Bluetoothで繋がったのは学校1の美少女でした。
第96話 お誘い
私は祐奈ちゃんに譲られるというかたちで祐とクリスマスを一緒に過ごす権利を得た。
権利を得たと言ってもまだ祐を誘ったわけじゃ無いし、祐に予定があれば元も子も無くなってしまう。
祐にクリスマスの予定があるとは思えないけど、予定が入る前に早めに誘わないと。
そう思った私は祐奈ちゃんとヤイゼリヤに行った次の日の昼休みに祐を誘うことにした。
「そう言えばもう直ぐクリスマスだよな」
意外な一言が祐から発せられた。
私から祐を誘う事はあっても、祐の口からクリスマスという言葉が出るとは予想していなかった。
昨日、私と祐奈ちゃんの会話を聞いていた影響だろうか。
「そ、そうですね。クリスマスですね」
祐奈ちゃんも祐が発した意外な一言に動揺しているようだ。
祐奈ちゃんから祐とクリスマスを一緒に過ごす権利を譲ってもらったからには祐を誘って2人でクリスマスを過ごしたいと思う。
しかし、4人が集まっているこの状況で祐をクリスマスに誘うのは不可能だ。
流石に4人でいるときに2人でクリスマスを過ごそうと誘うのはあからさま過ぎてその言葉を口にできなかった。
「どうせ祐は今年も予定ないんだろ?」
「お前俺のことなめてるだろ? 当たり前だ。予定なんて無い」
「ごめんな。今年は俺、彼女持ちだから」
「……あ‼︎ そう言えばそうか……。完全に忘れてたわ。じゃあ今年は完全に一人ぼっちじゃねぇか……」
「くりぼっちってやつだな」
ま、まずい。この流れのままだと祐も私もくりぼっちになる。
せめて私に勇気があれば……。
「あ、私先生に資料を運ぶようにお願いされてたのを忘れてました‼︎  風磨くん、手伝って下さい」
え、祐奈ちゃん⁉︎
祐奈ちゃんは思いついた様に席を立った。
もしかして私が祐を誘いやすいように風磨をこの場から立ち去らせようとしているの?
「え、俺⁉︎ 俺より祐の方が良いんじゃないか?」
「ゆ、祐くんだと多分重くて持てないので風磨くんにお願いします」
「ちょ、ゆ、祐奈さん。俺もそこまで非力じゃないと思うんだけど……」
「と、とにかく風磨くん手伝って下さい‼︎」
「わ、分かった」
危なっかしくはあったが何とか祐奈ちゃんは風磨を立ち去らせることに成功した。
祐奈ちゃんはライバルの私にクリスマスを譲っただけでなく、私を助けようとしてくれている、
もう祐奈ちゃんどれだけ優しいの、大好き。
祐奈ちゃんが作ってくれたこのチャンス、無駄にはしない。
「祐、クリスマスはくりぼっち極めてるんでしょ?」
「極めてるわけではないけどな。まあこのままだとそうなる」
「私もくりぼっちなんだけど」
「あ、仲間じゃん。てかイベントは?」
「こ、今年は偶然イベントが無いの」
「そうか。じゃあくりぼっち仲間だな」
「だね。仲間同士、クリスマス一緒に過ごさない?」
「……そうだな。そうするか」
意外とすんなり了承してくれたことに拍子抜けしつつ、祐に隠れて小さくガッツポーズをした。
権利を得たと言ってもまだ祐を誘ったわけじゃ無いし、祐に予定があれば元も子も無くなってしまう。
祐にクリスマスの予定があるとは思えないけど、予定が入る前に早めに誘わないと。
そう思った私は祐奈ちゃんとヤイゼリヤに行った次の日の昼休みに祐を誘うことにした。
「そう言えばもう直ぐクリスマスだよな」
意外な一言が祐から発せられた。
私から祐を誘う事はあっても、祐の口からクリスマスという言葉が出るとは予想していなかった。
昨日、私と祐奈ちゃんの会話を聞いていた影響だろうか。
「そ、そうですね。クリスマスですね」
祐奈ちゃんも祐が発した意外な一言に動揺しているようだ。
祐奈ちゃんから祐とクリスマスを一緒に過ごす権利を譲ってもらったからには祐を誘って2人でクリスマスを過ごしたいと思う。
しかし、4人が集まっているこの状況で祐をクリスマスに誘うのは不可能だ。
流石に4人でいるときに2人でクリスマスを過ごそうと誘うのはあからさま過ぎてその言葉を口にできなかった。
「どうせ祐は今年も予定ないんだろ?」
「お前俺のことなめてるだろ? 当たり前だ。予定なんて無い」
「ごめんな。今年は俺、彼女持ちだから」
「……あ‼︎ そう言えばそうか……。完全に忘れてたわ。じゃあ今年は完全に一人ぼっちじゃねぇか……」
「くりぼっちってやつだな」
ま、まずい。この流れのままだと祐も私もくりぼっちになる。
せめて私に勇気があれば……。
「あ、私先生に資料を運ぶようにお願いされてたのを忘れてました‼︎  風磨くん、手伝って下さい」
え、祐奈ちゃん⁉︎
祐奈ちゃんは思いついた様に席を立った。
もしかして私が祐を誘いやすいように風磨をこの場から立ち去らせようとしているの?
「え、俺⁉︎ 俺より祐の方が良いんじゃないか?」
「ゆ、祐くんだと多分重くて持てないので風磨くんにお願いします」
「ちょ、ゆ、祐奈さん。俺もそこまで非力じゃないと思うんだけど……」
「と、とにかく風磨くん手伝って下さい‼︎」
「わ、分かった」
危なっかしくはあったが何とか祐奈ちゃんは風磨を立ち去らせることに成功した。
祐奈ちゃんはライバルの私にクリスマスを譲っただけでなく、私を助けようとしてくれている、
もう祐奈ちゃんどれだけ優しいの、大好き。
祐奈ちゃんが作ってくれたこのチャンス、無駄にはしない。
「祐、クリスマスはくりぼっち極めてるんでしょ?」
「極めてるわけではないけどな。まあこのままだとそうなる」
「私もくりぼっちなんだけど」
「あ、仲間じゃん。てかイベントは?」
「こ、今年は偶然イベントが無いの」
「そうか。じゃあくりぼっち仲間だな」
「だね。仲間同士、クリスマス一緒に過ごさない?」
「……そうだな。そうするか」
意外とすんなり了承してくれたことに拍子抜けしつつ、祐に隠れて小さくガッツポーズをした。
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