初老おっさんの異世界漫遊記・どうせ食べるなら美味しいものが喰いたいんだ!
第90話酒場で密談? (食堂メニュー)
「うん?オードリーさんはお酒が好きなの?」
「いえ、そうではないんです、珍し御酒が有るのが分かっていたら、もっと有利に交渉を進められたので、ちょっと残念に思ってしまったのです」
「御酒で条件が有利になるの? ああ、ドワーフ族は酒好きなんだ」
「はい! ドワーフ族は鉱山や鍛冶での収入も多く、冒険者としても優秀なんですが、その収入の大半を酒代に使っていると言われる位なんです。例えば食堂のメニューを見て下さい、普通の人では買えない高価なウィスキーやブランデーが書かれています」
俺はオードリーの視線の先にあるメニュー掲示板を見てみたが、流石に高レベル冒険者が集まるギルドの食堂だ、全メニューが時価になっている。調味料は別で買わないといけないが、内陸部で不足しそうな塩や、高価な砂糖や胡椒もある。
「メニュー:時価」
ローストファングラット
ローストホーンラビット
ローストコボルト
ローストオーク
ウィンナーソーセージ(羊の小腸)
フランクフルトソーセージ(豚の小腸)
サラミソーセージ(豚の小腸)
ブラッドソーセージ
ゆで卵
黒パン
白パン
茹パスタ
チーズ
バター
ヨーグルト
プディング(保存食)
ビール
蜂蜜衆
ワイン
火酒
ウィスキー
ブランデー
紅茶
野菜ジュース
フルーツジュース
砂糖
塩
胡椒
香草
「保存食メニュー」
各種干肉
各種燻製肉
ドライソーセージ
堅パン
パスタ
プディング
ドライフルーツ
(プディング)
パン屑やら余った小麦粉などを、干し葡萄などのドライフルーツ、卵や果物などなどの余った食材と混ぜこね、塩や香草類などで適当に味付けして、布で包んで蒸したり煮たりして形作った食べ物、乾燥させれば1年くらいは保存できる。
「そうなんだ、でも別にいいよ」
「そんな! 有望な鉱山が発見された莫大な利益になるんですよ!」
(ミノル、この女随分熱心だが、鉱山収入にも歩合がつくんじゃないのか?)
(そうかもしれないな、だったら任せてみよう)
「分かったよ、オードリーさんがそこまで親身になってくれるんなら、全てをオードリーさんに任せるよ。取りあえず酒の味見をしてもろうか」
「はい! ぜひそうさせて下さい、ミノル様は孤児の援助もされていると聞きました! 少しでも収入が増えれば、それ分救う孤児を増やすことが出来ます!」
(ふむ、ちょっと見誤っていたかな?)
(そうだね、セイのように人間を見下してばかりじゃ駄目だよ)
(ふん! 大抵の人間は我欲ばかりだ)
(俺もかい?)
(ミノルは別格だ、まぁこの女もマシなようだが)
(なんかあったら助けてやれよ)
(同じ人間族なのだから、ミノルが助ければいいだろう)
セイと掛け合いの念話をしながら、俺はアイテムボックスから手持ちの酒を取り出した。オードリーに飲んでもらおうと、ジュースと缶入りカクテルは事前に用意していたが、高アルコール酒は用意していなかった。こんな事ならもっと沢山の高アルコール酒を取り寄せておけばよかったのだが、今有るのは白虎の為にドローン配送させた物くらいだ。
「じゃぁこれから飲んでみてくれ、ただし、かなり・・・・・」
俺は取りあえずU社の40度1800mlウォッカを、同じく取り出したショットグラスに注いでオードリーに飲んでもらおうとしたんだが。
「ちょっと待ってください! なんなんですか! この濁り一つない透き通ったグラスは!」
「え? ああああ、俺の秘密の交易相手が創り出したガラス製のグラスだよ」
「私もこのギルドで働かせて頂いている関係で、色々と高価な物も見させて頂いてきましたが、これほど見事なグラスは初めてみさせて頂きました!」
「まいったな、俺は武者修行の為に色々な国や街を渡り歩いてきたから、珍しい物を沢山見たり手に入れたりしてるんで、どの国でどんな物が珍重されるかと言うのに鈍感になってしまってるんだ。こんな場所で出してしまったら、もう無かった事にはしてもらえないよね?」
(ミノルはバカだな)
(分かっているから言わないでくれ)
「それは無理ですよ、私も大声を出して悪かったですけど、食堂中の人がこっち見ていますから」
「じゃあ、今はこのグラスの事は流してくれて、酒の味見をしてくれるかな」
「物凄く大切な問題を流すのは不本意ですが、今は御酒の味見からさせて頂きます」
そう言うとオードリーはウォッカを味見してくれたんだけど、反応は今一つなようだった。
「結構強くて無味無臭でいいとは思いますが、これだと食堂の火酒と大して差がありません」
「そうか、じゃあちょっとこっちを飲んでくれるかな」
俺はアイテムボックスからA社の缶入りカクテルを物色して、カシスオレンジ取り出した。だが缶を見られる訳にはいかなかったから、コートの影で隠してショットグラスに入れた。
「A社の缶入りカクテル」
スクリュードライバー
ソルティードック
カシスオレンジ
ジントニック
モスコミュール
桃とマンゴーとオレンジ
完熟ぶどう&シャルドネ
ハロウィングリーンカクテル【限定】
ハロウィンピンクカクテル【限定】
「はい」
「いえ、そうではないんです、珍し御酒が有るのが分かっていたら、もっと有利に交渉を進められたので、ちょっと残念に思ってしまったのです」
「御酒で条件が有利になるの? ああ、ドワーフ族は酒好きなんだ」
「はい! ドワーフ族は鉱山や鍛冶での収入も多く、冒険者としても優秀なんですが、その収入の大半を酒代に使っていると言われる位なんです。例えば食堂のメニューを見て下さい、普通の人では買えない高価なウィスキーやブランデーが書かれています」
俺はオードリーの視線の先にあるメニュー掲示板を見てみたが、流石に高レベル冒険者が集まるギルドの食堂だ、全メニューが時価になっている。調味料は別で買わないといけないが、内陸部で不足しそうな塩や、高価な砂糖や胡椒もある。
「メニュー:時価」
ローストファングラット
ローストホーンラビット
ローストコボルト
ローストオーク
ウィンナーソーセージ(羊の小腸)
フランクフルトソーセージ(豚の小腸)
サラミソーセージ(豚の小腸)
ブラッドソーセージ
ゆで卵
黒パン
白パン
茹パスタ
チーズ
バター
ヨーグルト
プディング(保存食)
ビール
蜂蜜衆
ワイン
火酒
ウィスキー
ブランデー
紅茶
野菜ジュース
フルーツジュース
砂糖
塩
胡椒
香草
「保存食メニュー」
各種干肉
各種燻製肉
ドライソーセージ
堅パン
パスタ
プディング
ドライフルーツ
(プディング)
パン屑やら余った小麦粉などを、干し葡萄などのドライフルーツ、卵や果物などなどの余った食材と混ぜこね、塩や香草類などで適当に味付けして、布で包んで蒸したり煮たりして形作った食べ物、乾燥させれば1年くらいは保存できる。
「そうなんだ、でも別にいいよ」
「そんな! 有望な鉱山が発見された莫大な利益になるんですよ!」
(ミノル、この女随分熱心だが、鉱山収入にも歩合がつくんじゃないのか?)
(そうかもしれないな、だったら任せてみよう)
「分かったよ、オードリーさんがそこまで親身になってくれるんなら、全てをオードリーさんに任せるよ。取りあえず酒の味見をしてもろうか」
「はい! ぜひそうさせて下さい、ミノル様は孤児の援助もされていると聞きました! 少しでも収入が増えれば、それ分救う孤児を増やすことが出来ます!」
(ふむ、ちょっと見誤っていたかな?)
(そうだね、セイのように人間を見下してばかりじゃ駄目だよ)
(ふん! 大抵の人間は我欲ばかりだ)
(俺もかい?)
(ミノルは別格だ、まぁこの女もマシなようだが)
(なんかあったら助けてやれよ)
(同じ人間族なのだから、ミノルが助ければいいだろう)
セイと掛け合いの念話をしながら、俺はアイテムボックスから手持ちの酒を取り出した。オードリーに飲んでもらおうと、ジュースと缶入りカクテルは事前に用意していたが、高アルコール酒は用意していなかった。こんな事ならもっと沢山の高アルコール酒を取り寄せておけばよかったのだが、今有るのは白虎の為にドローン配送させた物くらいだ。
「じゃぁこれから飲んでみてくれ、ただし、かなり・・・・・」
俺は取りあえずU社の40度1800mlウォッカを、同じく取り出したショットグラスに注いでオードリーに飲んでもらおうとしたんだが。
「ちょっと待ってください! なんなんですか! この濁り一つない透き通ったグラスは!」
「え? ああああ、俺の秘密の交易相手が創り出したガラス製のグラスだよ」
「私もこのギルドで働かせて頂いている関係で、色々と高価な物も見させて頂いてきましたが、これほど見事なグラスは初めてみさせて頂きました!」
「まいったな、俺は武者修行の為に色々な国や街を渡り歩いてきたから、珍しい物を沢山見たり手に入れたりしてるんで、どの国でどんな物が珍重されるかと言うのに鈍感になってしまってるんだ。こんな場所で出してしまったら、もう無かった事にはしてもらえないよね?」
(ミノルはバカだな)
(分かっているから言わないでくれ)
「それは無理ですよ、私も大声を出して悪かったですけど、食堂中の人がこっち見ていますから」
「じゃあ、今はこのグラスの事は流してくれて、酒の味見をしてくれるかな」
「物凄く大切な問題を流すのは不本意ですが、今は御酒の味見からさせて頂きます」
そう言うとオードリーはウォッカを味見してくれたんだけど、反応は今一つなようだった。
「結構強くて無味無臭でいいとは思いますが、これだと食堂の火酒と大して差がありません」
「そうか、じゃあちょっとこっちを飲んでくれるかな」
俺はアイテムボックスからA社の缶入りカクテルを物色して、カシスオレンジ取り出した。だが缶を見られる訳にはいかなかったから、コートの影で隠してショットグラスに入れた。
「A社の缶入りカクテル」
スクリュードライバー
ソルティードック
カシスオレンジ
ジントニック
モスコミュール
桃とマンゴーとオレンジ
完熟ぶどう&シャルドネ
ハロウィングリーンカクテル【限定】
ハロウィンピンクカクテル【限定】
「はい」
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