前世水乙女の公爵令嬢は婚約破棄を宣言されました。
第59話
カチュア姫とアシュラム達が関係を深めている頃、東西の大国がそれぞれに暴走していた。
第一次ゴライダ王国支援軍が壊滅して、急いで第二次ゴライダ王国支援軍が編成派遣されたのだ。
東西の大国は、サライダ王国を攻撃占領する大義名分として、ゴライダ王国の復活を掲げていた。
王家に繋がる血縁はキャスバル王とカチュア姫しかいないのに、火竜から上手く逃げ延びたと言う偽物を用意していた。
一度目の大敗に懲りた両大国は、それぞれの領内どころか、辺境の中小属国からも傭兵を集めて、実戦闘力を高めた。
当然人数も増やし、十万を超える大軍勢を用意した。
だがその為に、国民に多くの負担をかけることになった。
特別軍事税を課して、民から現金を奪った。
だがその大半は、悪徳代官や地方長官、更に大臣が不当に自分達の懐に入れ、私財を蓄えた。
他にも特別軍事税が課せられ、百姓や塩田業者から、兵糧となる五穀と塩を奪った。
その大半も、悪徳代官や地方長官、更に大臣が不当に自分達の懐に入れ、私財を蓄えた。
東西の皇帝に提出された帳簿では、軍資金も兵糧も十分あるはずの第二次ゴライダ王国支援軍だが、実際にはサライダ王国に辿り着くことが不可能な状態だった。
だから略奪を行うしかなかった。
だが行軍に必要な分だけの略奪では済まなかった。
将軍や上級指揮官が、自分達の蓄財の為に、行軍上の街や村から無理矢理徴発をしたのだ。
余裕分だけでなく、凶作や不作の時の備蓄まで奪ったのだ。
将軍や上級指揮官が蓄財の為に略奪するから、下級指揮官や兵士は、正当な給料だけでなく、その日食べる食糧にも困ることになる。
そんな状態だと、善良な人間でも生きる為に略奪するしかなくなる。
正義感を守るために飢え死に出来る人間等、ほとんど存在しないのだ。
多くの街や村で、年を越すための食糧どころか、その日食べる食糧にも困る民が続出した。
そんな人達は、自分や家族を奴隷に売って次の収穫まで耐えるか、街や村を捨てて盗賊や傭兵になるしかなかった。
中には家族で第二次ゴライダ王国支援軍に志願して、略奪される側から略奪する側に回る者もいた。
いや、それが一番多かった。
その為に、急激に第二次ゴライダ王国支援軍の兵数が増えたが、個々の戦闘力は著しく低下した。
それだけならまだよかったのだが、内政に著しい損害を出していた。
多くの街や村から人がいなくなり、税を納める民が激減したのだ。
国が成り立つ根本が崩壊し始めた。
ゆるぎないように思われた東西の大国が、亡国の兆しを見せたのだ。
そんな無理をして派遣された東西の第二次ゴライダ王国支援軍を、火竜シャーロットが迎え討った。
第一次ゴライダ王国支援軍が壊滅して、急いで第二次ゴライダ王国支援軍が編成派遣されたのだ。
東西の大国は、サライダ王国を攻撃占領する大義名分として、ゴライダ王国の復活を掲げていた。
王家に繋がる血縁はキャスバル王とカチュア姫しかいないのに、火竜から上手く逃げ延びたと言う偽物を用意していた。
一度目の大敗に懲りた両大国は、それぞれの領内どころか、辺境の中小属国からも傭兵を集めて、実戦闘力を高めた。
当然人数も増やし、十万を超える大軍勢を用意した。
だがその為に、国民に多くの負担をかけることになった。
特別軍事税を課して、民から現金を奪った。
だがその大半は、悪徳代官や地方長官、更に大臣が不当に自分達の懐に入れ、私財を蓄えた。
他にも特別軍事税が課せられ、百姓や塩田業者から、兵糧となる五穀と塩を奪った。
その大半も、悪徳代官や地方長官、更に大臣が不当に自分達の懐に入れ、私財を蓄えた。
東西の皇帝に提出された帳簿では、軍資金も兵糧も十分あるはずの第二次ゴライダ王国支援軍だが、実際にはサライダ王国に辿り着くことが不可能な状態だった。
だから略奪を行うしかなかった。
だが行軍に必要な分だけの略奪では済まなかった。
将軍や上級指揮官が、自分達の蓄財の為に、行軍上の街や村から無理矢理徴発をしたのだ。
余裕分だけでなく、凶作や不作の時の備蓄まで奪ったのだ。
将軍や上級指揮官が蓄財の為に略奪するから、下級指揮官や兵士は、正当な給料だけでなく、その日食べる食糧にも困ることになる。
そんな状態だと、善良な人間でも生きる為に略奪するしかなくなる。
正義感を守るために飢え死に出来る人間等、ほとんど存在しないのだ。
多くの街や村で、年を越すための食糧どころか、その日食べる食糧にも困る民が続出した。
そんな人達は、自分や家族を奴隷に売って次の収穫まで耐えるか、街や村を捨てて盗賊や傭兵になるしかなかった。
中には家族で第二次ゴライダ王国支援軍に志願して、略奪される側から略奪する側に回る者もいた。
いや、それが一番多かった。
その為に、急激に第二次ゴライダ王国支援軍の兵数が増えたが、個々の戦闘力は著しく低下した。
それだけならまだよかったのだが、内政に著しい損害を出していた。
多くの街や村から人がいなくなり、税を納める民が激減したのだ。
国が成り立つ根本が崩壊し始めた。
ゆるぎないように思われた東西の大国が、亡国の兆しを見せたのだ。
そんな無理をして派遣された東西の第二次ゴライダ王国支援軍を、火竜シャーロットが迎え討った。
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