アッフルガルド
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「…どのへんがいいと思ったの? あのダメダメな3人パーティーと―― あの変てこ悪魔コンビの。いったいどこのどのへんが?」
「あ、カナナ。『変てこ悪魔コンビ』はひどいです。わたくしたちのどこが変だったのですか?」
「変だよ、そりゃ。だって最初のコスプレからして、あれ、ひどかったもん。あたしてっきり、どこかのアタマのネジの切れた気の毒なお子さまかと思った」
「あ、ひどいひどいひど~い! あの服、あれは、暗黒界随一のカリスマデザイナーがデザインした機能性とデザインを兼ね備えたわたくしどもの自慢の制服で、」
「あれが自慢とか? ふふ、暗黒界もいろんな意味でヤバいんじゃないの~?」
「あはは。ふたりはすっかり仲良しですね」
ルルコルルが愉快そうに笑った。
「あ、すいません。話の途中で割りこんでしまいましたか?」
「い、いいわよ別に。そんなたいした話なんかしてなかったし」
「なるほど。それではそろそろ、」
ルルコルルがそう言って、ちらりと世界をふりかえる。
「ここも、もう、このへんでいいんじゃないでしょうか?」
「このへんで? 何? どういう意味?」
「いまここで、世界もこうしてあらかた終わりました。世界の終わりの見学も、少しちょっぴり、飽きてきたりはしませんか? 僕はじっさい、少し飽きてきました。」
「なにそれ! 飽きたとか、すごい適当言ってるし! 神様なのに!」
「ともかく次に進みましょう。そろそろ、良い頃合いだと思います」
そう言ってルルコルルが立ちあがった。
「さて、カナカナーナさん、」
「なに? ――って、けど、世界の終わりで神様に呼ばれる名前がゲームの名前とか、それってどうなの?」
「では、カナカナさん」
「それも一緒だってば!」
「まあとにかく、いまはひとまず、カナカナさん、」
ルルコルルが言った。口もとにいつもの微笑を浮かべて。
「じゃ、いまここで、あなたの希望を言ってみてください」
「希望? 希望って言ったいま?」
「はい。言いました。希望です」
「あ、カナナ。『変てこ悪魔コンビ』はひどいです。わたくしたちのどこが変だったのですか?」
「変だよ、そりゃ。だって最初のコスプレからして、あれ、ひどかったもん。あたしてっきり、どこかのアタマのネジの切れた気の毒なお子さまかと思った」
「あ、ひどいひどいひど~い! あの服、あれは、暗黒界随一のカリスマデザイナーがデザインした機能性とデザインを兼ね備えたわたくしどもの自慢の制服で、」
「あれが自慢とか? ふふ、暗黒界もいろんな意味でヤバいんじゃないの~?」
「あはは。ふたりはすっかり仲良しですね」
ルルコルルが愉快そうに笑った。
「あ、すいません。話の途中で割りこんでしまいましたか?」
「い、いいわよ別に。そんなたいした話なんかしてなかったし」
「なるほど。それではそろそろ、」
ルルコルルがそう言って、ちらりと世界をふりかえる。
「ここも、もう、このへんでいいんじゃないでしょうか?」
「このへんで? 何? どういう意味?」
「いまここで、世界もこうしてあらかた終わりました。世界の終わりの見学も、少しちょっぴり、飽きてきたりはしませんか? 僕はじっさい、少し飽きてきました。」
「なにそれ! 飽きたとか、すごい適当言ってるし! 神様なのに!」
「ともかく次に進みましょう。そろそろ、良い頃合いだと思います」
そう言ってルルコルルが立ちあがった。
「さて、カナカナーナさん、」
「なに? ――って、けど、世界の終わりで神様に呼ばれる名前がゲームの名前とか、それってどうなの?」
「では、カナカナさん」
「それも一緒だってば!」
「まあとにかく、いまはひとまず、カナカナさん、」
ルルコルルが言った。口もとにいつもの微笑を浮かべて。
「じゃ、いまここで、あなたの希望を言ってみてください」
「希望? 希望って言ったいま?」
「はい。言いました。希望です」
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