初老おっさんの異世界漫遊記・どうせ食べるなら美味しいものが喰いたいんだ!
第89話賄賂になるの?
「オードリーさん、まだ相談したいことがあるんだけど、時間大丈夫かな?」
「私はミノル様の専属受付になりましたから大丈夫ですよ」
「そうか、なら食堂の席を借りて、俺の手料理でも食べながら話そう」
「え? 手料理ですか?!」
「心配しなくても大丈夫だよ、冒険者だからと言ってガサツで粗野な料理は出さないよ」
「そう、ですか、では食べさせて頂きます」
(信じていないようだな)
(そうだねセイ、まあギルドの受付をしているんだから、野営中の冒険者料理がどんなものかは、嫌というほど知っているんだろうからね)
(食べてくれれば分かってくれるさ)
「そうだ、昨日一昨日と世話になった鑑定官さんにも御馳走したいんだが」
「テューレさんですか? テューレさんは真面目な方ですから、接待や賄賂と疑われそうな場所には参加されないと思います」
「手料理を振る舞うのが賄賂になるの?」
「難し所ですが、あまりに高価な食材を使った料理や御土産の有無で、賄賂と判定される可能性は有ります」
「オードリーさんはいいのかい? 迷惑になるのなら止めておくよ」
「私はミノル様の利益になるように図るのが仕事になりましたから」
「そうなの? ちょっと気になったんだけど、専属受付て特別なの?」
「はい、桁外れの利益をギルドにもたらしてくれる冒険者チームに、特別につけられる制度です。受付にしても、チームがギルドにもたらした利益によって歩合が頂けるので、専属になれたらうれしいんです」
「そうか、でもそれこそ不正の温床にならない?」
「受付はチームのやる気を引き出すと共に、無理をして死傷したりしないように手綱を引くのも仕事になります。永続的にギルドに利益をもたらすように、冒険者チームをコントロールするためには、チーム寄りの立場で大丈夫なんです」
「そうか、鑑定官はチームが狩って来た獲物を厳格に鑑定するのが仕事だから、普段からの行動に疑惑がもたれると、冒険者からもギルドからも恨まれるんだね」
「はい、獣や魔獣・モンスターには基準となる値段か設定されていますが、傷の有無や品質で大きな個体差がありますから、鑑定官にはずば抜けた経験と信用が必要になるんです」
「そうか、ちょっと残念だな、テューレさんには色々と教えて頂きたかったんだが」
「私の知っている事は全て御答えさせて頂きますし、分からない事は調べて後日御答えさせていただきます」
「そうか、それは助かるよ」
(この女、随分と親切だがミノルに好意を抱いてるのか?)
(どうかな、歩合率は聞いていないけど、0・1%でも小金貨で120枚だからな)
(ふむ、色と欲の両方か?)
(失礼だぞセイ!)
(念話だぞ、聞こえている訳ないだろ)
(思うだけでも失礼なんだよ)
(そんなもんかね)
(そんなもんなんだよ)
「ここで食べようか」
話をしながら会議室から移動して、丁度いい頃合いに食堂についたので、空いているテーブルに着いて食事を始めることにした。
「何か飲みたい物は有るかい?」
「飲み物は私が買ってきます」
「ああ、飲み物も色々珍しい物がアイテムボックスに入っているんだ。酒と果物のジュースのどちらが好きかな? ああ、果物に酒を加えた物もあるよ」
「え? 珍しいお酒ですか!」
「私はミノル様の専属受付になりましたから大丈夫ですよ」
「そうか、なら食堂の席を借りて、俺の手料理でも食べながら話そう」
「え? 手料理ですか?!」
「心配しなくても大丈夫だよ、冒険者だからと言ってガサツで粗野な料理は出さないよ」
「そう、ですか、では食べさせて頂きます」
(信じていないようだな)
(そうだねセイ、まあギルドの受付をしているんだから、野営中の冒険者料理がどんなものかは、嫌というほど知っているんだろうからね)
(食べてくれれば分かってくれるさ)
「そうだ、昨日一昨日と世話になった鑑定官さんにも御馳走したいんだが」
「テューレさんですか? テューレさんは真面目な方ですから、接待や賄賂と疑われそうな場所には参加されないと思います」
「手料理を振る舞うのが賄賂になるの?」
「難し所ですが、あまりに高価な食材を使った料理や御土産の有無で、賄賂と判定される可能性は有ります」
「オードリーさんはいいのかい? 迷惑になるのなら止めておくよ」
「私はミノル様の利益になるように図るのが仕事になりましたから」
「そうなの? ちょっと気になったんだけど、専属受付て特別なの?」
「はい、桁外れの利益をギルドにもたらしてくれる冒険者チームに、特別につけられる制度です。受付にしても、チームがギルドにもたらした利益によって歩合が頂けるので、専属になれたらうれしいんです」
「そうか、でもそれこそ不正の温床にならない?」
「受付はチームのやる気を引き出すと共に、無理をして死傷したりしないように手綱を引くのも仕事になります。永続的にギルドに利益をもたらすように、冒険者チームをコントロールするためには、チーム寄りの立場で大丈夫なんです」
「そうか、鑑定官はチームが狩って来た獲物を厳格に鑑定するのが仕事だから、普段からの行動に疑惑がもたれると、冒険者からもギルドからも恨まれるんだね」
「はい、獣や魔獣・モンスターには基準となる値段か設定されていますが、傷の有無や品質で大きな個体差がありますから、鑑定官にはずば抜けた経験と信用が必要になるんです」
「そうか、ちょっと残念だな、テューレさんには色々と教えて頂きたかったんだが」
「私の知っている事は全て御答えさせて頂きますし、分からない事は調べて後日御答えさせていただきます」
「そうか、それは助かるよ」
(この女、随分と親切だがミノルに好意を抱いてるのか?)
(どうかな、歩合率は聞いていないけど、0・1%でも小金貨で120枚だからな)
(ふむ、色と欲の両方か?)
(失礼だぞセイ!)
(念話だぞ、聞こえている訳ないだろ)
(思うだけでも失礼なんだよ)
(そんなもんかね)
(そんなもんなんだよ)
「ここで食べようか」
話をしながら会議室から移動して、丁度いい頃合いに食堂についたので、空いているテーブルに着いて食事を始めることにした。
「何か飲みたい物は有るかい?」
「飲み物は私が買ってきます」
「ああ、飲み物も色々珍しい物がアイテムボックスに入っているんだ。酒と果物のジュースのどちらが好きかな? ああ、果物に酒を加えた物もあるよ」
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