした。

もう既に死んだ後のはずだが、そう思えてならなかった。

恭司や子どもたちは皆一様に手を合わせ、日本国の偉大なる英雄に黙祷を捧げる。

しかしそこに、

新たな異分子が登場した。

ミッドカオスの追手たちだ。


「いたぞ!!報告通り6人だ!!」


悠に1000人を超える彼らは、この状況でも土足で上がり込み、子ども相手でも手柄欲しさにそんなことを叫んでいた。

恭司は彼らをギロリと睨み付ける。

人の気も知らずにいきなり場にズカズカと入り込んできて、子ども数人に大人がゾロゾロと寄ってかかってきているのだ。

怒りは既に絶頂だった。


「ハイエナ共が……。皆殺しにしてやる」


恭司は刀を構え、闘志を漲らせた。

子ども相手に大人の兵士を1000人も向けてくるような恥知らずに、かける容赦など無い。

虐殺だ。

皆殺しだ。

皆の仇を討つチャンスでもある。

恭司は刀を構え、兵士の方に向かって歩き出した。

だが、その時、

そんな恭司を嘲笑うかのように、

突如、

ヒュルルルルルーと音が聞こえた。

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