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初老おっさんの異世界漫遊記・どうせ食べるなら美味しいものが喰いたいんだ!

克全

第198話ハーフユグドラシル

(もしもし、セイさん、そんな話初めて聞くんですが)

(そうだな、我も始めて話すな)

(もの凄く重大な話なんですが)

(そうなのか? だが最初からデュオだと話していただろ?)

(そもそもそのデュオが分からんのだから、もっと正確丁寧に話して欲しかったよ)

(ふむ、分かった、では説明しよう)

(最初からセイの不手際だと思うのだが、何か偉そうだな)

(我に人間と同じ感情を求めても無駄だぞ)

(はいはい分かりました、では説明頼むよ)

(ミノルの姿形は人間だが、我と同調し、我と同じ強さ魔力を帯び、我と同じ魔法を使えるようになった)

(そうだな、確かに何度も何度も、信じられないような、強力な魔法が使えたね)

(人間の身体のままで、そのような強大な魔法を使った反動に、耐えられると思うか?)

(無理なのか?)

(無理だな)

(じゃあ俺は何んなんだ?)

(自分をリサーチしてみれば分かるぞ)

(自分をリサーチするのは、何か怖いっから見たくない。リサーチしてしまったら、種族以外の事も知ることになるだろう。だから今の種族だけ分かればいい、教えてくれ)

(分かった、だったら教えてやろう)

「ミノル殿? どうかなされたのかミノル殿」

「すみません、テューレ殿、ちょっと意識が飛んでました」

「だったら話はまた今度にしますか?」

「いえ、大切な話ですから、今決めてしまいましょう」

「分かりました、でしたらこの場所に、新しい村を築くと言う事でいいのですな?」

「はい、僕が支援する子供たちと、僕に同意してくれた冒険者で、ここに村を築いてもらいます」

「基本的には冒険者の村だと思っていいんですな?」

「はい、基本はドワーフ族主体の冒険者村ですね」

「しかしゾッティ伯爵家と辺境伯家を敵に回して、商人が集まりますかね?」

「僕が定期的にジャイアント・レッドベアーを売り出しますから、少々危険でも商人は集まりますよ」

「まあ確かに集まるでしょうが、ジャイアント・レッドベアーであろうと、買い叩かれるのではありませんか?」

「大丈夫ですよ、ジャイアント・ホワイトホエールなどのホエール類も売り出しますから、商人も無視できませんよ」

「それでミノル殿に何の利益があるんだい?」

「子供たちを護ってやりたいと言う、ただの自己満足ですよ」

「自己満足でそこまでやるか、凄いな」

「テューレ殿の言う桁外れの力があるのなら、自分のために使うだけですよ」

「途中で投げ出したりはしないでしょうな?」

「そんなみっともない事はしませんよ」

(この世界ではね)

「ではその心算でドワーフ族と話をしてくるよ」

「頼みます」

(ミノル、そろそろさっきの話の続きをしていいのか?)

(ああ頼むよ)

(ミノルはハーフユグドラシルだ)

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