追放されたら親友が神だと言ってきた

ReiNiaras

第一話 プロローグ

僕はノア・ライアス
カーナ王国の魔法騎士をやっている


僕が幼いころに両親は死んでしまい伯父さんのところで育てられた
しかし、そこでも必要ないもののように扱われた
そこで僕は16歳で騎士養成学校に入った




今は王国の近衛騎士団として王城の警護に当たっている
しかし、このカーナ王国は周りに比べ多くの武力を持っており帝国の次に強い国だ
我々国民はそのことに誇りを持っているがそれを悪用して周りの国を脅しているような奴らもいる


しかし圧倒的な武力の差があるためなかなか逆らえず周辺国は今や我々王国と帝国の属国というような形になっている


近衛騎士団はそんな王国の王家の方々を守る重要な役割だ
そのため、もともとは花形だったが
今や王宮内の近衛騎士はなかなか活躍の場がなく周りからは給料泥棒だのお飾りだのいいように言われている


少し横を通っただけで


「邪魔だ給料泥棒」


そういってぶつかってきたり


「やることがないならこれをやっていてください」


と言われて使用人に王城の掃除などもやらされている


もちろん僕もそんなこの職場が嫌で騎士団への転職願いを何度も出したが


「お前みたいな給料泥棒はいらない」


などと何度も断られている


さらにやめようと辞職願を出したら


「いつでもやめていいが果たして君が働ける場所はあるのかな」


そういって俺をやめさせようとはしなかった






そして今日も


「あら給料泥棒さん
裏庭の木が伸びてきているので切っといて」


そういってメイドはどこかに去っていった






俺はどうしようもなく王城の裏庭に向かった
そこには手入れがされておらず荒れ放題な裏庭があった


とりあえず形を整えることにして
剣を抜いた


つい最近はこういうとこでも剣を使い腕が堕ちないようにしている


「はぁ!」


僕は気合とともに一気に剣を振り気の形をそろえた
最初は難しくなかなか揃わなかったがつい最近だと一発で綺麗に揃えることができる
ほかのところもそうやってそろえていくと


「ノア!」


そういってこちらに駆けつけてくる一人の男の姿が見えた


僕をそう呼ぶのは一人しかいない
古くからの親友である
ルーク・デイティア
彼は今王国の副騎士団長をしている
騎士団は近衛騎士団とは違い軍を率いる立場の騎士のことを指す


彼とは古くからの知り合いだが彼もまた僕と同じように両親を亡くしているらしい
らしいとは彼と出会ったのは15歳くらいの時で彼もその話は孤児院の人に聞いたからだそうだ


そして彼とは16歳から同じ騎士養成学院からの親友だ


「やあルークどうしたんだい?
君は忙しいはずだけど」
僕がそういうと


「うんまあ忙しいけど


ってそんなことはどうでもいい
君は何でこんなところで庭師の仕事なんてしているんだ


誰に言われた?」


ルークはいつもこうやって僕のためにおこってくれる数少ない人だ
そして僕を何度も騎士団に入れようとしてくれた
しかし、いつも団長である貴族がそれを退けている


そのため彼はいつも僕を心配して僕のもとを訪ねてくれる




「いいんだよルーク
僕にはこれぐらいしかできないから」


僕がそういうと


「ノア君はこんなところにいてはいけないんだ
君にはものすごい才能がある


今はただの近衛騎士だけど君の魔法は世界一だ
僕が保証する」


ルークはそういった


「世界一だなんて嘘だよ」


僕が否定しても


「いやほんとだよ
第一、剣で木こうやって整えることができる人なんてほとんどいないよ」


そうやって僕を励ましてくれた


すると
「副団長こんなところにいたんですね
仕事が溜まっていますよ
急いできてください」
そういって一人の騎士がルークを迎えに来た


「ごめんノア行かないと...」
ルークは申し訳なさそうに言っていたが


「いいんだよルーク行っておいでよ」


僕がそういうと


「じゃあまた今度ね」
そういって自分の仕事に戻っていった


すると騎士が近づいてきて
「おい給料泥棒
二度とルーク様に近づくな


まあもう二度と会えなくなるだろうがな
じゃあな大罪人・・・
そういってその騎士はどこかに行ってしまった


(大罪人ってどういうことだろう)
俺は疑問に思いながらもそのことはあとに回してとりあえずは目先の仕事を終わらせようと作業を再開した



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