大国王女の謀略で婚約破棄され 追放になった小国王子は、 ほのぼのとした日常を望む最強魔法使いでした。
第135話消耗戦
ダイと魔族の戦いは、ある意味一方的なモノであった。
殺到する魔族を、ダイが虐殺するような形ではあるのだが、魔族の数が多すぎて、魔王に近づけないという問題があった、
しかも魔族に中には、ろくな知能もない野獣のような低級魔族も多く、魔王としたら失っても痛くもかゆくもない配下がほとんどだった。
ダイとしてもあまりに数が多いので、当たっても人間が砂粒受けた程度の攻撃ならば、避ける時間も惜しいので、あえて攻撃を受けるようになっていた。
攻撃を避ける時間があるのなら、その分一歩でも魔王に近づく方を選んだのだが、なかなか魔王に近づくことができないでいた。
そんなダイの周囲には、徐々に魔界の大貴族が集結してきて、大威力の魔法を叩きつけようと、時間をかけて魔力を錬り長文の詠唱を唱え始めた。
人間に比べてはるかに魔力が多い魔族が、普通なら省略する呪文を、時間をかけて正確に唱える事で、ダイにダメージを与えるくらいの破壊力にしようとした。
ダイも歴戦の戦士なので、周りで強力な魔界の大貴族が呪文を唱え始めているのには気付いていたが、攻撃をしてくる雑兵があまりに多く、大貴族にまで手が回らないでいた。
ダイと雑兵の戦いがしばらく続き、大貴族たちの魔力が徐々に危険なレベルに達してきたので、ついにダイは魔力を回復させることを諦め、残った魔力を消耗させてでも大貴族を攻撃することにした。
ダイは自分と大貴族の間にいる邪魔な雑兵を殲滅する為に、最初に低威力の広範囲の攻撃魔法を叩きつけ、次いで中威力の個別攻撃魔法を千発叩き込んだ!
ダイにとっては低威力の攻撃魔法でしかなかったが、魔族の雑兵には滅殺されてしまうほどの威力があり、一瞬で五万以上の雑兵が消え去ることになった。
次にダイにとっても中威力の攻撃魔法は、一つで伯爵以下の魔族を滅殺するほどの破壊力があり、二つで侯爵を殺すくらいの威力があった。
少なくとも一つ喰らってしまえば、魔族の王子であろうが公爵であろうが、魔族の実力者が練りに練って貯めた大魔力の攻撃魔法が、無に帰ってしまうほどの威力があった。
一瞬の攻防で、魔族の大公・王子・公爵・大将軍が二十魔生き残っただけで、他の魔族は消え去ってしまっていた!
生き延びた魔界の大貴族も、半分以上の魔力を削られたり、片手を失ったりしている。
ダイのあまりに破壊力のある攻撃に、防御はしたものの一瞬意識を失ってしまっていた大貴族たちは、瞬足の魔法で加速したダイの攻撃に対応できず、三魔の公爵と二魔の大将軍が斬り殺されてしまった。
次の攻撃も目標になった王子がかろうじて魔剣で受け止めようとしたが、ダイの使う長槍にはルイが刻み込んだ魔法陣が描かれており、ダイの大魔力で破魔の魔法を発動させたセラミック複合刃を受け止めることができなかった。
だがそのわずかな時間で、生き残った大貴族は連携を取る事にした。
殺到する魔族を、ダイが虐殺するような形ではあるのだが、魔族の数が多すぎて、魔王に近づけないという問題があった、
しかも魔族に中には、ろくな知能もない野獣のような低級魔族も多く、魔王としたら失っても痛くもかゆくもない配下がほとんどだった。
ダイとしてもあまりに数が多いので、当たっても人間が砂粒受けた程度の攻撃ならば、避ける時間も惜しいので、あえて攻撃を受けるようになっていた。
攻撃を避ける時間があるのなら、その分一歩でも魔王に近づく方を選んだのだが、なかなか魔王に近づくことができないでいた。
そんなダイの周囲には、徐々に魔界の大貴族が集結してきて、大威力の魔法を叩きつけようと、時間をかけて魔力を錬り長文の詠唱を唱え始めた。
人間に比べてはるかに魔力が多い魔族が、普通なら省略する呪文を、時間をかけて正確に唱える事で、ダイにダメージを与えるくらいの破壊力にしようとした。
ダイも歴戦の戦士なので、周りで強力な魔界の大貴族が呪文を唱え始めているのには気付いていたが、攻撃をしてくる雑兵があまりに多く、大貴族にまで手が回らないでいた。
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ダイは自分と大貴族の間にいる邪魔な雑兵を殲滅する為に、最初に低威力の広範囲の攻撃魔法を叩きつけ、次いで中威力の個別攻撃魔法を千発叩き込んだ!
ダイにとっては低威力の攻撃魔法でしかなかったが、魔族の雑兵には滅殺されてしまうほどの威力があり、一瞬で五万以上の雑兵が消え去ることになった。
次にダイにとっても中威力の攻撃魔法は、一つで伯爵以下の魔族を滅殺するほどの破壊力があり、二つで侯爵を殺すくらいの威力があった。
少なくとも一つ喰らってしまえば、魔族の王子であろうが公爵であろうが、魔族の実力者が練りに練って貯めた大魔力の攻撃魔法が、無に帰ってしまうほどの威力があった。
一瞬の攻防で、魔族の大公・王子・公爵・大将軍が二十魔生き残っただけで、他の魔族は消え去ってしまっていた!
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