初老おっさんの異世界漫遊記・どうせ食べるなら美味しいものが喰いたいんだ!
第188話狼狽
ローファン王国・ビラン街:
「ギルドマスター、さっさと呼びだせんのか?!」
「申し訳ありません、伯爵閣下。しかしながら閣下、相手はジャイアント・レッドベアーの群れを狩るほどの猛者(もさ)でございます。とてもではありませんが、並みの冒険者では相手になりません」
「ビランの冒険者ギルドは、この国1番の強さを誇っているのではないのか?!」
「この国1番である事は間違いありません。ですがそれでも、ミノルには勝てないのです」
「たった1人の冒険者相手だぞ? それなのにビラン冒険者ギルドが総力を集めても勝てないと言うのか?!」
「常識では考えられない強さなのです。どうぞ今一度、空に浮かぶ愚連隊と暗殺団を見て下さい。これで何日空に浮かび続けているとお思いですか! これ程の人数を浮かばせ続ける魔力総量は、常識が通用しない証明でございます」
「閣下、残念ではございますが、この件に関してはギルドマスターの言う通りでございます」
「ヴィルナ、お前までミノルとやらの味方をするのか?」
「ミノルの味方をするのではございません、閣下に正確な判断をして頂くために、事実を申し上げているのでございます」
「ミノルが常識を超えた存在だと言うのが、事実だと言うのだな?」
「閣下、先程の事を思いだして下さい」
「先程? 余の配下や冒険者ギルドの犯罪者が苦しみ出した件か?」
「・・・・・」
「さようでございます、先ほど激痛を訴えたのは、私が調べた範囲で、今回罪を犯した者が正確に狙われました」
「確かに索敵能力と攻撃能力が高いのは分かった、だが殺したわけではなく苦しませただけではないか」
「それは殺せなかったのではなく、殺さない程度に魔力を調節できる技術があると言う事でございます」
「確かに力任せに何かするよりも、手加減できる方が技術はあるな」
「さらにでございます」
「さらに何があるのだ?」
「閣下を含む範囲に魔法をかけるのではなく、1人1人を狙い撃ちにした魔法を使ったと言う事でございます」
「どう言う事だ?」
「魔力が強いだけであったり、魔力総量が多いだけならば、まだ付け入るスキがあるかもしれません。それでも、私たち親衛隊が総力をあげても難しいですが」
「なに?! 余の誇るそなたたち親衛隊が総がかりでも勝てないと申すのか?」
「はい、ですがそれだけではありません。愚連隊や暗殺団を大魔力で浮かびあげながら、総勢100人以上の強力な警備兵や冒険者に、個別に魔法を使えると言う事でございます」
「なに? さっきの魔法は1つの魔法ではないのか?!」
「範囲魔法を使ったのなら、閣下も私たちも激痛を感じております。私たちは何の痛みも感じておりません。しかも自白した人間は、激痛から解放されはしましたが、空に浮かべられてしまいました。それも同時ではなく、自白した順番に空に浮かべられたのです」
「それは、恐ろしことなのだな?」
「はい、必要となったら、強力な範囲魔法を100以上同時に放つことができると言う事でございます」
「そんなはずはない、100以上の魔法を同時に詠唱するなど不可能だ」
「無詠唱魔法でございます」
「無詠唱魔法だと?!」
「それが可能な魔法使いは伝説級ではないか?!」
「私もギルドマスターも、ミノルは伝説級を超えた存在だと思っております」
「ならば余にどうせよと申すのだ?!」
「ギルドマスター、さっさと呼びだせんのか?!」
「申し訳ありません、伯爵閣下。しかしながら閣下、相手はジャイアント・レッドベアーの群れを狩るほどの猛者(もさ)でございます。とてもではありませんが、並みの冒険者では相手になりません」
「ビランの冒険者ギルドは、この国1番の強さを誇っているのではないのか?!」
「この国1番である事は間違いありません。ですがそれでも、ミノルには勝てないのです」
「たった1人の冒険者相手だぞ? それなのにビラン冒険者ギルドが総力を集めても勝てないと言うのか?!」
「常識では考えられない強さなのです。どうぞ今一度、空に浮かぶ愚連隊と暗殺団を見て下さい。これで何日空に浮かび続けているとお思いですか! これ程の人数を浮かばせ続ける魔力総量は、常識が通用しない証明でございます」
「閣下、残念ではございますが、この件に関してはギルドマスターの言う通りでございます」
「ヴィルナ、お前までミノルとやらの味方をするのか?」
「ミノルの味方をするのではございません、閣下に正確な判断をして頂くために、事実を申し上げているのでございます」
「ミノルが常識を超えた存在だと言うのが、事実だと言うのだな?」
「閣下、先程の事を思いだして下さい」
「先程? 余の配下や冒険者ギルドの犯罪者が苦しみ出した件か?」
「・・・・・」
「さようでございます、先ほど激痛を訴えたのは、私が調べた範囲で、今回罪を犯した者が正確に狙われました」
「確かに索敵能力と攻撃能力が高いのは分かった、だが殺したわけではなく苦しませただけではないか」
「それは殺せなかったのではなく、殺さない程度に魔力を調節できる技術があると言う事でございます」
「確かに力任せに何かするよりも、手加減できる方が技術はあるな」
「さらにでございます」
「さらに何があるのだ?」
「閣下を含む範囲に魔法をかけるのではなく、1人1人を狙い撃ちにした魔法を使ったと言う事でございます」
「どう言う事だ?」
「魔力が強いだけであったり、魔力総量が多いだけならば、まだ付け入るスキがあるかもしれません。それでも、私たち親衛隊が総力をあげても難しいですが」
「なに?! 余の誇るそなたたち親衛隊が総がかりでも勝てないと申すのか?」
「はい、ですがそれだけではありません。愚連隊や暗殺団を大魔力で浮かびあげながら、総勢100人以上の強力な警備兵や冒険者に、個別に魔法を使えると言う事でございます」
「なに? さっきの魔法は1つの魔法ではないのか?!」
「範囲魔法を使ったのなら、閣下も私たちも激痛を感じております。私たちは何の痛みも感じておりません。しかも自白した人間は、激痛から解放されはしましたが、空に浮かべられてしまいました。それも同時ではなく、自白した順番に空に浮かべられたのです」
「それは、恐ろしことなのだな?」
「はい、必要となったら、強力な範囲魔法を100以上同時に放つことができると言う事でございます」
「そんなはずはない、100以上の魔法を同時に詠唱するなど不可能だ」
「無詠唱魔法でございます」
「無詠唱魔法だと?!」
「それが可能な魔法使いは伝説級ではないか?!」
「私もギルドマスターも、ミノルは伝説級を超えた存在だと思っております」
「ならば余にどうせよと申すのだ?!」
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