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復讐の刃ーー独りになった少年が、世界を血の海に変えるまでーー

ノベルバユーザー520245

【第三話】ミッドカオス戦<2> ⑤

「は……?」


思わず素っ頓狂な声が出た。

それだけ、恭一郎も困惑する事態だったということだ。

冷静に考えてみても、何が起きているのか分からない。

嵐は昨日だったはずだ。

今日は既に止んでいて、さっきまで雲一つなかったはずだ。

なのに、

何故、今になっていきなり雨雲が出現する?

訳が分からない。

その瞬間、

突然出現した雨雲がピカリと光り、雷が落ちてきた。

雨は降っていない。

雷だけが落ちてきたのだ。

雷は集合していた場所からは離れていたものの、凄まじい威力だった。

家は焼け、地は捲り上がり、集まっていなかったら既に大勢の人間が死んでいただろう。

恭一郎は再び叫ぶ。


「敵の攻撃だ!!どういうものかは分からないが、自然現象ではない!!すぐに動け!!」


恭一郎の言葉に、今度はすぐに対応した。

集まった人間たちは瞬動で一気に森へと駆け、長たちが慌てて追随する。

もうパニックだった。

よく分からない中、状況だけが動き、展開の速さに皆付いていけなくなっているのだ。

場に残されたのは、瞬動の使えない子供たちと、恭司と優香。

恭一郎は2人に向かって叫んだ。


「お前たちもすぐに逃げろ!!俺たちが一緒に付いていく!!恭司と優香は自分で逃げて、他の子は俺たちが背負う!!急げ!!」


そう言われて、

恭司と優香は一目散に逃げた。

もう何が何だか分からない。

とにかく走るしかなかった。

他の子は皆、恭一郎と修吾、手隙の長たちに抱き抱えられて、ただただ一目散に逃げるしかない状況だ。

恭司と優香はその後に続くように着いていって、もう何も訳が分かっていなかった。

とりあえず後を追うしかなかった。

何も分からないけど逃げた。

動かなければならなかった。

2人はとりあえず走り、森の中を走る人間に追いついて、ひとまず安堵する。

だが、

その時、再び雨雲が出現した。

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