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初老おっさんの異世界漫遊記・どうせ食べるなら美味しいものが喰いたいんだ!

克全

第223話支援魔法

「オードリー、実戦はもっと苦しく厳しい、一瞬の油断が、自分だけでなく仲間さえ殺すことになる」

「はい、理解できた心算です」

セイの分身体は、恐らくセイの意思なのだろうが、結構スパルタ教育をしてくれた。

魔虫を相手に奮戦するオードリーを休憩させる事なく、体力回復や精神力回復などの、回復系支援魔法を使って戦い続けさせた。

しかもそれだけではなく、時にはファングラットやホーンラビットの相手をさせて、重傷ではないものの、結構な怪我さえさせていた。

まあ直ぐに回復魔法を使ったから、俺も介入するのは止めたけれど、正直やり過ぎではないかと言うくらいスパルタ教育してくれた。

その上での今の言葉だから、レベルの上昇以上に、生き残るための教育だったのだと好意的に受け止めることにした。

「その上で、これからはもっと効率的にレベルが上げられるように、筋力増強や瞬発力上昇など、戦闘力が向上する支援魔法をかける。しかも1回だけではなく、何十も重ね掛けするから、自分を実力を勘違いするくらい強くなる」

「はい!」

「定期的に本当の実力で戦ってもらうから、決して思い上がる事のないように」

「はい、ここでの戦闘力はかりそめのものだと肝に銘じます」

「では支援魔法を使うから、これから出す魔獣やモンスターを倒すがよい」

「はい!」

分身体はとんでもないことを言いだした!

支援魔法を何十も重ね掛けするなんて、あまりにやり方が危険すぎると思うのだが、狩りに出ることにないオードリーなら大丈夫だろう。

普通の冒険者だと、あまりにも実力とかけ離れたレベルにまで、支援魔法で強くされてしまうと、実戦で感覚がずれてしまう。

そんな状態で魔獣やモンスターと戦ってしまったら、避けられない攻撃を避けられると思いこみ、本来楯で防いだり後退するところを、突っ込んで行ってしまうかも知れない。

本当なら敵に避けられる攻撃を、当てられると思いこみ、対峙するか後退すべきところを、突っ込んで行ってしまうかも知れない。

そんな事になってしまったら、死ぬことになるのは必定だ。

「よし、そのまま一気に斃(たお)してしまえ」

色々考えているうちに、オードリーが分身体が出したオークを追い詰めている。

オードリーは冒険者ギルドにいたと言っても、受付担当の事務職だったから、俺と同じで武器の扱いにはなれていない。

レベルアップで得た能力で、打撃力と瞬発力が上昇しているだけで、同レベルの本職相手なら、簡単に殺されてしまうだろう。

まあ俺に関しては、そのレベル差がとんでもなく桁外れなんだけど、今のオードリーも桁数は違うものの、分身体が何十も重ね掛けした支援魔法で圧倒的な強者になっている。

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