アッフルガルド
page42
「ん? なにこれ? 文字が化けてるよ?」
そしてそのままライブチャットは沈黙。
どれだけ待っても、それ以上はアルウルからの着信はなく――
「…すまない。おそくなった」
なんだかひかえめな声が言った。
ふりかえるとそこにカトルレナがいた。いつもとちょっぴり装備が違う。今日はなんだか新しげなライトブルーの胸当てにベージュ系の旅人服一式っていう軽装。よく見るとさりげに髪形も少しかわっている。優雅で大胆な三つ編み風のお姫様っぽいニュアンスで。
「ダイブカフェは、その―― うまく見つかったのかな? 道はわかった?」
居心地悪そうに、こっちに目をあわせずにカトルレナが言う。
「あー、大丈夫大丈夫。ノープロブレムだったよ~」
あたしはバシッと無駄にハイジャンプでカトルレナのそばに着地。
「あー、けどよかった~。カトルレナ復活って感じで~ ちょっぴりホッとたよ~ こっちでも急に無口になってひきこもっちゃったらどうしよっかってけっこう心配してたし~」
「リアルの話は、その―― あんまりこっちでは、したくないな…」
「あ~、ごめんごめん! つまんない話しちゃったね~。あ、でもでも、帰りに何か買ってきて欲しいものとかあれば、今のうちに言っといてくれたら――」
「いいよ買い物とかは。通販でだいたい足りてる」
恥ずかしそうに首を左右にふって、それからはじめて、ちらっとこっちを見た。
「でもその―― アルウルには、ぜったいそれ、言わないでね―― その―― リアルの話――」
「あ~、それだったら大丈夫大丈夫! 100%秘密はまもりますよ~ このカナカナーナ。そこはばっちり信頼おまかせノープロブレム」
そこまで言って、ハッとあたしは思いだす。
そうだ、アルウル!
あいつの方は、ぜんぜんノープロブレムじゃなかった!
そしてそのままライブチャットは沈黙。
どれだけ待っても、それ以上はアルウルからの着信はなく――
「…すまない。おそくなった」
なんだかひかえめな声が言った。
ふりかえるとそこにカトルレナがいた。いつもとちょっぴり装備が違う。今日はなんだか新しげなライトブルーの胸当てにベージュ系の旅人服一式っていう軽装。よく見るとさりげに髪形も少しかわっている。優雅で大胆な三つ編み風のお姫様っぽいニュアンスで。
「ダイブカフェは、その―― うまく見つかったのかな? 道はわかった?」
居心地悪そうに、こっちに目をあわせずにカトルレナが言う。
「あー、大丈夫大丈夫。ノープロブレムだったよ~」
あたしはバシッと無駄にハイジャンプでカトルレナのそばに着地。
「あー、けどよかった~。カトルレナ復活って感じで~ ちょっぴりホッとたよ~ こっちでも急に無口になってひきこもっちゃったらどうしよっかってけっこう心配してたし~」
「リアルの話は、その―― あんまりこっちでは、したくないな…」
「あ~、ごめんごめん! つまんない話しちゃったね~。あ、でもでも、帰りに何か買ってきて欲しいものとかあれば、今のうちに言っといてくれたら――」
「いいよ買い物とかは。通販でだいたい足りてる」
恥ずかしそうに首を左右にふって、それからはじめて、ちらっとこっちを見た。
「でもその―― アルウルには、ぜったいそれ、言わないでね―― その―― リアルの話――」
「あ~、それだったら大丈夫大丈夫! 100%秘密はまもりますよ~ このカナカナーナ。そこはばっちり信頼おまかせノープロブレム」
そこまで言って、ハッとあたしは思いだす。
そうだ、アルウル!
あいつの方は、ぜんぜんノープロブレムじゃなかった!
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