王家を追放されたわけじゃないけど、世直しすることにしました。
第36話父王陛下
「急な御呼出し、何事でございます?」
「ネッツェ王国との交易の件だ」
「それは、アヒムに任せたのですが?」
「騎士家八男・アーサーの知り合いというだけの商人では、信用出来ないと言う事ではないかな」
「確かにただの騎士家部屋住みの紹介だけでは信用してもらえないでしょうが、そもそもアヒムは私・アリステラ王国第十六王子の御用商人という看板があるはずですか?」
「ネッツェ王国とすれば、いや、アッバース首長家は、騎士家のアーサーと繋がりたいのであろう。その為には、むしろアリステラ王国第十六王子の御用商人という看板は、邪魔なのだろうな」
「アッバース首長家は、我が国の過度な介入を警戒しているとう事でしょうか?」
「そう考えるべきだな」
「父王陛下の方針をお聞かせ下さい」
「何故だ」
「父王陛下や国の方針に逆らうような事はしたくないのです。出来れば国内の矛盾や不正を正すことを、生涯の務めとしたいのです」
「それが余の方針に逆らっていると申したらどうする」
「父王陛下!」
「確かに余も改革を進めようとしておる。だがアレクサンダーの行っている事は、余の考えよりも急進的であり、国内に必要以上の悪影響を与えかねない」
「父王陛下は、私がアゼス代官所の不正を摘発したことは、無用な行いだったと申されるのですか!」
「いいや、あれはよくやってくれた」
「では、宮中伯の悪行を摘発したのが遣り過ぎだと申されるのですか?」
「いいや、あれもよくやってくれた」
「では、ボニオン公爵家に圧力をかけた事が遣り過ぎだと申されるのですか?」
「いいや、あれも適正な圧力をかけてくれた」
「では一体何が遣り過ぎだと申されるのですか?!」
「これからお前がやろうとしている事だ」
「アレクサンダー家の創設が遣り過ぎなのですか?!」
「そうだ」
「王家の力を弱めず、貴族家の嫡男を隠居させることもない、穏当な独立だと考えておりました」
「今迄は余もそう考えておった」
「今は違うと申される訳を教えてください」
「アレクサンダーが強すぎるのだ」
「え?!」
「金剛石級の竜種数十頭を殺すことなく適度に痛めつけて、毎日素材を手に入れるような強者が、国内の貴族家を敵視していると知れば、多くの貴族家は疑心暗鬼になる」
「それは、王太子殿下も同じだと申されるのですか?!」
「エドワードはアレクサンダーを心から信じている。だが正妃の実家や縁者は別だ」
「王太子殿下の派閥が疑心暗鬼に陥っていると言う事ですか?」
「そうだ」
「ならば私にどうせよと申されるのですか。はっきりと言ってください」
「ならばはっきりと言って聞かそう」
「ネッツェ王国との交易の件だ」
「それは、アヒムに任せたのですが?」
「騎士家八男・アーサーの知り合いというだけの商人では、信用出来ないと言う事ではないかな」
「確かにただの騎士家部屋住みの紹介だけでは信用してもらえないでしょうが、そもそもアヒムは私・アリステラ王国第十六王子の御用商人という看板があるはずですか?」
「ネッツェ王国とすれば、いや、アッバース首長家は、騎士家のアーサーと繋がりたいのであろう。その為には、むしろアリステラ王国第十六王子の御用商人という看板は、邪魔なのだろうな」
「アッバース首長家は、我が国の過度な介入を警戒しているとう事でしょうか?」
「そう考えるべきだな」
「父王陛下の方針をお聞かせ下さい」
「何故だ」
「父王陛下や国の方針に逆らうような事はしたくないのです。出来れば国内の矛盾や不正を正すことを、生涯の務めとしたいのです」
「それが余の方針に逆らっていると申したらどうする」
「父王陛下!」
「確かに余も改革を進めようとしておる。だがアレクサンダーの行っている事は、余の考えよりも急進的であり、国内に必要以上の悪影響を与えかねない」
「父王陛下は、私がアゼス代官所の不正を摘発したことは、無用な行いだったと申されるのですか!」
「いいや、あれはよくやってくれた」
「では、宮中伯の悪行を摘発したのが遣り過ぎだと申されるのですか?」
「いいや、あれもよくやってくれた」
「では、ボニオン公爵家に圧力をかけた事が遣り過ぎだと申されるのですか?」
「いいや、あれも適正な圧力をかけてくれた」
「では一体何が遣り過ぎだと申されるのですか?!」
「これからお前がやろうとしている事だ」
「アレクサンダー家の創設が遣り過ぎなのですか?!」
「そうだ」
「王家の力を弱めず、貴族家の嫡男を隠居させることもない、穏当な独立だと考えておりました」
「今迄は余もそう考えておった」
「今は違うと申される訳を教えてください」
「アレクサンダーが強すぎるのだ」
「え?!」
「金剛石級の竜種数十頭を殺すことなく適度に痛めつけて、毎日素材を手に入れるような強者が、国内の貴族家を敵視していると知れば、多くの貴族家は疑心暗鬼になる」
「それは、王太子殿下も同じだと申されるのですか?!」
「エドワードはアレクサンダーを心から信じている。だが正妃の実家や縁者は別だ」
「王太子殿下の派閥が疑心暗鬼に陥っていると言う事ですか?」
「そうだ」
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