Bluetoothで繋がったのは学校1の美少女でした。
第53話 修学旅行の始まり
バスでの移動一つにしても様々な問題が発生した。
2泊3日の日程で行われる今回の修学旅行、序盤からこれじゃあ先が思いやられる……。
問題はあったがなんとか最初の目的地、清水寺に到着した。
俺が楽しみにしているのは清水の舞台で写真を撮ること。
色々なアニメの修学旅行シーンでも登場した有名な場所だ。
あとは音羽の滝の水でも飲めればそれでいいだろう。恋愛成就の水でも飲んでみようか。
まあそれは冗談として、バスを降りるといきなり急な坂を登らなければならなかった。
しかし、道の両脇に立ち並んだ土産店を見ると気分は上がる。
「よし、八ツ橋だ八ツ橋を食べにいこう‼︎」
「そうね、京都といえば八ツ橋って感じだものね」
「八ツ橋食べたいです‼︎ 硬い八ツ橋も食べたいところですね」
お、おお。俺以外のメンバーも目に見えてテンションが上がってるな。やっと修学旅行が始まった実感が湧いてきた。
平日に学校ではなく、こうして旅行に来るという経験は短い学生生活の中では数えるほどしかないのだからテンションが上がるのも無理はない。
まあでも八ツ橋だけじゃないからな。抹茶のバームクーヘンとか木刀とか。木刀は小学生までか。
「あんまりはしゃぐなよ。坂道だし注意しないと転ぶぞー」
「「「はーい」」」
3人で一緒に返事するな子供か。
左右に立ち並んだ土産店を横目に坂道を登り、仁王門の目の前まで到着した。
坂は急だったが、特に疲労も感じておらずあっという間にたどり着いたような気がする。
朱色の大きな門、仁王門なは圧倒される。石階段の上でずっしりと構えるその姿は圧倒的だ。
「せっかくだしみんなで写真撮ろうよ」
そう言ってスマホを取り出す楓。みんなで旅行に行ったことはないし、写真を撮るのにはあまりなれていない。
ゆいにゃんのライブに行った日に祐奈と2人で写真を撮って以来だ。
……また2人で写真撮りたいな。
そう思いながら撮った写真に写った俺の目線は明らかに祐奈の方を向いていた。
ま、まあみんな目線なんて気にしていないだろう。バレないバレない。
仲の良いメンバーで写真を撮るなんて、俺も成長したもんだ。
写真を撮り終えた俺たちは先へと進む。
次に俺たちが興味を持ったのは境内に置いてある大きな杖。
弁慶とやらが使っていた杖らしいが、こんなの1人で持てるわけないだろう。でかすぎる。
「よし、これみんなで持ち上げようぜ」
「お、いいね。みんなでやればいける気がする」
「頑張ります!」
いや、別に持ち上げるのは構わないがみんなほんとテンション高すぎない? なに? トラベラーズハイ?
やるからには持ち上げたいと俺は制服の袖をまくる。
風磨の、せーのという掛け声を合図に俺たちは一斉に力を入れる。
あと少しで持ち上がろうかというとき、自分の手が祐奈と楓の手に触れていることに気づいた俺は思わず力を抜いてしまった。
「あーやっぱ無理かー」
「そ、そうだな。こんなの持ち上がるわけ無い」
悔しがる風磨に自分が力を抜いてしまったことを悟られないよう話を合わせる。
そして寄り道もしながらも、俺たちは清水の舞台へとたどり着いた。
2泊3日の日程で行われる今回の修学旅行、序盤からこれじゃあ先が思いやられる……。
問題はあったがなんとか最初の目的地、清水寺に到着した。
俺が楽しみにしているのは清水の舞台で写真を撮ること。
色々なアニメの修学旅行シーンでも登場した有名な場所だ。
あとは音羽の滝の水でも飲めればそれでいいだろう。恋愛成就の水でも飲んでみようか。
まあそれは冗談として、バスを降りるといきなり急な坂を登らなければならなかった。
しかし、道の両脇に立ち並んだ土産店を見ると気分は上がる。
「よし、八ツ橋だ八ツ橋を食べにいこう‼︎」
「そうね、京都といえば八ツ橋って感じだものね」
「八ツ橋食べたいです‼︎ 硬い八ツ橋も食べたいところですね」
お、おお。俺以外のメンバーも目に見えてテンションが上がってるな。やっと修学旅行が始まった実感が湧いてきた。
平日に学校ではなく、こうして旅行に来るという経験は短い学生生活の中では数えるほどしかないのだからテンションが上がるのも無理はない。
まあでも八ツ橋だけじゃないからな。抹茶のバームクーヘンとか木刀とか。木刀は小学生までか。
「あんまりはしゃぐなよ。坂道だし注意しないと転ぶぞー」
「「「はーい」」」
3人で一緒に返事するな子供か。
左右に立ち並んだ土産店を横目に坂道を登り、仁王門の目の前まで到着した。
坂は急だったが、特に疲労も感じておらずあっという間にたどり着いたような気がする。
朱色の大きな門、仁王門なは圧倒される。石階段の上でずっしりと構えるその姿は圧倒的だ。
「せっかくだしみんなで写真撮ろうよ」
そう言ってスマホを取り出す楓。みんなで旅行に行ったことはないし、写真を撮るのにはあまりなれていない。
ゆいにゃんのライブに行った日に祐奈と2人で写真を撮って以来だ。
……また2人で写真撮りたいな。
そう思いながら撮った写真に写った俺の目線は明らかに祐奈の方を向いていた。
ま、まあみんな目線なんて気にしていないだろう。バレないバレない。
仲の良いメンバーで写真を撮るなんて、俺も成長したもんだ。
写真を撮り終えた俺たちは先へと進む。
次に俺たちが興味を持ったのは境内に置いてある大きな杖。
弁慶とやらが使っていた杖らしいが、こんなの1人で持てるわけないだろう。でかすぎる。
「よし、これみんなで持ち上げようぜ」
「お、いいね。みんなでやればいける気がする」
「頑張ります!」
いや、別に持ち上げるのは構わないがみんなほんとテンション高すぎない? なに? トラベラーズハイ?
やるからには持ち上げたいと俺は制服の袖をまくる。
風磨の、せーのという掛け声を合図に俺たちは一斉に力を入れる。
あと少しで持ち上がろうかというとき、自分の手が祐奈と楓の手に触れていることに気づいた俺は思わず力を抜いてしまった。
「あーやっぱ無理かー」
「そ、そうだな。こんなの持ち上がるわけ無い」
悔しがる風磨に自分が力を抜いてしまったことを悟られないよう話を合わせる。
そして寄り道もしながらも、俺たちは清水の舞台へとたどり着いた。
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