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初老おっさんの異世界漫遊記・どうせ食べるなら美味しいものが喰いたいんだ!

克全

第160話クラーケン始末

ジャイアント・ホワイトホエール群生地

「なあ、セイ、あれは何なんだろうな」

「見て分からないのか?」

「分からないと言うか、分かりたくないな」

「ふむ、だったらこのまま戻ればよかろう」

「戻ったらどうなる?」

「まあ、ナーポリまで来るだろうな」

「だったら、このまま何もせずに戻る訳にはいかないよな」

「そうでもなかろう、人間を見捨てる決断をすれば、何も思い悩む必要はないぞ」

「俺にそんなことが出来ないのは、十分かっているだろうに、よくそんな嫌がらせが言えるものだな」

「たまにはそれくらい言ってもよかろう」

「原初ではないよな?」

「ないぞ」

「殺したら絶滅したりしない?」

「しないぞ、ここにいるのは雄だし、この世界の海にはそれなりに棲息しておる」

「じゃあ殺して食べてもいいのかな?」

「いいぞ、だがそれには結構なレベルの魔法が必要になるから、いい訓練にもなるな」

駄々っ子王の1件があって1週間、報復攻撃で魔法の訓練が出来た。何の遠慮もせずに、普段は滅多に使う事が無い、高レベル高出力の魔法と使えた。だが、今回の敵にはそれ以上の高レベル魔法を使えるようだ。

「そうなのか? まあ確かに、ジャイアント・ホワイトホエール群の抵抗や反撃をものともせず、ドンドン喰っているよな」

「そうだな、ダイオウイカ群がナーポリに近づいていたのは、ジャイアント・ホワイトホエールから逃げる為だと思っていたが、実際は、ジャイアント・ホワイトホエールが、クラーケンから逃げる為だったのだな。それにしても、ミノルがクラーケンが喰いたいと言うとは思わなかったぞ」

「そうか? 俺が魚介類好きなのは知っているだろう?」

「それはそうだが、普通クラーケンが美味しいかなどと考える者はおらん。いや、リュウなら考えるかもしれんな」

「おいおいおい、俺はリュウと同等の喰いしん坊かよ!」

「少なくとも今日の言動は同等だな」

「まあいい、苦しませるのは嫌だから、エクサ級の風魔法を水流魔法を急所に叩き込むか?」

「ふむ、ミノルはクラーケンの急所を知っているのか?」

「以前の世界では、小さいが同じような生き物がいたんだ。そいつは目と目の間の少々上にある脳を破壊すると、一瞬で絶命して色が変わるんだ」

「ふむ、そうなのか? では試してみよ」

「じゃあやってみるよ」

一瞬風魔法を使うか水流魔法を使うか迷ったが、深く潜って逃げられる可能性も考え、即座に対応可能な水流魔法を使うことにした。

まずは水に研磨剤となる人造ダイアモンド創り出して水にを加え、その水を超高圧状態にして(4万気圧)、マッハ30くらいの速度を加え、クラーケンの急所である脳を破壊すべくブチ当てた。

恐らく原初級の次に強力なモンスターなのだろうが、一撃一瞬で即死させる事が出来た。俺は、とんでもなくレベルが上がっていたはずなのだが、それでも1体倒しただけでレベルが上がった。

「なあセイ、クラーケンは人間界で売れるかな?」

「人間界では、ジャイアント・ホワイトホエールですら伝説になるモンスターなんであろう、とてもではないが、クラーケンが売り物になるとは思えんぞ」

「う~ん、だからと言って、これだけ巨大なモンスターを俺1人で喰い切れるはずもないし、他の人間への威圧に使いたいとも思うしな」

「ミノルも結構自己顕示欲があるのだな」

「そうだな、俺も自己顕示欲はあるぞ」

「自己顕示欲を示すだけなら、ジャイアント・ホワイトホエールで十分だと思うがな」

「そうだな、そうなんだが、やっぱり自分が狩った最大最強のモンスターは自慢したくなるんだよ」

「ふむ、だがどうせリュウが喰いたいと言うだろうから、直ぐに解体せねばならなくなるぞ」

「わ! 忘れてた!」

「ミノルにしたら迂闊だな、ミノルがクラーケンを狩った事は、リュウなら必ず見ているだろう。そうとすれば、今晩には喰わせるとやって来るぞ」

「絶対に喰わせんぞ! どうしても喰いたいと言うのなら、自分でクラーケンを狩ってこさせる」

「ふむ、リュウが見てる判断してしゃべっているな」

「当然だろう、俺が今狩ったクラーケンは、記念にずっとアイテムボックスに入れておくんだ!」

「まあ好きにするがよかろう、リュウなら絶対に自分で狩ってでも、ミノルにクラーケンを料理させようとするだろうからな」

「そうなったら、俺も自分のクラーケンを使わずにクラーケン料理を食べれるが、それじゃあ人間として駄目だと思うんだ」

「そうなのか? だったらどうするんだ?」

「クラーケンに同族の小型モンスターはいないのか?」

「ふむ、単独行動をするオオタコと言うモンスターがいたはずだが、単独棲息するから、ファイター級やジェネラル級と言った、レベルによる違いはないぞ」

「それは、レベル差による美味しさの違いはないと言ってくれているのか?」

「そう言う事だ」

「そうか、それはありがとう。だがそんな事はどうでもいいよ、元の世界と同じくらいの美味しさなら十分だよ」

「そうか、ならばマップの魔法で探そう」

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