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初老おっさんの異世界漫遊記・どうせ食べるなら美味しいものが喰いたいんだ!

克全

第93話移動準備

(つまらんの、少しくらい暴れればよかったのだ)

(物騒な事を言うんじゃない、よっぱらい!)

(ギルド内で実際に戦って強さを示せば、後々の面倒ごとは避けられたのだ)

(馬鹿言え! 遺恨が残って2度と行けなくなるだろうが)

(人間族ならそうだろうが、ドワーフ族は頑固で偏屈だが、根に持つような性格ではないぞ)

(え? じゃあ殴り合った後で友情が芽生えるタイプなのか?)

(友情が芽生えるかどうかは分からぬが、1度約束した事は必ず守るし、酔って喧嘩したからと言って後々まで恨むような陰湿な性格ではない)

(最初からそう言えよ、だから喧嘩するように煽っていたのかよ)

(我の眷族であるエルフ族とは性格が違うが、気のいい奴らではある、人間族とは違うのだ)

(そんなに人間族が嫌いなら、俺をバディに選ばなきゃいいだろうが!)

(こればかりは相性だからな)

(運命を呪うぜ!)

酔っぱらったセイとグダグダと念話をしていたが、いつの間にかアグネスと白虎が待つ野営地に辿り着いた。城門を出てから鬼神の速さで駆け抜けた御陰ではあるが、無意識に全力疾走していた事に、やはり自分が酒席嫌いなのだと認識した。

「主~遅いぞ!」

「ミャミャミャミャウ!」

「何も食べてなかったのか?」

「少しは喰ったけど、主の料理が食べたいんだ!」

「ミャウ!」

アグネスの気持ちが段々分かって来た!

おねだりする姿と声色が可愛くて仕方がない、急いで作れるものには限りがあるが、有り難い事に焼いて保存していたジャイアント・レッドベアーのステーキがある。

「白虎は自分で焼けよ」

「依怙贔屓(えこひいき)だぞ主!」

「仕方ないだろ、白虎が満足するほどの作り置きはないんだよ。アグネスがステーキ食べてるのに、自分だけ別のものじゃいやだろ?」

「アグネスが食べ切れない分をくれ!」

「それくらいなら自分で焼けよ」

「主に作って欲しいんだよ」

「分かった分かった、だが先に自分で焼肉食べていてくれ、その間に焼いてやるから」

「仕方ないな」

白虎と言い合いながらも、視線はアグネスに向けてステーキを切り分けてあげる。シャトーブリアン・サーロイン・テンダーロイン・ロース・ランプと食べ易い大きさに切ってやり、美味しそうに食べるアグネスの姿を見るのが至福の時だ。

俺は塩胡椒だけの味付けが1番好きなんだが、アグネスには色々なステーキソースを出してあげて、好きな物を選んでもらうようにした。

黒ニンニクステーキソース
赤ワインステーキソース
和風山葵ステーキソース
昆布おろしステーキソース
玉葱昆布おろしステーキソース
バルサミコ酢醤油ステーキソース
胡麻味噌ステーキソース
マヨネーズ
タルタルソース

「ミャ~ミャ!」

アグネスはステーキソースの香りを嗅ぎ比べして、好みのステーキソースの前でオネダリしてくれる。そのステーキソースを、1口サイズに切り分けたステーキの切り身にかけてあげると、パクパクと食べてくれる。

その姿を見るのが何よりも幸せを感じるのだ!

「主~」

自分で焼きながらジャイアント・レッドベアーを食べているにもかかわらず、白虎が哀しそうな声を掛けてくるので、仕方なくアグネスが食べ切れないと判断したステーキを、風魔法を使って渡してやった。それだけでは絶対白虎が納得しないのは分かっていたので、手製のステーキソースも渡してやった。こんな事なら市販のソースだけではなく、手製のタレやソースも渡しておけばよかった。いや、作り方を教えておけば、アグネスにも作ってくれるだろう。なんのかんの言っても、白虎もアグネスを可愛がってくれている。

そう言えば、いつの間にか風魔法を使いこなせている。無意識で風魔法を駆使出来たのは、アグネスに集中したいと言う想いゆえであろう。

「ミャ~」

アグネスも十分満足したのだろう、眠そうな声で挨拶してくれたと思ったら、ホテホテとベットに入って横になった。無意識に遠見の魔法を使って寝姿を見てしまったが、その可愛さに癒されドワーフ族とのいざこざの記憶が消えて無くなった。

「セイ、白虎、明日早朝にテトラ街に戻るぞ」

「そうか、別にいいぞ、だがドワーフ族との交渉はいいのか?」

「ノド達には泡盛を仕入れに1週間かかると言ったからな、ここは姿を消した方がいいだろう」

「ドワーフ族に泡盛の飢餓感を抱かせるのだな」

「それほど深く考えた訳じゃ無いよ、だけどそう言う方法もいいな」

「まあドワーフ族を相手にするなら、酒で駆け引きすればいい。ミノルなら泡盛以外にも色々な酒を取り寄せならるだろう」

「そうだな、チョット見てみよう」

テキーラ:40度750ml:1580
竜舌蘭から作る

イエーガーマイスター:35度700ml:1270
アニスなど56種のハーブ、スパイス、フルーツが原料

ジン:47度750ml:1040
ボタニカルにより醸し出される豊かな香り

ブッカーズ:63度750ml:8999
6年から8年熟成した樽を厳選してつくられるスモールバッチ・バーボン
フルーティでありながら独特のほろ苦さを持ち、力強い味わい

アブサン:70度500ml:1679
ニガヨモギのフレーバーが強く苦みも強く度数が高いのが特徴

ラム・ロンリコ151:75度700ml:1643
強烈なインパクトのある味わいが特徴で、濃厚な香味をもつフルボディータイプ

ウォッカ・スピリタス:96度500ml:1372
大麦とライ麦を主な原料

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