Bluetoothで繋がったのは学校1の美少女でした。
第76話 妹ーク
祐奈と楓は俺の妹モカとの会話を一通り楽しんだようで、最初は緊張していたモカも大分打ち解けたようだ。
そろそろ女子トークが終わるかと思った頃、祐奈と楓が俺の子供の頃の写真が見たいと言い出した。
待っててください‼︎ とモカが急いで1階から昔のアルバムを持ってきたせいで会話は中々終わらず、部屋の片隅でただひたすら待ち続けた。
挙げ句の果てには俺の子供の頃の写真を見て無表情だの不貞腐れてるだの言い放つ始末。
まあそれでも流石に俺の幼少期の写真を見た祐奈と楓は可愛いとも言っていた。
子供の頃の写真とはいえ、自分の写真を可愛いと言われるのは嫌ではない。
最初は何故祐奈と楓が俺の家に来たのか気になっていたが、今はもうすっかりその事も忘れ……。
いや、忘れちゃだめだろ。祐奈と楓が急に俺の家に来たんだぞ?
何か理由があるに決まってる。
「2人とも、今日はなんで俺の家に?」
「あ、忘れてた」
「私もすっかり忘れてました」
そんな簡単に忘れるような用事ならわざわざ俺の家まで足を運んでもらわなくてもよかったのに……。
2人とも家が近いとはいえ、俺の家によれば時間をロスする事は避けられない。
そうまでして俺の家に来ないといけない理由が?
まさか、楓にされた告白の事についてか?
「祐、学校に到着してからすぐにフラフラっと帰ったでしょ? これ、バスの中にスマホ忘れてたみたいだよ」
「え、まじ?」
いつもは下校中の電車の中でも、家に帰って来てからもスマホを弄っているが、今日に限っては楓に告白された事で頭がいっぱいでスマホを弄っている暇がなかった。
だからスマホを忘れたことに一切気づかなかったのだ。
「ごめん。スマホの事が完全に頭から抜けてた」
「全然大丈夫ですよ。こうしてモカちゃんとも仲良くなれましたし」
「いやーモカちゃん、本当に可愛い。私の妹にならない?」
「ぜひ‼︎ こんなダラしないお兄ちゃんより楓さんの妹になった方がよっぽど人生が楽しくなりそうです」
俺の妹だと人生楽しくないのか? まあ楓の妹になった方が人生楽しいのは間違いない。
俺がモカに与えられるのは自分を犠牲にした安全くらいだろうか。
モカが車に轢かれそうになったら俺はモカを突き飛ばして自分が轢かれるのを選ぶだろう。
「じゃあ帰るね。あんまり長居してもお邪魔だろうし」
「もっと居てくださっても全然良いんですよ?」
「大丈夫。祐には色々考えてもらわないといけないし」
「へ、何の話ですか?」
「そうですね‼︎ 今日は本当にありがとうございました」
そう言って足早で俺の家を後にした祐奈と楓。
祐奈は何の事かと疑問符を浮かべていたが。
そう、俺には考える時間がどれだけあっても足りないのだ。
そろそろ女子トークが終わるかと思った頃、祐奈と楓が俺の子供の頃の写真が見たいと言い出した。
待っててください‼︎ とモカが急いで1階から昔のアルバムを持ってきたせいで会話は中々終わらず、部屋の片隅でただひたすら待ち続けた。
挙げ句の果てには俺の子供の頃の写真を見て無表情だの不貞腐れてるだの言い放つ始末。
まあそれでも流石に俺の幼少期の写真を見た祐奈と楓は可愛いとも言っていた。
子供の頃の写真とはいえ、自分の写真を可愛いと言われるのは嫌ではない。
最初は何故祐奈と楓が俺の家に来たのか気になっていたが、今はもうすっかりその事も忘れ……。
いや、忘れちゃだめだろ。祐奈と楓が急に俺の家に来たんだぞ?
何か理由があるに決まってる。
「2人とも、今日はなんで俺の家に?」
「あ、忘れてた」
「私もすっかり忘れてました」
そんな簡単に忘れるような用事ならわざわざ俺の家まで足を運んでもらわなくてもよかったのに……。
2人とも家が近いとはいえ、俺の家によれば時間をロスする事は避けられない。
そうまでして俺の家に来ないといけない理由が?
まさか、楓にされた告白の事についてか?
「祐、学校に到着してからすぐにフラフラっと帰ったでしょ? これ、バスの中にスマホ忘れてたみたいだよ」
「え、まじ?」
いつもは下校中の電車の中でも、家に帰って来てからもスマホを弄っているが、今日に限っては楓に告白された事で頭がいっぱいでスマホを弄っている暇がなかった。
だからスマホを忘れたことに一切気づかなかったのだ。
「ごめん。スマホの事が完全に頭から抜けてた」
「全然大丈夫ですよ。こうしてモカちゃんとも仲良くなれましたし」
「いやーモカちゃん、本当に可愛い。私の妹にならない?」
「ぜひ‼︎ こんなダラしないお兄ちゃんより楓さんの妹になった方がよっぽど人生が楽しくなりそうです」
俺の妹だと人生楽しくないのか? まあ楓の妹になった方が人生楽しいのは間違いない。
俺がモカに与えられるのは自分を犠牲にした安全くらいだろうか。
モカが車に轢かれそうになったら俺はモカを突き飛ばして自分が轢かれるのを選ぶだろう。
「じゃあ帰るね。あんまり長居してもお邪魔だろうし」
「もっと居てくださっても全然良いんですよ?」
「大丈夫。祐には色々考えてもらわないといけないし」
「へ、何の話ですか?」
「そうですね‼︎ 今日は本当にありがとうございました」
そう言って足早で俺の家を後にした祐奈と楓。
祐奈は何の事かと疑問符を浮かべていたが。
そう、俺には考える時間がどれだけあっても足りないのだ。
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