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初老おっさんの異世界漫遊記・どうせ食べるなら美味しいものが喰いたいんだ!

克全

第151話翼竜のキッシュ

ナーポリ近郊の秘密キャンプ地

「ミノル、今日こそダイオウイカを喰わせてくれるのだろうな!」

「まかせておけ、昨日リュウが満腹で喰えなくなった後で、山ほど焼いて揚げておいてやったから、いくらリュウでも食べ切れないくらいあるぞ!」

「それは結構な話だ、早速出してくれ」

「セイ、出してやってくれ」

「分かった」

俺がアグネスと白虎に、ジャイアント・レッドベアーのホルモン焼きと精肉の焼肉を焼いてあげだして直ぐに、まるで覗いていたようにリュウがやってきた。まあ、本当に毎日遠見の魔法で覗いているのだろうな。

リュウへの餌出しはセイに任せて、俺は身体と両手を使い、アグネスと白虎への給仕を行っていた。だが同時に魔力と魔法を使って、明日の朝食用のキッシュを試作していた。

養鶏業が始まってもいないこの世界では、卵自体がすごく貴重品で、アグネスや白虎だけでなく、リュウも毎朝食べに来襲するくらいご馳走なのだ。

だが俺の玉子料理のレパートリーは限られており、今日はじめてキッシュに挑戦することにしたのだった。

まずは全部地球の食材を使って試作し、次にベーコン・コンソメ・青野菜・キノコ・玉ねぎ・バターを1つづつ異世界の食材で代用したキッシュを試作した。

次に異世界では代用品すら手に入らない、生クリーム・粉チーズを使わない試作もした。

「リュウ、明日の玉子料理なんだが、この世界やリュウが行ける世界にでは、新鮮な玉子を手に入れる事は出来ないのかな?」

「んが?! あるぞ」

夢中でダイオウイカ料理を貪り喰っていたリュウだが、玉子料理の話題となり意識を取り戻した。

「孵化しかけの卵は絶対いやだからな!」

「ふむ? あれはあれで独特の美味しさがあるのだがな」

「万が一孵化しかけの玉子をつかまされたら、2度とリュウに飯を食わさせないからな!」

「それほど嫌いなのか? だったら仕方ないな」

「それでどこで手に入るのだ?」

「この世界でも、翼竜や恐竜種は卵を産むから、そいつらの卵なら使いでのある大きな卵だぞ」

「ほう! リュウが新鮮な卵を持って来てくれるのなら、毎日玉子料理の朝食を喰わせてやるぞ。ああ、だがこれだけは約束してくれ」

「なんだ?」

「種族を絶滅させるような乱獲はしないでくれ、リュウが手当たりしだい卵を集めてしまったら、襲われた種族は絶滅しかねないからな」

「余はそれほど無慈悲でも馬鹿でもないぞ! この世界でそんな事をすれば、原初の人間と雌雄を決する事になってしまう」

「そうれはそうなんだろうが、リュウなら食欲のためにはそれ位やりかねない気がする」

「やらんわ! だが、その、なんだ」

「なんだ? やっぱり昔絶滅させた種族があるんだろう!」

「違うわ! 余にも、そこで焼いているホルモンと肉を食べさせろということだ」

「やっぱり食欲の権化ではないか!」

「うるさいわ! がたがた言わずに喰わせろ!」

「分かった分かった、だがその分、酒漬ダイオウイカの炭火焼とフライをアグネスと白虎にも喰わせてやるからな」

「うぬぅぅぅぅ!」

「そればかり食べていたら、昨日みたいにいつの間にか満腹になって、ホルモン焼きも焼肉も喰えなくなるぞ? それでもいいのか?」

「うぬぅぅぅぅぅ!」

「うぬぅぅぅぅじゃないの、どっちにするの?」

「仕方あるまい、分けてやってくれてもいいぞ」

「アグネス、白虎、酒漬ダイオウイカの炭火焼とフライだよ」

「美味しいミャ、あるじは優しいミャ」

「主はリュウが相手でも一歩も引かないな、流石だよ」

「おべんちゃらはいいから、食事が終わったらキッシュの作り方を覚えるんだぞ」

「分かっているよ、万が一主が長期間戻れないような事態になっても、アグネスが望んだ料理を作ってやれるように覚えておくよ」

「頼んだよ、白虎」


「キッシュ」
パイ生地 :19cm×19cm
卵    :3個
(ドローン)
生クリーム:100ml
(ドローン)
粉チーズ :少々
(ドローン)
コンソメ :1/2個
(魔獣製)
ベーコン :50g
(魔獣製)
青野菜  :1/2束
(野草)
キノコ  :1/2房
(野茸)
玉ねぎ  :1/2個
(野根草)
ピザチーズ:50g
(ドローン)
バター  :少々
(魔獣脂)

1:タルト用の生地を作る
2:タルト型にバター(魔獣脂)を薄く塗る。
3:タルト型に敷きフォークで穴を開ける。
4:1の淵にアルミホイルを被せ、200度に熱したオーブンで15分焼き、その後冷ます。
5:フライパンにバター(魔獣脂)、ほうれん草(野草)、しめじ(野茸)、玉ねぎ(野根草)、ベーコンを入れ炒め、冷ます。
6:ボウルに卵、生クリーム、粉チーズ、コンソメを入れ混ぜる
7:タルト型に炒めた具材とキッシュ液を入れ、ピザチーズを掛ける。
8:230度に熱したオーブンで30分焼く。

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