【連載版】断罪の不死者〜転生した俺は最愛との約束を果たす為旅をする〜
実戦訓練②
迷宮の中は、ひどく殺風景だった。
気味が悪い位に薄暗い通路のあちこちに、魔物を倒した際に出たと思われる血溜まりや戦闘の跡によって出来た凹凸の地面は、整備されていなくて、少し歩き辛い。
しばらく進むと、縦横2メートルくらいの穴から、緑色の体をした魔物が現れた。――ゴブリンだ。
ゴブリンは、知能が低く、魔物の中でも弱い方に分類されるが、群れとなると厄介な相手になる。
恐らく、村での被害ランキングベスト3には、入っている。
というのも、奴等は、村を襲っては家畜作物を捕ったり、村娘をさらい自分達の苗床にしようとするからである。
家畜や作物を売り、生活の主軸にしている村人達は、冒険者ギルドに依頼しようも、まともな報酬を支払うことが出来ず、冒険者達も低報酬では、やる気が起きず、あまり進んで依頼を受けることは無いらしい。
非常に厄介な話だ。
閑話休題
「グルゥギャァァァ」
「ギヒヒヒヒ」
ゴブリン達は俺達の存在に気付くと、凶悪な笑みを浮かべてきた。どうやら俺たちの事を下に見てるようで、特にエリナとリゼに向ける視線は、下賎なものだった。
あぁ、こいつらが何考えてるのか手に取るようにわかる。
取り敢えず――
「マルコ!」
「うん!」
――殺そう。
「「《飛剣》!」」
「グギャァァア!」
「ギガァァア!」
俺とマルコで《飛剣》を放ち斬撃を飛ばすと、前に出てたゴブリン二匹にあたり、頭と胴体が切り離される。
その様子を見ていた他のゴブリン達が戸惑い始めた。俺は、その隙を見逃さず、マルコと共に奴等の懐に入り、斬り倒していく。
仲間が数匹倒された事で、ようやく事態に気付いたゴブリン達は、恐れをなして通路の奥へと逃げ始める。
だが、そんな事を見逃す筈はなく――
「逃がしません」
リゼがすかさず矢を放ち倒していく。
戦闘開始から5分も経たずに、ゴブリン達は全滅した。
「ふぅ……やりました。緊張のあまり、外してしまうかと思いました」
「あはは、緊張するのは仕方がないよ。今まで訓練ばっかで、実戦は今日が初めてなんだ。けど上手くいって良かったよ」
「あぁ、狙いも良かったな」
「ふふ、有難うございます」
俺達は、初戦闘が良い結果で終わった事に、喜びを噛み締めながら、談笑していた。
しかし、俺達について来れない者がいた。――エリナとケインだ。
「おい、あまり気を抜くなよ、さっきは相手が油断してたから大丈夫だったけど、次どうなるか分からないぞ」
「そうだ!そうだ!三人で楽しそうに話してずるいよ!次は、私達も戦うからね!」
「ははは、悪い、確かに少し気を抜いてたかもな……よし!気を引き締めて次行こうか」
「うん」
「えぇ、そうですね」
それからと言うものの迷宮攻略は、順調に進み、とうとう十階層に到達した。
気味が悪い位に薄暗い通路のあちこちに、魔物を倒した際に出たと思われる血溜まりや戦闘の跡によって出来た凹凸の地面は、整備されていなくて、少し歩き辛い。
しばらく進むと、縦横2メートルくらいの穴から、緑色の体をした魔物が現れた。――ゴブリンだ。
ゴブリンは、知能が低く、魔物の中でも弱い方に分類されるが、群れとなると厄介な相手になる。
恐らく、村での被害ランキングベスト3には、入っている。
というのも、奴等は、村を襲っては家畜作物を捕ったり、村娘をさらい自分達の苗床にしようとするからである。
家畜や作物を売り、生活の主軸にしている村人達は、冒険者ギルドに依頼しようも、まともな報酬を支払うことが出来ず、冒険者達も低報酬では、やる気が起きず、あまり進んで依頼を受けることは無いらしい。
非常に厄介な話だ。
閑話休題
「グルゥギャァァァ」
「ギヒヒヒヒ」
ゴブリン達は俺達の存在に気付くと、凶悪な笑みを浮かべてきた。どうやら俺たちの事を下に見てるようで、特にエリナとリゼに向ける視線は、下賎なものだった。
あぁ、こいつらが何考えてるのか手に取るようにわかる。
取り敢えず――
「マルコ!」
「うん!」
――殺そう。
「「《飛剣》!」」
「グギャァァア!」
「ギガァァア!」
俺とマルコで《飛剣》を放ち斬撃を飛ばすと、前に出てたゴブリン二匹にあたり、頭と胴体が切り離される。
その様子を見ていた他のゴブリン達が戸惑い始めた。俺は、その隙を見逃さず、マルコと共に奴等の懐に入り、斬り倒していく。
仲間が数匹倒された事で、ようやく事態に気付いたゴブリン達は、恐れをなして通路の奥へと逃げ始める。
だが、そんな事を見逃す筈はなく――
「逃がしません」
リゼがすかさず矢を放ち倒していく。
戦闘開始から5分も経たずに、ゴブリン達は全滅した。
「ふぅ……やりました。緊張のあまり、外してしまうかと思いました」
「あはは、緊張するのは仕方がないよ。今まで訓練ばっかで、実戦は今日が初めてなんだ。けど上手くいって良かったよ」
「あぁ、狙いも良かったな」
「ふふ、有難うございます」
俺達は、初戦闘が良い結果で終わった事に、喜びを噛み締めながら、談笑していた。
しかし、俺達について来れない者がいた。――エリナとケインだ。
「おい、あまり気を抜くなよ、さっきは相手が油断してたから大丈夫だったけど、次どうなるか分からないぞ」
「そうだ!そうだ!三人で楽しそうに話してずるいよ!次は、私達も戦うからね!」
「ははは、悪い、確かに少し気を抜いてたかもな……よし!気を引き締めて次行こうか」
「うん」
「えぇ、そうですね」
それからと言うものの迷宮攻略は、順調に進み、とうとう十階層に到達した。
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