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Bluetoothで繋がったのは学校1の美少女でした。

穂村大樹

第77話 決意

楓に告白されてから1週間が過ぎた日の夜、俺はまだ告白の返事をすることが出来ず悩んでいた。

返事はまた今度で良いと言われたとはいえ、これ以上告白の返事を先延ばしにするのは楓に申し訳ない。

男として、決断をしなければ。

この1週間、授業中も食事中も入浴しているときも、登下校中も祐奈とBluetoothを繋ぐ事なく考え続けた。

よし、決めた。

俺は明日、楓に告白の返事をする。

思い立ったが吉日。いや、何故今日じゃないんだこの意気地なしと言われても仕方がないが、焦るのはよくないし焦る必要は無い。
いや、もう1週間も返事を先延ばしにしているのだから、焦れよ俺。

焦るとは言っても今日中に返事をするとか、今すぐ電話をして返事をするとか、そう言うことではない。

楓は何処にも逃げては行かない。明日学校に行けば必ず楓に会えるのだ。
だから焦ることはない。明日、告白の返事をする。ただそれだけだ。

俺が告白の返事をする覚悟を決めていると、スマホから通知音が鳴り、祐奈からラインが来た。

「明日の放課後、屋上に来てくれませんか?」

え、急に放課後屋上に呼び出す理由ってまさかあれか?俺が今現在進行形で悩んでるあれか⁉︎

……いや、楓から告白されただけでも奇跡を通り越して夢なんじゃないかと疑っているというのに、まさか祐奈から告白されるなんてそんな事はあり得ない。

「わかった。何か用か? 悩みなら今からでも全然聞くけど」
「いえ、悩みとかではないんですけど直接伝えたい事があって」

そんなこと言われたら嫌でも告白されると思ってしまうじゃないか。
いくらオタクの俺だってそれくらいの勘違いはする。

じゃあ俺は明日、楓に告白の返事をした後で祐奈の話を聞きに行かなければならないのか……。

それなら楓への返事はまた後日でもいいか。

……いやだめだ‼︎ それはダメだ。明日返事をすると決心したからには後には引けない。
そうでないと、いつまでたっても返事が出来ないから。そう決心をしてその日の夜は眠りについたのだった。



◆◆◆



そして次の日、俺は意気込んで学校に登校した。

「はい、えー今日は古村が体調不良で休みだ。風邪が流行してるから気を付けろよー」

はい、神様ちょっといたずらが過ぎますよ。

何も俺が告白をする予定だったこの日に限って楓が学校を休むなんて……。

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