伯爵令嬢は婚約者に横恋慕した義妹の手先に顔を斬り裂かれる
第1話:王の英断・ソランジュ視点
「これはめでたいの、シュザンヌ。
美貌と智謀で大陸中で名声を得ているナルシスを娘婿に迎えられたのだから」
「はい、兄上」
実の母親ながら、この人にも困ったものです。
もうストラット伯爵家に降嫁しているのですから、いつまでも国王陛下を兄上呼ばわりして、王女ズラをするのは止めていただきたい。
娘の私の方が恥ずかしくなってしまいます。
「それとはっきりと言い渡しておくが、シュザンヌが余の意向を無視して勝手に決婚したジョイシー男爵とその子供達にストラット伯爵家の継承権はないからな。
ストラット伯爵家は先代ナタナエルの血を継ぐソランジュは継承するのだ。
余の意向を無視して、教会と結託してジョイシー男爵と結婚したお前には、早々に隠居してもらうからな、分かったな」
「……はい、兄上」
「兄上ではない、国王陛下と呼べ、国王陛下と。
これ以上元王女の地位を振りかざすのなら、余の温情もなくなると思え。
今直ぐ王城に引っ立てて塔に閉じ込めるぞ!」
フィリップ国王陛下は本気で怒っておられます。
確かに母の言動は王家の名誉を傷つける恥知らずな行動が多かったですからね。
国王陛下の我慢が限界に達したのも仕方がない事です。
私としても国王陛下のお怒りは助けになります。
ストラット伯爵家の家中も随分と質が悪くなっていましたから、これで私の考えで母に媚を売る連中やジョイシー男爵家から入って来た連中を追い出せます。
特にこれでジョイシー男爵とセヴリーヌの横暴と、ストラット伯爵家の財産を散在する行動を止められます。
今までは元王女の立場で母が庇っていましたが、母の元王女の立場を国王陛下が完全に否定してくださいましたから、もう勝手はさせません。
ストラット伯爵家の当主として断固とした態度で臨みます。
「ジョイシー男爵、お前にも今までの身勝手な行動に対する罰を与える。
今この場で隠居を申し渡す。
ジョイシー男爵家は長男にミカエルに継がせるのだ。
そして直ぐに家族そろってストラット伯爵家から出て行くのだ。
もちろんストラット伯爵家の財産で買ったモノは全て置いていけ。
何一つ持ち出す事は許さない。
怒りを抑えて余の温情で家を潰すのだけは勘弁してやるが、今の言いつけに従わないようなら、家族ともども一族一門皆殺しにしてやる」
「温情をおかけいただき感謝の言葉もございません。
謹んでお言いつけに従わせていただきます。
ミカエル、セヴリーヌ直ぐに男爵領に戻る用意をしなさい。
こちらに来てから手に入れたモノは何一つ持ち出してはいけないよ」
「「はい」」
怖い、セヴリーヌの私を見る眼がとても怖い。
どう考えても復讐する気です。
性悪のセヴリーヌの事です。
何をしでかすか分かったモノではありません。
急いでナルシスに相談しなければいけません。
美貌と智謀で大陸中で名声を得ているナルシスを娘婿に迎えられたのだから」
「はい、兄上」
実の母親ながら、この人にも困ったものです。
もうストラット伯爵家に降嫁しているのですから、いつまでも国王陛下を兄上呼ばわりして、王女ズラをするのは止めていただきたい。
娘の私の方が恥ずかしくなってしまいます。
「それとはっきりと言い渡しておくが、シュザンヌが余の意向を無視して勝手に決婚したジョイシー男爵とその子供達にストラット伯爵家の継承権はないからな。
ストラット伯爵家は先代ナタナエルの血を継ぐソランジュは継承するのだ。
余の意向を無視して、教会と結託してジョイシー男爵と結婚したお前には、早々に隠居してもらうからな、分かったな」
「……はい、兄上」
「兄上ではない、国王陛下と呼べ、国王陛下と。
これ以上元王女の地位を振りかざすのなら、余の温情もなくなると思え。
今直ぐ王城に引っ立てて塔に閉じ込めるぞ!」
フィリップ国王陛下は本気で怒っておられます。
確かに母の言動は王家の名誉を傷つける恥知らずな行動が多かったですからね。
国王陛下の我慢が限界に達したのも仕方がない事です。
私としても国王陛下のお怒りは助けになります。
ストラット伯爵家の家中も随分と質が悪くなっていましたから、これで私の考えで母に媚を売る連中やジョイシー男爵家から入って来た連中を追い出せます。
特にこれでジョイシー男爵とセヴリーヌの横暴と、ストラット伯爵家の財産を散在する行動を止められます。
今までは元王女の立場で母が庇っていましたが、母の元王女の立場を国王陛下が完全に否定してくださいましたから、もう勝手はさせません。
ストラット伯爵家の当主として断固とした態度で臨みます。
「ジョイシー男爵、お前にも今までの身勝手な行動に対する罰を与える。
今この場で隠居を申し渡す。
ジョイシー男爵家は長男にミカエルに継がせるのだ。
そして直ぐに家族そろってストラット伯爵家から出て行くのだ。
もちろんストラット伯爵家の財産で買ったモノは全て置いていけ。
何一つ持ち出す事は許さない。
怒りを抑えて余の温情で家を潰すのだけは勘弁してやるが、今の言いつけに従わないようなら、家族ともども一族一門皆殺しにしてやる」
「温情をおかけいただき感謝の言葉もございません。
謹んでお言いつけに従わせていただきます。
ミカエル、セヴリーヌ直ぐに男爵領に戻る用意をしなさい。
こちらに来てから手に入れたモノは何一つ持ち出してはいけないよ」
「「はい」」
怖い、セヴリーヌの私を見る眼がとても怖い。
どう考えても復讐する気です。
性悪のセヴリーヌの事です。
何をしでかすか分かったモノではありません。
急いでナルシスに相談しなければいけません。
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