チート(現代知識)×チート(魔法)×チート(武術)はチート∞(天災級)?!
第02話(入学が決まっちゃった?)
「おい!お前!!」
試験場にいた部分鎧を装備したベテラン風のおじさんが、すごい剣幕で僕のほうにやってきた。まぁ、訓練場の防御結界を破壊した上、校舎を半壊させたのだから当然だろうと13歳にあるまじき達観した思考で考えていた僕は、素直に頭を下げて指示を仰いだ。
おじさんは逃げ出しもあわても言い訳をしない僕を見て、一瞬怪訝な顔を見せたが、僕についてくるようにと、半壊した校舎のほうへ促した。
僕の放った衝撃光は、見事に建物を消滅させていたので、全体的に瓦礫などは少なく、通常の玄関口から校舎に入ることができ、そのまま一番奥の突き当たりの部屋まで連れて行かれた。
おじさんが「学園長室」と書かれたプレートの張ってあるドアを3度ノックすると中から、年配の女性の入室許可の声があり、僕だけ入室するように指示された。入室のするときに振り向いておじさんの顔を確認すると、相変わらず厳しい顔をしている。
中には眼鏡をかけた温和そうな女性が、いろいろ魔道具や書類が置かれた机に座っており、女性の対面にあるソファーにかけるように促された。
「はじめまして。私がこのアインツ総合学園の学園長をさせてもらっているエレンというものよ。あなたが、この騒ぎを起こした受験生のアルカード君?」
僕がソファーに座り、一拍分落ち着くのを待ってから、あんなことをしでかした僕に対して、ものすごく柔らかな物腰で問われた。
「そうです。確認した所、特待生を目指すなら全力でやって良いと言われたので……」
少し言い訳じみた回答で返す。
「そう。まぁ普通は防御結界を破るほどの力を持つ人がいることは想定できないから仕方ないのかもしれないわね。幸いあなたが消し飛ばした校舎だけど、今日は受験日だったので、私や一部の教師しか使っていなかったから被害者はいないわ。でもこんな事になるのなら、今年はまだ導入を見送っていたのだけれども、これをやっておけばよかったのかしらね」
机の上に置いてあったオーロラのように7色が変幻する光を携えた水晶球に視線を送りながらつぶやいた。魂観の儀に使用した水晶球と同じようなものだけど、こちらのほうが大きくて、中の光が鮮やかだ。
僕は被害者がいないという説明にほっと胸をなでおろしていると、その水晶球に手をかざすように促されたので、僕は手を水晶球に伸ばし、予想通りの冷たさと感触を持った水晶球に触れる。すると7色だった光が収束して強烈な光を発すると、ピシッという音と共に水晶にひびが入り、そのまま真っ二つに割れてしまった。一瞬だけ7色が水色と赤色・白色の3色にまとまっていたのだが、それが見られたかどうか……
「強化を重ねた魔道具だったのに……なるほど。あなたがあの話にあった規格外の少年だったようね。色としては水色にも白にも黄色にも見えた気がするのだけど……」
7歳の時に行われた魂観の儀。その人の内部に眠る魂魄を判定する儀式。これによりその人がどのような職業に向いているかを判定し、生きる指針にされる大事な儀式。
僕はその儀式で水晶球に手をかざした瞬間、強烈な光と共に水晶球が砕け散ってしまい、魂観の儀が失敗してしまった。その後何度か試してみるも、全て同じ結果により、どのような魂魄が僕に宿っているかは世間的にはわからないということになっている。
今回の水晶球に関しては、一瞬だけでも3色が絡み合うところまでは見えたのだから、以前のと比べて水晶球の性能が上がっているのだろう。
「とにかく規格外の魔力量を持つことだけはわかったわ。あなたの使ったスキルの力にも納得がいくような結果だったのだから、来年からは魔力量測定も試験に含めることにしましょう。アルカード君。あなたの力は強すぎる。きちんと勉強して制御する術を身に付けないと周りの人を巻き込んで大きな事故になるわ。だから、あなたはこの学校で真剣により多くを学びなさい。」
あんな事件を起こしてしまったが、なし崩し的に入学が決まったようだ。弁償とかにならなくてよかったとほっと胸をなでおろし、学園長室を後にした
まだ喧騒が残っている訓練施設を通り抜け、宿泊予定をしていた宿に帰ると、着替えもせずにベッドに身を投げ出す。
「疲れた……大変な一日になっちゃったなぁ……」
そう呟くと、僕の意識は闇の中に落ちていった。
試験場にいた部分鎧を装備したベテラン風のおじさんが、すごい剣幕で僕のほうにやってきた。まぁ、訓練場の防御結界を破壊した上、校舎を半壊させたのだから当然だろうと13歳にあるまじき達観した思考で考えていた僕は、素直に頭を下げて指示を仰いだ。
おじさんは逃げ出しもあわても言い訳をしない僕を見て、一瞬怪訝な顔を見せたが、僕についてくるようにと、半壊した校舎のほうへ促した。
僕の放った衝撃光は、見事に建物を消滅させていたので、全体的に瓦礫などは少なく、通常の玄関口から校舎に入ることができ、そのまま一番奥の突き当たりの部屋まで連れて行かれた。
おじさんが「学園長室」と書かれたプレートの張ってあるドアを3度ノックすると中から、年配の女性の入室許可の声があり、僕だけ入室するように指示された。入室のするときに振り向いておじさんの顔を確認すると、相変わらず厳しい顔をしている。
中には眼鏡をかけた温和そうな女性が、いろいろ魔道具や書類が置かれた机に座っており、女性の対面にあるソファーにかけるように促された。
「はじめまして。私がこのアインツ総合学園の学園長をさせてもらっているエレンというものよ。あなたが、この騒ぎを起こした受験生のアルカード君?」
僕がソファーに座り、一拍分落ち着くのを待ってから、あんなことをしでかした僕に対して、ものすごく柔らかな物腰で問われた。
「そうです。確認した所、特待生を目指すなら全力でやって良いと言われたので……」
少し言い訳じみた回答で返す。
「そう。まぁ普通は防御結界を破るほどの力を持つ人がいることは想定できないから仕方ないのかもしれないわね。幸いあなたが消し飛ばした校舎だけど、今日は受験日だったので、私や一部の教師しか使っていなかったから被害者はいないわ。でもこんな事になるのなら、今年はまだ導入を見送っていたのだけれども、これをやっておけばよかったのかしらね」
机の上に置いてあったオーロラのように7色が変幻する光を携えた水晶球に視線を送りながらつぶやいた。魂観の儀に使用した水晶球と同じようなものだけど、こちらのほうが大きくて、中の光が鮮やかだ。
僕は被害者がいないという説明にほっと胸をなでおろしていると、その水晶球に手をかざすように促されたので、僕は手を水晶球に伸ばし、予想通りの冷たさと感触を持った水晶球に触れる。すると7色だった光が収束して強烈な光を発すると、ピシッという音と共に水晶にひびが入り、そのまま真っ二つに割れてしまった。一瞬だけ7色が水色と赤色・白色の3色にまとまっていたのだが、それが見られたかどうか……
「強化を重ねた魔道具だったのに……なるほど。あなたがあの話にあった規格外の少年だったようね。色としては水色にも白にも黄色にも見えた気がするのだけど……」
7歳の時に行われた魂観の儀。その人の内部に眠る魂魄を判定する儀式。これによりその人がどのような職業に向いているかを判定し、生きる指針にされる大事な儀式。
僕はその儀式で水晶球に手をかざした瞬間、強烈な光と共に水晶球が砕け散ってしまい、魂観の儀が失敗してしまった。その後何度か試してみるも、全て同じ結果により、どのような魂魄が僕に宿っているかは世間的にはわからないということになっている。
今回の水晶球に関しては、一瞬だけでも3色が絡み合うところまでは見えたのだから、以前のと比べて水晶球の性能が上がっているのだろう。
「とにかく規格外の魔力量を持つことだけはわかったわ。あなたの使ったスキルの力にも納得がいくような結果だったのだから、来年からは魔力量測定も試験に含めることにしましょう。アルカード君。あなたの力は強すぎる。きちんと勉強して制御する術を身に付けないと周りの人を巻き込んで大きな事故になるわ。だから、あなたはこの学校で真剣により多くを学びなさい。」
あんな事件を起こしてしまったが、なし崩し的に入学が決まったようだ。弁償とかにならなくてよかったとほっと胸をなでおろし、学園長室を後にした
まだ喧騒が残っている訓練施設を通り抜け、宿泊予定をしていた宿に帰ると、着替えもせずにベッドに身を投げ出す。
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