精霊貴族に転生~精霊の力を使って最強を目指します~

ReiNiaras

第七話 大精霊と神々

「着いたよ」
そこには酒を飲みかわして騒ぐ神と大精霊たちがいました。


「ちょっとみんな何飲んでるのよ」
ノフィが注意していた。
(ほんとにこんなのが世界を管理している神と大精霊で大丈夫なのか?)


「いやだってよう、お前たちがよう、遅いからだろう」
「そうだぞ、お前たちが遅いのが悪いんだ」
神や大精霊たちは弁明していたが、酒の匂いと酔っていて説得力が皆無だった。


「まあまあ、とりあえずノフィリアーナも来たんだし自己紹介から始めましょうか」
そんな中一人の神様がみんなをなだめて自己紹介を始めた。
「私は生命神リノスタシアよ」
「僕は魔法神リフィスだよ」
「僕は炎の大精霊マイラスだよ」
「私は水の大精霊アクアリーナです」


簡単に説明するとリノスタシア様は完全なる女神さまで、リフィス様はクールなイケメンって感じ(神にこんなこと言っていいのかな)、マイラス様はこの中では一番若いんじゃないかな。アクアリーナ様は人魚みたいでおっとりしている雰囲気だ。


そんなことを考えていると、すっと表れてみんなにお茶を配っていく執事みたいな人が現れた。
みんなにお茶を配るとノフィの後ろに立った。


「リファエル挨拶しなさい」
「分かりました。今日はルイト様。私は時空神リファエルと申します。一応神ですが、同じ時空を操る大精霊ノフィ様が格上となります」


なんと神様だった。
「こちらこそ、よろしくお願いします」


「それじゃあ本題に入りましょうか」
「私が説明しましょう」
するとリノスタシア様が説明を始めた。


「まず我々は君に謝らならければいけない。君に聞かずに転生させてしまったことだ。ほんとは君の了承が必要なんだが今回は時間がなくこのような形になってしまった。本当に申し訳ない」
「いえ、頭を上げてください。別に怒っていませんから。ですが、私の記憶があいまいなのはリノスタシア様によるものですか?」
「そういってもらえるとありがたい。記憶の件だが確かに私の力によるものだ。これは転生の際に必要なものだと考えてくれ。それと、言葉を崩してもらって構わんぞ。あ、様もさんもいらん」


「分かったよ」
俺は反論せず素直に了承した。


「できれば私もそちらのほうが」
「俺もそっちのほうがいい。堅苦しいのは苦手だからな」
「僕もそちらのほうがいいですね」
「私もそっちのほうがいいです」


すると、ほかの神様も同じように普通に話してくれと言われた。


「あ~、もういいや。分かったよ。でも文句言うなよ」
「あぁ、もちろんだ」
「ありがとうございます」


「それでは、話を戻そうか私が君を転生させたのはもうすぐ復活するであろう邪神を倒してほしいからだ」
「邪神?」
俺はその名前を聞いたことがない。


「あぁ、もともとは神だったのだがくるって闇に染まり地に落ちたものだ」
「でも欠けている神なんていないよね」


「いや、神と呼ばれるのはほんとはもっといるぞ。その中でも我々のような最上神のことを人は神と呼んでいるだけだ」
「そうなんだ。でもそれならリノスタシア達だけで対処できるんじゃないの?」
「いやそれがそうでもないんだ」
「ここからは俺が話すぞ」
そういってリフィスに交代した。


「神というのは基本地上世界には手出し禁止なのだ。そのうえ邪神は普通の神よりも力が強まる。だから、我々ではどうしようもないというのが現状なのだ。まあ、今はまだ何もしなくていい。頭の片隅にでもおいていてほしい」
「そうなんだ、分かった」


「そういえば私からのお祝いがある」
すると二人の男の人が入ってきた。
「こんにちは龍神です」
「こんにちは獣神です」
なんとまた神だった。


するとリノスタシア様が
「君には動物をプレゼントしたいと思う。一体は決まっているが、二体目は猫と犬どっちがいい?」
「え、じゃあ犬で」
「分かった、後でちゃんと届けよう」


すると龍神と獣神の二人が
「「私の子供たちを頼みます」」
そういわれた。
俺は驚いて
「分かりました。頑張ります」
って言ったけどいま子供っていたよね。まさか神様の子供!?


「それじゃあ俺たちからいうことは何もないよ」
「それじゃあ私たちはこれで」
そういってリノスタシア様たちは次々と転移していった。
すると最後にリフィスが残った。


「あ、そうだった今度俺そっちに行くわ」
「え、神は来れないんじゃ」
「まあ普段はな。でもいくつか条件をクリアすれば行けるんだわ」
「そうなんだ。分かった待ってる」
「じゃあな」
そういってリフィスも転移していった。

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