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初老おっさんの異世界漫遊記・どうせ食べるなら美味しいものが喰いたいんだ!

克全

第91話お持ち帰り?

「これは! 甘くてフルーツの香りが強くてとても美味しいです。酒精が弱いので、ドワーフ族との交渉には使えませんが、かなり高価な値段で売る事が出来ると思います。そうですね、酒精が弱い分日常飲むのや冒険に持参するのに重宝すると思います」

そうだよな、酒精はビールで5%前後だし、ワインなら幅が広くて6%~20%まで色々だ、ただ元々の葡萄の糖度によって酒精が変わるし、悪質な酒場なら水で薄めるのが常識だ。日本の江戸時代でも、上方から送られた日本酒が、江戸の居酒屋で出される頃には3倍に薄められていたと言うからな。

「そうか、じゃあこの酒とさっきの酒精の強い酒を混ぜてみるから、飲んでみてくれるかな」

酒精が9%のカシスオレンジに、同量のウォッカを混ぜて24・5度のカクテルにしてみた。

「これは! ずいぶんと酒精が強くなりましたし、フルーツの香りも十分残っていますから、これならドワーフ族も満足すると思います」

「もう少し酒精を強くして、フルーツの香りを弱くしてみようか」

俺はウォッカ3/4にカシスオレンジ1/4の割合で混ぜ、32・25度のカクテルを作ってオードリーに試飲してもらった。

「こっちの方がドワーフ族は喜ぶと思います、エルフ族などは最初の御酒を喜ぶと思いますし、人間族は間の酒を好むと思います」

「今度はこっちを試してくれ、最初は酒精が強いけどそのまま飲んでくれるかな」

「はい」

俺は44度の泡盛を試してもらう事にした。

「これは! 酒精が強いだけでなく、フルーティな上に深いコクがあります! これならドワーフ族との交渉に使えます」

そうなんだよな、俺は下戸で酒の事は分からないけど、友達の話だと泡盛は焼酎と比べると「バニラの様な強い甘み」が特徴だそうだ。

「そうか、それはよかった、同じ酒なんだが家によって味が微妙に違うから、それも交渉材料になるかな?」

「なりますなります!」

「水で割っても美味しいし、さっきのように果実酒と割っても美味しいよ」

「試させてもらっていいですか?」

「ああ、好きなだけ試してくれていいよ」

オードリーを接待するなら、色々なカクテルを出してあげるんだが、試飲となればそうもいかない。同じカシスオレンジを使って、色々な割合で泡盛と混ぜて飲んでもらったが、段々とオードリーが酔ってしまったようで、呂律が回らなくなり目元もトロンと色っぽくなって来た。

「ミノル様、私はまだ仕事中だから部屋には戻らないわ」

「え?! 誰?」

「オードリーのルームメイトよ」

受付の女性の一人がやって来て、耳打ちして去って行った、俺にどうしろとい言うんだ?

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