アッフルガルド
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「えー、みなさん、急なお知らせにもかかわらずしっかり集まってくれてありがとうございます。じっさいほんとに困ってたので、来てくれてほんとに嬉しいです」
カトルレナが前に立ってにこやかに言った。うーん、なかなかしゃべりなれている。さすがはカトルレナ。パーティ・リーダー。そしてさすがは社会人(ひきこもりだけど)。
「まず最初に訊いておきたいんだが、」
ガントっていう名前の、アサシンのヒトが口をひらいた。
「本当なんだろうな? 二百M? ほんとに支払えるのか?」
「そうそう、それそれ。わたしもそれ、最初にきいときたかったのー」
歌姫のヘスキアが、横から甘ったるい声を出した。
「たしかにもっともな疑問です」カトルレナがうなずく。「じゃ、皆さんを安心させるために、最初にまず、こちらをご覧ください。カナカナーナ、そっち、みんなに見えるようにオープンにしてくれる?」
「はいはーい。オッケーでーす」
設定をパブリックオープンにきりかえて、バシッと三人の前にウィンドウをとばす。今現在のパーティ所持金。候補者三人は顔をよせて、まじまじとウィンドウをのぞきこむ。
「む。すごいなこれは」「マジ? ありえるの、この残金??」「…たしかに十分ありますね」
「いちおうこれ、ちゃんと合法的に、リアルマネーと交換してゲットした正規のゲームマネーです」カトルレナが続ける。「もしどうしても信じられないという方は、あとで東ザルクの『金融都市ギア』まで行ってそこの中央銀行の銀行アクティビティ履歴を見てもらえば―― そこにしっかり、正規の換金記録が――」
「はいはーい! あとひとつ、しつもーん!」
カトルレナのスピーチをさえぎって、歌姫ヘスキアが手を上げた。
「ね、ききたいんだけど、なんであなた方、そんなに必死なのかな~?」
「必死? どういうことですか?」
「えー、みなさん、急なお知らせにもかかわらずしっかり集まってくれてありがとうございます。じっさいほんとに困ってたので、来てくれてほんとに嬉しいです」
カトルレナが前に立ってにこやかに言った。うーん、なかなかしゃべりなれている。さすがはカトルレナ。パーティ・リーダー。そしてさすがは社会人(ひきこもりだけど)。
「まず最初に訊いておきたいんだが、」
ガントっていう名前の、アサシンのヒトが口をひらいた。
「本当なんだろうな? 二百M? ほんとに支払えるのか?」
「そうそう、それそれ。わたしもそれ、最初にきいときたかったのー」
歌姫のヘスキアが、横から甘ったるい声を出した。
「たしかにもっともな疑問です」カトルレナがうなずく。「じゃ、皆さんを安心させるために、最初にまず、こちらをご覧ください。カナカナーナ、そっち、みんなに見えるようにオープンにしてくれる?」
「はいはーい。オッケーでーす」
設定をパブリックオープンにきりかえて、バシッと三人の前にウィンドウをとばす。今現在のパーティ所持金。候補者三人は顔をよせて、まじまじとウィンドウをのぞきこむ。
「む。すごいなこれは」「マジ? ありえるの、この残金??」「…たしかに十分ありますね」
「いちおうこれ、ちゃんと合法的に、リアルマネーと交換してゲットした正規のゲームマネーです」カトルレナが続ける。「もしどうしても信じられないという方は、あとで東ザルクの『金融都市ギア』まで行ってそこの中央銀行の銀行アクティビティ履歴を見てもらえば―― そこにしっかり、正規の換金記録が――」
「はいはーい! あとひとつ、しつもーん!」
カトルレナのスピーチをさえぎって、歌姫ヘスキアが手を上げた。
「ね、ききたいんだけど、なんであなた方、そんなに必死なのかな~?」
「必死? どういうことですか?」
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