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初老おっさんの異世界漫遊記・どうせ食べるなら美味しいものが喰いたいんだ!

克全

第196話ファングラットのダイオウイカ風味

ビラン近郊の正規キャンプ地

「ディルク、料理を始めるから、野草を集めてくれ」

「はい、ミノル様。みんな、班に分かれて野草を集めるんだ。だが周りに気をつけて、集中しすぎるなよ」

「「「「「はい!」」」」」

(安全だと言ってやらないのか?)

(それじゃあ訓練にならないからね)

(ふむ、ずいぶんと親切だな)

(あの兄妹には、1日でも早く1人前になってもらいたいからね)

(他の子供たちはいいのか)

(他の子供たちは、時間を掛けて集団で訓練すればいいけど、あの兄妹には、できるだけ早く畑付き1軒屋をプレゼントしてあげたいからね)

(なるほど、だがそれはミノルの嫌いな特別扱いになるんじゃないか?)

(そうか? そかもしれないな、だったらどうすればいい?)

(姉のアルマを子供たちの仲間に加えるか、オードリーに預けて、ウェイトレスの訓練をさせればいいのではないか?)

(そうか、その方がいいかな?)

(特別扱いを疑われるよりはいいだろう)

「ミノル様、野草が集まりました」

「そうか、じゃあ料理を始めるから、一緒に練習してくれ」

「「「「「はい!」」」」」

(セイ、その話はまた後でな)

(分かった)

「まず最初に、ファングラットを解体して食べやすい大きさにするぞ」

「「「「「はい!」」」」」

子供たちの訓練相手にしている、ファングラットは毎日料理しているから、解体も徐々に上手くなって来ている。

特にモツの臭味を取るために、どこから包丁を入れて、どれくらい水洗いすればいいかも、子供たちは学んでいる。

だが子供たちにも好みがあって、独特の臭みが好きな子もいて、洗い方にも個性が出ている。それがまた、料理のできあがりの違いにもなり、将来店を出すときの個性にもつながる。

これは鍋に加える香草と野草の組み合わせにも言えているし、香草と野草の配分にも言えている。狩りの班分けとは別に、料理の味付けの好みによる、料理の班分けもできてきた。

今回は今までのファングラットと野草のシチューに、ダイオウイカの塩漬けを加えてみることにした。独特の臭みはあるが、同時にイカの旨味も加わるから、子供たちのオリジナル料理に最適だと思ったのだ。

材料費を安くして、おいしい料理が作れるなら、評判の料理屋になるだろう。冒険者になるだけの道ではなく、他の道も用意したあげたい。

まあ料理屋を開かなくても、冒険や狩りの合間に、美味しい料理が作れる方がいい。

「ミノル様、味見して頂けますか?」

「うん、なかなか美味しくできているよ」

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