初老おっさんの異世界漫遊記・どうせ食べるなら美味しいものが喰いたいんだ!
第208話攻撃準備
「どんな魔法を使うミャ?」
「まずは幻覚魔法を使って、城の人間にリュウの姿を見せなさい」
「まあ待てミノル。アグネス、城だけではなく、領都全体にリュウの幻覚を見せなさい」
「おいおいおい、そんな事をしたら、多くの人間がショック死するんじゃないのか?
「大丈夫だ、そうなったらミノルが蘇生魔法を使って、生き返らせればいい」
「セイ、死ぬと言う事を簡単に考えすぎじゃないのか?」
「簡単に考えているわけではないが、我やミノルにとっては、それほど深刻に考える事ではない」
「そうは言ってもだな」
「やりたいミャ、私はやりたいミャ」
「仕方ないな、アグネスがやりたいのなら、魔力の続く限りやってみなさい」
「あの、ミノル様、あまりに話が大きすぎて、私にはついていけないのですが」
「オードリーよ、お主の夫がどれほど偉大な存在か、ここで確かめてみるがいい」
「はい、そうさせていただきます」
俺たちは、辺境伯の領都直上でゆうゆうと寛いでいた。気配を消し、姿も見えないようにして、辺境伯軍の攻撃を受けないようにしていた。だが念のために防御魔法で結界を張り、想定外の不意打ちにも備(そな)えていた。
まあ俺とセイは、原初の世界樹の本体や分身体が存在するので、ここで殺されたとしても簡単に復活できる。俺とセイが復活できれば、オードリーやアグネス、ついでだけど白虎も蘇生する事が可能だ。
でも痛い思いも怖い思いもしたくないから、万全の防御を行っている。
「幻覚魔法を使うみゃ」
アグネスは何の躊躇(ちゅうちょ)も見せず、今のアグネスに使える最大規模の幻覚魔法を使った。
俺が思っていた以上に、アグネスは成長していたようで、アグネスは城を中心にメガ級の幻覚魔法を放った。
これくらいの攻撃範囲があれば、辺境伯の一族一門は言うの及ばず、城にいるほとんどの将兵を騙す事ができるだろう。
「アグネス、今度は軍勢が集まっているところに魔法を使いなさい」
「分ったミャ」
「あ、それは駄目だよアグネス」
俺はワンテンポ遅れてアグネスを止めようとしたが、残念ながら間に合わなかった。
アグネスが使った幻覚魔法は、リュウによって極限の恐怖と苦痛を与えられ、狂気に染まった敗残兵の集団に使われてしまったのだ!
その結果は恐ろしいものだった!
リュウへの恐怖で、その場に蹲(うずくま)るだけならよかった。だがそれだけでは済まず、隣にいる味方を敵に見誤り、同時討ちをはじめる者が続出した。
「おい! やりすぎだぞ、セイ」
「アグネス、そのまま幻覚魔法を使って、軍勢を城に攻め込ませなさい」
「おいセイ!」
「わかったミャ」
「まずは幻覚魔法を使って、城の人間にリュウの姿を見せなさい」
「まあ待てミノル。アグネス、城だけではなく、領都全体にリュウの幻覚を見せなさい」
「おいおいおい、そんな事をしたら、多くの人間がショック死するんじゃないのか?
「大丈夫だ、そうなったらミノルが蘇生魔法を使って、生き返らせればいい」
「セイ、死ぬと言う事を簡単に考えすぎじゃないのか?」
「簡単に考えているわけではないが、我やミノルにとっては、それほど深刻に考える事ではない」
「そうは言ってもだな」
「やりたいミャ、私はやりたいミャ」
「仕方ないな、アグネスがやりたいのなら、魔力の続く限りやってみなさい」
「あの、ミノル様、あまりに話が大きすぎて、私にはついていけないのですが」
「オードリーよ、お主の夫がどれほど偉大な存在か、ここで確かめてみるがいい」
「はい、そうさせていただきます」
俺たちは、辺境伯の領都直上でゆうゆうと寛いでいた。気配を消し、姿も見えないようにして、辺境伯軍の攻撃を受けないようにしていた。だが念のために防御魔法で結界を張り、想定外の不意打ちにも備(そな)えていた。
まあ俺とセイは、原初の世界樹の本体や分身体が存在するので、ここで殺されたとしても簡単に復活できる。俺とセイが復活できれば、オードリーやアグネス、ついでだけど白虎も蘇生する事が可能だ。
でも痛い思いも怖い思いもしたくないから、万全の防御を行っている。
「幻覚魔法を使うみゃ」
アグネスは何の躊躇(ちゅうちょ)も見せず、今のアグネスに使える最大規模の幻覚魔法を使った。
俺が思っていた以上に、アグネスは成長していたようで、アグネスは城を中心にメガ級の幻覚魔法を放った。
これくらいの攻撃範囲があれば、辺境伯の一族一門は言うの及ばず、城にいるほとんどの将兵を騙す事ができるだろう。
「アグネス、今度は軍勢が集まっているところに魔法を使いなさい」
「分ったミャ」
「あ、それは駄目だよアグネス」
俺はワンテンポ遅れてアグネスを止めようとしたが、残念ながら間に合わなかった。
アグネスが使った幻覚魔法は、リュウによって極限の恐怖と苦痛を与えられ、狂気に染まった敗残兵の集団に使われてしまったのだ!
その結果は恐ろしいものだった!
リュウへの恐怖で、その場に蹲(うずくま)るだけならよかった。だがそれだけでは済まず、隣にいる味方を敵に見誤り、同時討ちをはじめる者が続出した。
「おい! やりすぎだぞ、セイ」
「アグネス、そのまま幻覚魔法を使って、軍勢を城に攻め込ませなさい」
「おいセイ!」
「わかったミャ」
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