チート(現代知識)×チート(魔法)×チート(武術)はチート∞(天災級)?!
第51話(2回戦、3年生の実力)
一回戦を勝利した僕達は、次の対戦相手の試合を見る為に観客席に座っていた。
二回戦は魔術学科2年生のCチーム vs 魔術学科3年生のDチームになり、魔術学科3年生のDチームには凄腕の魔術師がいるらしく、次の僕達が戦う事になりそうだからだ。
魔術学科3年生のDチームは、昨年サクラ先輩を下したチームでもあるという事なので、その戦い方にも興味があった。
「第二試合は魔術学科同士のぶつかり合いになります。勝利の鍵は、外周部に配置された敵をいかに早く見つけて撃墜していくかっ!!とはいえ魔力は限られているので、どれだけ無駄なく魔術を行使できるかも見所になります。その点、魔術学科3年生のDチームのリーダースレイ選手は魔力運用に定評のある人物ですので、やはり3年生が有利と見るのが妥当かっ!」
「そうですね。スレイ君は加護による適正と努力により、相当量の魔法を使いこなす事ができますからね」
解説しているうちに両チームとも、標的になりやすい開けた中央部は避けて、外周の方の遮蔽物が多い区画に散っている。
三年生のDチームは全員が同じ白いローブを被り、頭もフードで覆われている為、誰が誰だか見分けがつかない。
逆に2年生の方は、ローブを着ている所は一緒だが統一はされていないようだ。
「それでは、配置も決まったようなので・・・アインツ総合学園 選抜戦 第二試合 Ready? Fight!!」
試合開始の合図があると、魔術学科2年生のCチームが怒涛の勢いで、魔法を中央部に撃ち込む。
「おーっと、2年生Cチーム、先手必勝と言わんばかりに魔法の連打!連打!!中央部を地形ごと破壊して、3年生Dチームの分断を図っている!」
「作戦としては悪くないですね。中央部が大きく破壊されては合流しようとした際に、狙い撃ちにされる危険性が、かなり高まりますからね」
中央部から土煙が立ち込めて、視界が悪くなった所からCチームに向けて魔法が放たれる。
バチバチバチッ!!
雷属性を伴った魔法は着弾すると空気を焦がすような臭いと共に周囲に放電する。
「ぐ・・・ぐはっ!」
Cチームの一人が雷の余波を受けダメージを負うと、そこに向かって追撃の炎魔法が打ち込まれる。
ドゴァッ!!
炎魔法の着弾すると巨大な音と共に周辺が爆ぜ、雷の余波で痺れているメンバーを戦闘不能にする。
「Dチームからの報復の一撃!!雷属性魔法と火炎球のコンボだーっ!」
「魔法の射出地点をしっかりと見極めてからの行動阻害範囲魔法、そして決定打の攻撃魔法。見事な流れからの無駄の全く反撃ですね」
「これでCチーム一名離脱で数的不利が発生したが、ここからどう巻き返していくのか・・・おーっと!!なんだ?!」
火炎球の一撃に意識が行っていた所、それとは反対側の試合場一帯に凍結魔法が発動していた。
「これは、氷結結界の魔法か?!それにしては範囲が広い!これだけの範囲魔法を撃てば魔力は枯渇してしまうのでは!!」
「いえ、スレイ君の魔法であるならば魔力枯渇はないでしょう。しかしこれだけの範囲を瞬時に凍結とは、去年より相当腕を上げたように見えます」
凍結魔法はCチームの選手2人を巻き込み、膝まで凍らされて身動きを取れなくさせているようだ。
ドゴァッ!!ドゴァッ!!
そこに先程と同じように火炎球の魔法が着弾。2人とも足を凍らされては回避できるわけもなく、あえなく戦闘不能になる。
「これで2名脱落!2年生のCチームは残りは2名になりました。ここからの挽回はかなり難しい!!」
3年生は一人を残し、2人1セットとなって、凍結フィールド以外の箇所を挟み込むように移動する。一人は魔法防御の結界を切らさずかけ続けており、もう一人は周辺を調べながら、いつでも攻撃魔法を撃てるようにしており微塵の隙もない。
あせった2年生の一人が火炎球の攻撃魔法を撃ち込むが、魔法防御の結界に阻まれ何の効果も生まなかった所に、炎の礫の連射をくらって戦闘不能に。
残り一人のリーダーも、遮蔽物を利用し善戦していたのだが、遮蔽物を徐々に削られ、最後には4人からの一斉砲火で沈んだ。
「勝負あったーっ!終わってみれば5vs0で3年生Dチームの圧勝!!これで5回戦の対戦カードは1年生統合学科のAチーム対3年生魔術学科のDチームになりました!!この一部の隙もない3年生の布陣に1年生がどう対応するのかっ!今から非常に楽しみです」
「スレイ君の広範囲魔法を含む、魔法の種類と数にどう対応していくのかが勝利の鍵になるわ。一年生が見せた魔法はカスタム炎の礫のみ、魔法としては初級魔法だけれども魔法をアレンジしているところに非凡さも感じるから、見所は多くなりそうね」
「エレン学園長が言うとおり、あの大規模凍結魔法は脅威だわ。あれで近接の足を止められて、火炎球の一斉砲撃を受けたら無事にはすまないでしょう。まずはあの広範囲魔法の対策が大事になるわね」
エストリアさんが呟くと、みんなが頷く。
「ま、まずは、私がス、スレイ先輩について……聞いてきます」
キーナさんが口ごもりながらも髪に隠れた目に強い力を宿して言ってくれる。
「多分。私達の相手としては4回戦目のツァーリになるわ。だから4回戦はみんなで見るとして、この3回戦の1時間に情報収集と対策を練るという方向で良いかしら?」
僕らは頷くと解散し、4回戦までの間に出来うる対策をとる事にするのだった。
二回戦は魔術学科2年生のCチーム vs 魔術学科3年生のDチームになり、魔術学科3年生のDチームには凄腕の魔術師がいるらしく、次の僕達が戦う事になりそうだからだ。
魔術学科3年生のDチームは、昨年サクラ先輩を下したチームでもあるという事なので、その戦い方にも興味があった。
「第二試合は魔術学科同士のぶつかり合いになります。勝利の鍵は、外周部に配置された敵をいかに早く見つけて撃墜していくかっ!!とはいえ魔力は限られているので、どれだけ無駄なく魔術を行使できるかも見所になります。その点、魔術学科3年生のDチームのリーダースレイ選手は魔力運用に定評のある人物ですので、やはり3年生が有利と見るのが妥当かっ!」
「そうですね。スレイ君は加護による適正と努力により、相当量の魔法を使いこなす事ができますからね」
解説しているうちに両チームとも、標的になりやすい開けた中央部は避けて、外周の方の遮蔽物が多い区画に散っている。
三年生のDチームは全員が同じ白いローブを被り、頭もフードで覆われている為、誰が誰だか見分けがつかない。
逆に2年生の方は、ローブを着ている所は一緒だが統一はされていないようだ。
「それでは、配置も決まったようなので・・・アインツ総合学園 選抜戦 第二試合 Ready? Fight!!」
試合開始の合図があると、魔術学科2年生のCチームが怒涛の勢いで、魔法を中央部に撃ち込む。
「おーっと、2年生Cチーム、先手必勝と言わんばかりに魔法の連打!連打!!中央部を地形ごと破壊して、3年生Dチームの分断を図っている!」
「作戦としては悪くないですね。中央部が大きく破壊されては合流しようとした際に、狙い撃ちにされる危険性が、かなり高まりますからね」
中央部から土煙が立ち込めて、視界が悪くなった所からCチームに向けて魔法が放たれる。
バチバチバチッ!!
雷属性を伴った魔法は着弾すると空気を焦がすような臭いと共に周囲に放電する。
「ぐ・・・ぐはっ!」
Cチームの一人が雷の余波を受けダメージを負うと、そこに向かって追撃の炎魔法が打ち込まれる。
ドゴァッ!!
炎魔法の着弾すると巨大な音と共に周辺が爆ぜ、雷の余波で痺れているメンバーを戦闘不能にする。
「Dチームからの報復の一撃!!雷属性魔法と火炎球のコンボだーっ!」
「魔法の射出地点をしっかりと見極めてからの行動阻害範囲魔法、そして決定打の攻撃魔法。見事な流れからの無駄の全く反撃ですね」
「これでCチーム一名離脱で数的不利が発生したが、ここからどう巻き返していくのか・・・おーっと!!なんだ?!」
火炎球の一撃に意識が行っていた所、それとは反対側の試合場一帯に凍結魔法が発動していた。
「これは、氷結結界の魔法か?!それにしては範囲が広い!これだけの範囲魔法を撃てば魔力は枯渇してしまうのでは!!」
「いえ、スレイ君の魔法であるならば魔力枯渇はないでしょう。しかしこれだけの範囲を瞬時に凍結とは、去年より相当腕を上げたように見えます」
凍結魔法はCチームの選手2人を巻き込み、膝まで凍らされて身動きを取れなくさせているようだ。
ドゴァッ!!ドゴァッ!!
そこに先程と同じように火炎球の魔法が着弾。2人とも足を凍らされては回避できるわけもなく、あえなく戦闘不能になる。
「これで2名脱落!2年生のCチームは残りは2名になりました。ここからの挽回はかなり難しい!!」
3年生は一人を残し、2人1セットとなって、凍結フィールド以外の箇所を挟み込むように移動する。一人は魔法防御の結界を切らさずかけ続けており、もう一人は周辺を調べながら、いつでも攻撃魔法を撃てるようにしており微塵の隙もない。
あせった2年生の一人が火炎球の攻撃魔法を撃ち込むが、魔法防御の結界に阻まれ何の効果も生まなかった所に、炎の礫の連射をくらって戦闘不能に。
残り一人のリーダーも、遮蔽物を利用し善戦していたのだが、遮蔽物を徐々に削られ、最後には4人からの一斉砲火で沈んだ。
「勝負あったーっ!終わってみれば5vs0で3年生Dチームの圧勝!!これで5回戦の対戦カードは1年生統合学科のAチーム対3年生魔術学科のDチームになりました!!この一部の隙もない3年生の布陣に1年生がどう対応するのかっ!今から非常に楽しみです」
「スレイ君の広範囲魔法を含む、魔法の種類と数にどう対応していくのかが勝利の鍵になるわ。一年生が見せた魔法はカスタム炎の礫のみ、魔法としては初級魔法だけれども魔法をアレンジしているところに非凡さも感じるから、見所は多くなりそうね」
「エレン学園長が言うとおり、あの大規模凍結魔法は脅威だわ。あれで近接の足を止められて、火炎球の一斉砲撃を受けたら無事にはすまないでしょう。まずはあの広範囲魔法の対策が大事になるわね」
エストリアさんが呟くと、みんなが頷く。
「ま、まずは、私がス、スレイ先輩について……聞いてきます」
キーナさんが口ごもりながらも髪に隠れた目に強い力を宿して言ってくれる。
「多分。私達の相手としては4回戦目のツァーリになるわ。だから4回戦はみんなで見るとして、この3回戦の1時間に情報収集と対策を練るという方向で良いかしら?」
僕らは頷くと解散し、4回戦までの間に出来うる対策をとる事にするのだった。
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