アッフルガルド
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「ふむふむ、三名ですか。少ないですが―― ま、でもこの非常時ではやむをえません」
重力無視してふわふわ、ふわふわ、あたしの前まで降りてきたのは――
ムダにシッポの大きな猫だかリスだかよくわかんない小動物。毛の色は耳からシッポまで全部真っ黒。唯一、目だけがムラサキだ。ポワポワした綿毛みたいな長いまつげが、なにげにムダにかわいいけど――
「って、あんた何、そのビジュアル??」
「消費リソースの関係です」
と、もうひとつの声が言った。
「使えるリソースが限られていますので。長時間ここでヒト型のフォルムを維持するのは賢明でないと判断しました」
空からバサッとおりてきたのは真っ黒の鳥。
サイズと全体のニュアンスは、たぶんカラスがいちばん近い。けど、カラスにしてはずいぶん派手なダークレッドの飾り羽根をアタマのてっぺんに生やしてる。そしてこの鳥―― 目つきがキツい。いかにも冷たいダークな赤目は、ヒト型だったときのダグそのものだ。
「…にしても、もうちょっとマシなビジュアルってなかったの? なんでそんな、アニマルファンシーランドみたいなヤツなの??」
「え? この仮設フォルムに何か問題が?」
黒のネコリスが鼻をふんふんさせながら、クリッとしムラサキの目をこっちに向けた。
「ん~、とくに問題ということもないけど、」カトルレナがちょっと困ったなという顔でアタマを掻いた。「最初に出てきた女の子ビジュアルより、さらにちょっと、戦力下がったみたいで頼りない感じはするかな~、とは思いますね。ま、あくまで主観的な感想ですけど」
「その点は心配いりません」
ネコリスが、ビシッと指を一本たてて断言した。
「見た目のフォルムと戦闘力には直接的な相関はありません。この今のシェイプでも、可能な限りの戦闘支援はお約束します。ですのでどうぞ安心して選考に移ってください」
「ん~、そのビジュアルでそのセリフ言われても、説得力ってやつがね~。。」
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重力無視してふわふわ、ふわふわ、あたしの前まで降りてきたのは――
ムダにシッポの大きな猫だかリスだかよくわかんない小動物。毛の色は耳からシッポまで全部真っ黒。唯一、目だけがムラサキだ。ポワポワした綿毛みたいな長いまつげが、なにげにムダにかわいいけど――
「って、あんた何、そのビジュアル??」
「消費リソースの関係です」
と、もうひとつの声が言った。
「使えるリソースが限られていますので。長時間ここでヒト型のフォルムを維持するのは賢明でないと判断しました」
空からバサッとおりてきたのは真っ黒の鳥。
サイズと全体のニュアンスは、たぶんカラスがいちばん近い。けど、カラスにしてはずいぶん派手なダークレッドの飾り羽根をアタマのてっぺんに生やしてる。そしてこの鳥―― 目つきがキツい。いかにも冷たいダークな赤目は、ヒト型だったときのダグそのものだ。
「…にしても、もうちょっとマシなビジュアルってなかったの? なんでそんな、アニマルファンシーランドみたいなヤツなの??」
「え? この仮設フォルムに何か問題が?」
黒のネコリスが鼻をふんふんさせながら、クリッとしムラサキの目をこっちに向けた。
「ん~、とくに問題ということもないけど、」カトルレナがちょっと困ったなという顔でアタマを掻いた。「最初に出てきた女の子ビジュアルより、さらにちょっと、戦力下がったみたいで頼りない感じはするかな~、とは思いますね。ま、あくまで主観的な感想ですけど」
「その点は心配いりません」
ネコリスが、ビシッと指を一本たてて断言した。
「見た目のフォルムと戦闘力には直接的な相関はありません。この今のシェイプでも、可能な限りの戦闘支援はお約束します。ですのでどうぞ安心して選考に移ってください」
「ん~、そのビジュアルでそのセリフ言われても、説得力ってやつがね~。。」
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