アッフルガルド

ikaru_sakae

page8

 
 6666666666666666クレジット

 残高。
 本日四時二十二分時点での口座残高。
 そんなばかな。そんなばかな。

 なんだこれなんだこれなんだこれ!
 これが報酬? ほんとに報酬? まさかまさかまさか!
 ひとりあたり二百万クレジットって話だったはずだ。その額だって破格だしぜったいありえない金額だし、ぜんぜん最初から最後まで半信半疑だったけど――
 でも、でも――
 さすがにこれはムチャクチャだ! 
 ありえない! ぜったいありえないし!


いまいまコンビニ。銀行残高すごいことなってる。。

   おれもいま見た。ビビった。なんだこれ?
 
やばくない? 犯罪がらみ?
 
   しらねーよ。けど、それっぽいよな。

ヤバいよ、あたしたち

   おい、とりあえずおちつけ。

これ、おちついてられる??

   とりあえず待て。
   いまおれ、カトルレナに連絡中――

やばいよやばいよ! どうすんのよこれ!

   うっせー! いいから落ちつけって!

  
 『チャットアップ』でメッセージ交換すること五分。
 そのあとコンビニを出て地下にもぐり、都営メトロの駅へ。
 市ケ崎までの切符を、ためしにカードで買ってみる。
 三百五十クレジットがさしひかれ、カード残高は――

  6666666666666316 

 やばい。普通に使えてる、このクレジット!
 嘘じゃないんだ。フェイクマネーじゃないんだ。ほんとにほんとにほんとに――

✸✸✸✸ ✸✸✸✸ ✸✸✸✸ ✸✸✸✸ ✸✸✸✸

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品