初老おっさんの異世界漫遊記・どうせ食べるなら美味しいものが喰いたいんだ!
第178話貧民街制圧
ローファン王国・ビラン街:貧民街
「おっちゃんよぉ~、随分と羽振りがいいようだな、俺達に金を恵んでくれよ」
「ふむ、こいつらがさっきディルクが言っていた、悪い大人達なのか?」
「はい、今までこんな露骨に恐喝した事はないんですが、どうなっているんでしょう?」
「それでお前達は、俺から幾ら強請り取る心算なんだい?」
「強請るなんて言ってないさ、恵んでくれと言ってるんだ」
「そうそう、アイテムボックスに入っている有り金を全部恵んでくれよ、フェフェフェフェ」
「黙ってろ!」
「ふぇい・・・・・」
「なあおっちゃんよぉ~、幾らおっちゃんが強いと言っても、それだけ沢山の足手纏いがいるんだ。下手に全力を出して戦えば、そこ子供達を巻き込むんじゃないのかな?」
「それは子供達を人質にすると言う事かな?」
「そんな事は言っていないし、喧嘩を売っている訳でもないんだ。この馬鹿が言ったように、有り金全部とは言わんよ。なぁに、アイテムボックスに入っているお金の半分も恵んでくれればいいさ」
「ほう、ジャイアント・レッドベアーを10頭売った金の半分を寄越せと言っているんだな?」
「兄さんにとったら、それくらいの額ははした金だろ? それに今後も何度でもジャイアント・レッドベアーを狩れるんだろ?」
「現役の冒険者ギルドメンバーを脅すと言う事は、冒険者ギルドに喧嘩を売ったと言う事だな」
「確かに兄さんはビラン冒険者ギルドに所属はしているが、ジャイアント・レッドベアーを売りに来るだけの流れ者なんだろ。兄さんの為にギルドが動くと、本気で思っているのか?」
(ミノルの事を快く思っていないギルドメンバーが、この件の裏にいるようだな)
(そのようだな、だがその黒幕はこんな連中で俺に勝てると思ったのかな? 失敗すると考えなかったのかな?)
(さあな、だが後ろに隠れている奴は、人間にしては鍛え上げているようだぞ)
(確かにそうだけど、あの程度でジャイアント・レッドベアー殺しを相手に出来ると思っているのなら、現場の人間じゃないのだろうな)
(暗殺術に長けているのかも知れんぞ)
(確かにその可能性が高いだろうな)
「黙っているのは、納得してくれたと思っていいのか?」
「いや、後ろの暗殺者が動いたら、範囲魔法で皆殺しにする心算なだけだよ」
「なに!」
「それとも半死半生に留めておいて、馬鹿なお前達を唆した奴を聞きだす方がいいか、考えていたんだよ」
「ふぅ、これは話し合いではすまないと言う事ですね」
「話し合い? 恐喝の間違いでしょう。それにだらだらと話しているのは、背後に回っている連中が隙を見つけられるように、話を長引かせているのかな?」
「何だと!?」
「どれほど卑怯者を待ってもだめだよ、すでに麻痺魔法で地べたに這いつくばっているよ」
「おい! そういうことだ?!」
「張ったりだ、あいつらがそう簡単にやられはせん」
(仲間割れしているようだな)
(黒幕が助太刀に送り込んだ暗殺団なんだろうが、お粗末な実力だな。弱い者が一時的に徒党を組もうが、上手くいかなければ簡単に仲間割れするものさ)
(まあ暗殺団とやらも人間にしては力がある方だが、ミノルを相手にするには弱すぎるな)
(もっと怖がらせてやろう)
「では証拠を見せてやろう」
「何だと?!」
暗殺団だろう一味が、俺の背後から襲って、子供達を捕虜にしようとしていたが、そんな事は俺がここに来た最初から分かったいた事だ。俺が子供達の住処に入ったときから、周囲で様子を伺う人間の気配を感じていた。
俺が子供達を心から大切にしているか、それとも偽善で大切な振りをしているか、それを見極めてから恐喝する心算だったのだろう。俺が全ての子供を連れ出そうとしているのを確認して、人質作戦が有効と判断したのだろうが、考え方が甘すぎる。
それに俺が極悪人だったとしたら、子供を信用させる為に最初は甘い言葉を使うだろう。子供達を全てここから連れ出すだけでは、人身売買と慈善活動の違いを判断などできない。やはり愚かな大人たちと言うか、愚連隊としか言いようがない。
「ほれ、これが証拠だよ」
無詠唱の遠距離麻痺魔法で無力化した、愚連隊期待の援軍、暗殺団を魔力で浮遊させて持って来た。
「うぁ! 何だと?!」
「この程度のごろつきに頼って俺を恐喝するなど、馬鹿としか言いようがない。今更逃げようと思っても無駄だよ、麻痺させて冒険者ギルドに突き出してあげるよ」
「チッ!」
黒幕が援軍に差し向けた暗殺団のリーダーなのだろうが、愚連隊を見捨てて逃げ出そうとした。だがそんな事を許す俺ではない。俺のほうを向いたまま、後ろに跳び下がろうとしたところを、圧縮した風を刃物のように叩きつける魔法を使い、両脚を膝上から切り飛ばしてやった。
「簡単に逃げられると思ったのか? じっくりと話を聞かせてもらおうか」
「はん! 依頼人のことを話す俺ではないわ!」
「自殺しようと思っても、何も話さないうちに自殺できるはずがないだろ。きっちり全て話してもらうぞ」
「おっちゃんよぉ~、随分と羽振りがいいようだな、俺達に金を恵んでくれよ」
「ふむ、こいつらがさっきディルクが言っていた、悪い大人達なのか?」
「はい、今までこんな露骨に恐喝した事はないんですが、どうなっているんでしょう?」
「それでお前達は、俺から幾ら強請り取る心算なんだい?」
「強請るなんて言ってないさ、恵んでくれと言ってるんだ」
「そうそう、アイテムボックスに入っている有り金を全部恵んでくれよ、フェフェフェフェ」
「黙ってろ!」
「ふぇい・・・・・」
「なあおっちゃんよぉ~、幾らおっちゃんが強いと言っても、それだけ沢山の足手纏いがいるんだ。下手に全力を出して戦えば、そこ子供達を巻き込むんじゃないのかな?」
「それは子供達を人質にすると言う事かな?」
「そんな事は言っていないし、喧嘩を売っている訳でもないんだ。この馬鹿が言ったように、有り金全部とは言わんよ。なぁに、アイテムボックスに入っているお金の半分も恵んでくれればいいさ」
「ほう、ジャイアント・レッドベアーを10頭売った金の半分を寄越せと言っているんだな?」
「兄さんにとったら、それくらいの額ははした金だろ? それに今後も何度でもジャイアント・レッドベアーを狩れるんだろ?」
「現役の冒険者ギルドメンバーを脅すと言う事は、冒険者ギルドに喧嘩を売ったと言う事だな」
「確かに兄さんはビラン冒険者ギルドに所属はしているが、ジャイアント・レッドベアーを売りに来るだけの流れ者なんだろ。兄さんの為にギルドが動くと、本気で思っているのか?」
(ミノルの事を快く思っていないギルドメンバーが、この件の裏にいるようだな)
(そのようだな、だがその黒幕はこんな連中で俺に勝てると思ったのかな? 失敗すると考えなかったのかな?)
(さあな、だが後ろに隠れている奴は、人間にしては鍛え上げているようだぞ)
(確かにそうだけど、あの程度でジャイアント・レッドベアー殺しを相手に出来ると思っているのなら、現場の人間じゃないのだろうな)
(暗殺術に長けているのかも知れんぞ)
(確かにその可能性が高いだろうな)
「黙っているのは、納得してくれたと思っていいのか?」
「いや、後ろの暗殺者が動いたら、範囲魔法で皆殺しにする心算なだけだよ」
「なに!」
「それとも半死半生に留めておいて、馬鹿なお前達を唆した奴を聞きだす方がいいか、考えていたんだよ」
「ふぅ、これは話し合いではすまないと言う事ですね」
「話し合い? 恐喝の間違いでしょう。それにだらだらと話しているのは、背後に回っている連中が隙を見つけられるように、話を長引かせているのかな?」
「何だと!?」
「どれほど卑怯者を待ってもだめだよ、すでに麻痺魔法で地べたに這いつくばっているよ」
「おい! そういうことだ?!」
「張ったりだ、あいつらがそう簡単にやられはせん」
(仲間割れしているようだな)
(黒幕が助太刀に送り込んだ暗殺団なんだろうが、お粗末な実力だな。弱い者が一時的に徒党を組もうが、上手くいかなければ簡単に仲間割れするものさ)
(まあ暗殺団とやらも人間にしては力がある方だが、ミノルを相手にするには弱すぎるな)
(もっと怖がらせてやろう)
「では証拠を見せてやろう」
「何だと?!」
暗殺団だろう一味が、俺の背後から襲って、子供達を捕虜にしようとしていたが、そんな事は俺がここに来た最初から分かったいた事だ。俺が子供達の住処に入ったときから、周囲で様子を伺う人間の気配を感じていた。
俺が子供達を心から大切にしているか、それとも偽善で大切な振りをしているか、それを見極めてから恐喝する心算だったのだろう。俺が全ての子供を連れ出そうとしているのを確認して、人質作戦が有効と判断したのだろうが、考え方が甘すぎる。
それに俺が極悪人だったとしたら、子供を信用させる為に最初は甘い言葉を使うだろう。子供達を全てここから連れ出すだけでは、人身売買と慈善活動の違いを判断などできない。やはり愚かな大人たちと言うか、愚連隊としか言いようがない。
「ほれ、これが証拠だよ」
無詠唱の遠距離麻痺魔法で無力化した、愚連隊期待の援軍、暗殺団を魔力で浮遊させて持って来た。
「うぁ! 何だと?!」
「この程度のごろつきに頼って俺を恐喝するなど、馬鹿としか言いようがない。今更逃げようと思っても無駄だよ、麻痺させて冒険者ギルドに突き出してあげるよ」
「チッ!」
黒幕が援軍に差し向けた暗殺団のリーダーなのだろうが、愚連隊を見捨てて逃げ出そうとした。だがそんな事を許す俺ではない。俺のほうを向いたまま、後ろに跳び下がろうとしたところを、圧縮した風を刃物のように叩きつける魔法を使い、両脚を膝上から切り飛ばしてやった。
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