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初老おっさんの異世界漫遊記・どうせ食べるなら美味しいものが喰いたいんだ!

克全

第228話お手伝い

「御神木、そろそろ俺の仲間を休ませてやってくれ」

(しらじらしいな、ミノル)

(ノーラたちが見ているからな、ちゃんと見える形で指示を出した方がいいだろう)

(まあそれは確かにそうだな)

俺の指示を分身体が聞いてくれたのか、それともセイから指示が出たのか、俺には全く分からない。

セイの言い分を信じるとしたら、セイも本体も各地の分身体も、同じ意識体が支配しているそうだ。

だとしたら、俺が心で思っただけで、全てが伝わるはずだが、確かめる方法が思いつかない。いや、確かめようとも思わない。

俺の指示通り、御神体が練習用の魔獣やモンスターを出すのを止めた。

アグネスもオードリーも、治癒魔法や精神回復魔法をかけられているから、全ての疲労が回復しているはずだが、それでも疲れて見えるのは俺の錯覚なのだろうか?

「お疲れ様だね、少し休んで食事にしよう」

「肉がいいみゃ、ジャイアント・ホワイトホエールのステーキが食べたいミャ」

「私はミノル様が作って下さるものなら、何でも感謝して頂きます」

「あ、1人だけいい子ぶってるミャ、ズルいみゃ!」

「そんな意味じゃないのよ、私はまだミノル様の側に置いて頂いて間がないから、何を食べさせて頂けばいいのかも分からないのよ」

「だったらジャイアント・ホワイトホエール言うミャ、アグネスと同じにするみゃ」

「悪いがアグネス、今日はここの人間と一緒に食事をするから、今アグネスとオードリーが狩った獲物を料理するよ」

「アグネスが狩った獲物を料理してくれるミャ?」

「ああ、アグネスが狩ってくれた獲物だから、皆でバーベキューにして食べよう」

「分かったみゃ、みんなにアグネスの獲物を分けてやるミャ」

「ありがとうアグネス、オードリーもそれでいいね?」

「はい、それで結構でございます」

「私たちも手伝わせて頂けますか?」

「アグネスも手伝うのか?」

「アグネスちゃんはミノル様のお手伝いをしたくないの?」

「したいみゃ、アグネスも主の手伝いがしたいミャ!」

「そうかそうか、2人とも手伝ってくれるか」

「あのぉ~、そこにおられる女性と、そのぉ~、何の種族か分からない子は、ミノル様のご家族なのですか?」

「ああそうだよ、アグネスは俺の子供で、オードリーは俺の妻だよ」

「え~と、オードリー様はどう見ても人間なのですが、アグネスさまは少なくともハーフに思われるのですが?」

「ああそうだね、オードリーは人間だけど、アグネスはオードリーを妻に迎える前にできた子供だよ」

「なるほど、それで理解できました」

「じゃあノーラたちは引っ越しの準備をしてきてくれ、俺たちは食事の準備をしているよ」

「はい、そうさせて頂きます」

ノーラたちは余計な事を聞いたと反省したのだろう、逃げるように自分たちの部屋に向かっていった。

アグネスは、白虎が俺の手伝いをしているのや、俺自身が料理する姿を見ていたのだろう。ハンバーグやウィンナーを作ろうとして、色々な香草を組み合わせてスパイスやソースを作りだした。

オードリーはそんな予備知識がないから、上がったレベルを活用して、魔獣やモンスターの解体を始めている。手際は悪いけれど、今日の料理に使う魔獣やモンスターは、俺たちからみれば大した素材ではないから、練習にはちょうどいいだろう。

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