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初老おっさんの異世界漫遊記・どうせ食べるなら美味しいものが喰いたいんだ!

克全

第142話ダイオウイカ料理 酒塩焼き・酒蒸し・ラーメン・フライ

ナーポリ近郊の秘密キャンプ地

俺はこの日1日八面六臂の働きをした。

干場でダイオウイカの加工指揮を執り、各干場の責任者を選別を行い、不正を働きそうな人柄の悪い人間を排除した。

もちろん商人ギルドのマスターと詰めた交渉を行った。ヴィゴールがやってくれていた塩商人との話も、商人ギルドマスターと冒険者ギルドマスターの意見を取り入れ、ヴィゴールに詫びを言った上で一旦なかったことにした。

俺が塩を売る事で、ナーポリが戦乱に巻き込まれるなど、本末転倒もはなはだしい。

そしてその間に、何度も何度もダイオウイカを狩った。

「討伐金」
1回目:1218匹×大銀貨1枚=大金貨12枚・小金貨1枚・大銀貨8枚
2回目:1283匹×大銀貨1枚=大金貨12枚・小金貨8枚・大銀貨3枚
3回目:1382匹×大銀貨1枚=大金貨13枚・小金貨8枚・大銀貨2枚
4回目:1403匹×大銀貨1枚=大金貨14枚・小金貨0枚・大銀貨3枚
5回目:1423匹×大銀貨1枚=大金貨14枚・小金貨2枚・大銀貨3枚
6回目:1441匹×大銀貨1枚=大金貨14枚・小金貨4枚・大銀貨1枚
7回目:1458匹×大銀貨1枚=大金貨14枚・小金貨5枚・大銀貨8枚
8回目:1429匹×大銀貨1枚=大金貨14枚・小金貨2枚・大銀貨9枚

小計 :大金貨107枚・小金貨30枚・大銀貨37枚

「お腹減ったみゃ」

「おおおおお! 言葉がはっきりしてきた!」

「お腹減ったみゃ、肉食べたいミャ」

「直ぐに焼いてあげるよ、何が食べたい?」

「ベアーみゃ、ベアーのさーろいんが食べたいミャ」

「よしよしよし、直ぐに焼いてあげるからな」

「主~、俺の分も忘れないでくれよ!」

「分かってる分かってる、アグネスのレベリングを頑張ってくれたんだ、沢山焼いてやるよ」

「主は話が分かるねぇ~」

「だが待ってる間も、食べてる時も、ダイオウイカの下ごしらえの手を抜くなよ」

「ちぇ! ちゃんとやってるよ」

「白虎!」

「ゴメンナサイ、ごめんなさい、御免なさい!」

何時ものような遣り取りをしながらも、結構器用に料理作りと魔法を使いこなせるようになった俺は、アグネスと白虎の焼肉は手作りし、ダイオウイカ料理は魔力を使って作った。

「ダイオウイカの酒塩焼き」
塩もみして酒水漬けしたダイオウイカの切り身を使用する
酒漬ダイオウイカ:適量

ただ下ごしらえしたダイオウイカを炭火で焼いただけなのだが、酒の風味と旨味にダイオウイカ独特の風味が加わって結構美味い。ダイオウイカの風味が苦手と言う人には無理だが、俺には何とも言えず美味しく感じられる。

「ダイオウイカの酒蒸し」
酒漬ダイオウイカ:適量
日本酒     :適量
野草香草    :適量

下ごしらえしたダイオウイカを適度な大きさに切って中華鍋に入れ、酒を加えて蓋をして2・3分蒸し焼きにするだけのだが、加える野草や香草を替えるだけで劇的に風味が変わる。どの野草や香草を使っても美味しいことに変わりはないのだが、醤油味噌がない以上、代わりになるような野草香草の組み合わせの研究は大切だ。

「なぁ~主~、何かとんでもなく好い匂いがするんだが、それ美味しいのか?」

「ああ美味いぞ」

「食べたいミャ」

「そうかそうか、でも好みがあるから、最初は少しだけな」

「俺が最初に言ったんだよ、だから俺にも食わせてくれよ!」

「白虎!」

「ゴメンナサイ、ごめんなさい、御免なさい!」

セイと白虎の何時もの遣り取りは放っておくとして、アグネスがダイオウイカ料理に興味を持ってくれたことは、単純に嬉しい。

焼肉を焼く香りも食欲を刺激するが、俺には魚介類を焼く香りの方が食欲を刺激する。アグネスや白虎も、俺と同じように魚介類を焼く香りに食欲を刺激されるなら、同じ感性を持っていると言う事で、とても嬉しい!

「美味いミャ!」

「主~、これむっちゃ美味しいぞ」

「もっと欲しいミャ」

「俺にももっとくれよぉ~」

「おうおうおう、どんどん焼いてやるからな。でもこっちも食べてみてくれ、これは汁も美味いんだ」

「食べるミャ」

「本当か?」

「美味いミャ、これももっと食べるミャ」

「本当に美味しいな! 俺にももっとくれよ!」

さて、アグネスと白虎が喜んでダイオウイカ料理を食べてくれている間に、ダイオウイカの塩ラーメンの準備をしておく。まあ穀物から出来た麺は、アグネスも白虎も喜ばないから、俺が試食する分だけでいいのだが、今から水に漬けて塩抜きしておく方がいい。

本当はスルメにして旨味を増加させた後で、スルメ出汁をゆっくり水からとり、それを使ってスープ作りをした方が美味しいだろうと思う。だが今は、塩もみして酒漬けした後でスルメに加工したダイオウイカがない。

それに山間部に、塩魚の代わりに売り込む塩ダイオウイカスルメなら、塩もみと酒漬けの手間と費用を省いた商品となる。そのような商品を使ったレシピも研究しておかないと、商品としてダイオウイカを売り込むのは難しいだろう。

おっと、今は手持ちの材料でどれだけ美味しい料理が作れるかの研究だ!

ダイオウイカでラーメンの出汁をとるにはしばらく時間がかかるから、イカ料理の定番であるフライを試作してみた。

「ダイオウイカフライ」
酒漬ダイオウイカ:適量
胡椒      :適量
小麦粉     :適量
卵       :適量
パン粉     :適量
粉チーズ    :適量
香草野草    :適量

1:適度な大きさに切ったダイオウイカに胡椒と粉末香草を振る。
:通常のイカなら塩を振りかけて塩味を加えるが、ダイオウイカは塩辛いので不要
:通常のイカなら白ワインで風味と旨味を加えるが、酒漬けしているので不要
2:水気を取ったダイオウイカに小麦粉をよくまぶす
3:小麦粉をつけたダイオウイカに、溶き卵・粉チーズ・パン粉・粉末香草をつける
4:180度の油で揚げる

これは美味い!

絶品だ!

日本酒だけでなく、赤ワインや白ワインで漬けたダイオウイカでも試作してみたい。

「それも食べたいミャ!」

「俺も! 俺も食べたいぞ、主!」

「アグネス、食べ過ぎてないかい?」

「食べたいみゃ! それも食べたいミャ!」

「分かったよ、でも苦しくなったら吐くんだよ」

「主~、俺も忘れないでくれよ~」

「分かっているよ、直ぐに作ってあげるよ。塩焼きも酒蒸しもフライも、多目に作っておくから、白虎のアイテムボックスに入れておいてくれ」

「任せておけ、アグネスが欲しがったら食べさせてやるよ」

「よく分かっているな」

「任せろ」

いや本当に、このダイオウイカのフライは美味しい。一旦衣に封じ込められ、高温で揚げる事で酒の風味が引き立っている。1口目を食べた時に口の中に広がる風味が、それこそ得も言われぬ香りなのだ。

「ダイオウイカの塩ラーメン」
酒漬ダイオウイカ:適量
中華麺     :適量
野草香草    :適量

いやこれも美味い!

ダイオウイカの量を間違えてしまうと、塩味が強すぎたり薄すぎたりするが、ダイオウイカ独特の旨味と風味が癖になる!

香草と野草の組み合わせしだいでは、とんでもなく美味しいラーメンに仕上がるだろう。いや、キノコを干して、干しシイタケのような物を作り出すことが出来れば、飛躍的に美味しくなるだろう。

更に言えば、鳥類やボアから取り出す出汁の研究が進めば、合わせ出汁のスープを使ったラーメンまで作り出されるかもしれない。

俺は絶対に食べる心算は無いが、オークから出汁をとった豚骨ラーメンなら、今直ぐ創り出せるかもしれない。

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