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復讐の刃ーー独りになった少年が、世界を血の海に変えるまでーー

ノベルバユーザー520245

【第四話】三谷恭司 ④

「ば、バカなッ!!どうなっている!!くそッ!!読み違えたか!!ミッドカオス兵よ!!数で押し潰せ!!」


バルキーが焦った様子で指示を出す。

日本国の理念、思想について、バルキーはしっかり理解していたはずだった。

事ここに至っては、日本国は延命を選ぶものだとばかり思っていたのだ。

まさか、ここに来て怒りの感情が爆発し、自爆的に攻撃をしてくるなど思っていなかった。

完全に読み違えたと言える。

ミッドカオス王はここにきて、とても大きな失態を犯した。


「バルキー・ロォォォオオオズ!!!!」


途端、

森の中から一斉に日本国軍らしき人間が飛び出してきた。

速度から見るに三谷一族だろう。

彼らは一目散にバルキーへ向けて三日月を放ち、バルキーはそれを剣で弾き返す。

その瞬間に周りのミッドカオス兵たちがバルキーの前に立ち、バルキーは後ろへと下がっていった。


「くそッ!!くそッ!!何故こんなことになった!!ここまでは完璧だったというのに、何故だ!!」


後悔は先に立たない。

戦場には身を裂く烈風がいくつも行き交い、人の腕が足が宙を舞う。

大勢の仲間の仇を目にした三谷一族は、その全員が凄まじい鬼の形相で、目は紅く爛々と輝いていた。

返り血で全身赤く染まった彼らは、傍から見れば鬼そのものだ。

それが一騎当千の強さで幾多ものミッドカオス兵を蹴散らしていく。


「逃ぃぃぃいいがすかあああ!!」


バルキーが下がっていくと、森の中からさらに人が現れ、ミッドカオスにさらなる容赦ない攻撃を浴びせてきた。

逃げるバルキーを追い詰めんと、こぞって追い討ちをかけにきたのだ。

生き延びていた日本国軍はそのほとんどが三谷一族だったことも関係しているのだろう。

後からやって来る人間のほとんどは三谷の技で激しく追随し、ミッドカオス軍はまだ日本国の誰1人も殺せていない状況だった。

飛び交う風撃の乱舞に、ミッドカオス兵はその悉くが死に絶えていき、反撃どころか姿を確認することすらままならないときている。

バルキーはそれを苦々しい目で見つめ、声が枯れるくらい指示を出し続けた。

もう奥の手も何もかも出すしかない。

このままだと、ミッドカオス軍はコイツらに全滅させられてしまう。

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