初老おっさんの異世界漫遊記・どうせ食べるなら美味しいものが喰いたいんだ!
第85話受付嬢
「買い取りを頼みたいんだ」
「ギルドカードを確認させていただきます」
俺は受付で昨日発行してもらったギルドカードを示しながら、買い取りを御願いしたいと女性受付に話しかけた。ちょうど昨日と同じ受付嬢がいたので、その窓口の方が話が早いと思ったのだが、案の定満面の笑みで迎えてくれた。
「はい、確認させていただきました、今日は何を売って頂けるのですか?」
「ノーマル級のジャイアント・レッドベアー10頭だ」
「え? 昨日売って頂いたばかりですよね!? 僅か半日で10頭狩られたんですか!」
「違う違う、以前から狩っていたんだが、どこでもこんな大物買い取ってくれなくてね、ずっとアイテムボックスの中に寝かしてあったんだよ」
「そうですよね、びっくりしました! でもどうして昨日1度に出されなかったんですか?」
「ジャイアント・レッドベアーだよ、1度に20頭も30頭も買ってくれるとは思えないからね。昨日も10頭も買ってもらえるとは思えず、最初は1頭だけ出したんだよ」
「あ、それはそうですよね、普通はどこの街だって1頭買えば予算一杯ですもんね」
「それで昨日の昼に商業ギルド向けのオークションが開催されると聞いていたんでね、売れ行き次第では今日も買い取ってもらえるかもしれないと思ってね」
「そう言う事なんですか、分かりました、責任者と相談してきますから、しばらくお待ち願いますか?」
「ああ、食堂で何か飲みながら待たせてもらうよ」
「え~と、それと念のために確認させておいて頂きたいのですが、向こうからずっとこちらを見られている、地下の嵐さん達とは何かあったんですか?」
「なんかジャイアント・レッドベアーが住み着いている洞窟があるそうで、一緒に組んで狩りに行かないかと誘われていてね」
「組まれるのですか?」
「いや~素性も分からないパーティと組むのは不安だしね、穏便に断れないかと思ってね。100頭程度の群れなら1人で簡単に狩れるからね」
「え?! 本当ですか!」
「嘘なんてついても何の得にもならないよ」
「分かりました! その件も責任者に相談させていただきます、しばらくお待ちください」
受付嬢は責任者と相談する為だろう、受付を閉めて奥に移動しようとしたので、俺も窓口を離れることにした。俺が食堂の方に移動するのを確認して、地下の嵐達は適度な距離を置いてついてきた。流石に歴戦の冒険者だけあって、俺が危険と感じる距離まで近づいてこない。
さすがにさっき会ったばかりの冒険者達が、危険を感じるくらい背後に近づけば、警告なしに迎撃するしかない。地下の嵐達も歴戦の冒険者だから、その程度の配慮は出来るのだろう。俺が食堂でアイテムボックスに保管してあったローズティーを飲んでる間も、違うテーブルに着いて辛抱強く待っていた。
「ミノル様、ついて来てください」
「ああ、ありがとう」
「どういたしまして、私が今日からミノル様の担当をさせて頂きます、オードリーと申します」
「オードリーさんか、担当と言うのは何なんだい?」
「ある程度の実績のある冒険者さんには、専属の担当官がつかせて頂く事になっております」
「そうか、よろしくね」
「宜しくお願い致します」
オードリーの身長は170cm前後だろう、引き締まった身体とキビキビした動きから、それなりの実力があるのがうかがえる。この街で冒険者になれるかどうかは分からないが、テトラ街なら十分一線級の冒険者でやっていけるだろう。魔力の気配も感じる事が出来るから、魔法戦士として戦う事が出来るのだろう。
「ギルドカードを確認させていただきます」
俺は受付で昨日発行してもらったギルドカードを示しながら、買い取りを御願いしたいと女性受付に話しかけた。ちょうど昨日と同じ受付嬢がいたので、その窓口の方が話が早いと思ったのだが、案の定満面の笑みで迎えてくれた。
「はい、確認させていただきました、今日は何を売って頂けるのですか?」
「ノーマル級のジャイアント・レッドベアー10頭だ」
「え? 昨日売って頂いたばかりですよね!? 僅か半日で10頭狩られたんですか!」
「違う違う、以前から狩っていたんだが、どこでもこんな大物買い取ってくれなくてね、ずっとアイテムボックスの中に寝かしてあったんだよ」
「そうですよね、びっくりしました! でもどうして昨日1度に出されなかったんですか?」
「ジャイアント・レッドベアーだよ、1度に20頭も30頭も買ってくれるとは思えないからね。昨日も10頭も買ってもらえるとは思えず、最初は1頭だけ出したんだよ」
「あ、それはそうですよね、普通はどこの街だって1頭買えば予算一杯ですもんね」
「それで昨日の昼に商業ギルド向けのオークションが開催されると聞いていたんでね、売れ行き次第では今日も買い取ってもらえるかもしれないと思ってね」
「そう言う事なんですか、分かりました、責任者と相談してきますから、しばらくお待ち願いますか?」
「ああ、食堂で何か飲みながら待たせてもらうよ」
「え~と、それと念のために確認させておいて頂きたいのですが、向こうからずっとこちらを見られている、地下の嵐さん達とは何かあったんですか?」
「なんかジャイアント・レッドベアーが住み着いている洞窟があるそうで、一緒に組んで狩りに行かないかと誘われていてね」
「組まれるのですか?」
「いや~素性も分からないパーティと組むのは不安だしね、穏便に断れないかと思ってね。100頭程度の群れなら1人で簡単に狩れるからね」
「え?! 本当ですか!」
「嘘なんてついても何の得にもならないよ」
「分かりました! その件も責任者に相談させていただきます、しばらくお待ちください」
受付嬢は責任者と相談する為だろう、受付を閉めて奥に移動しようとしたので、俺も窓口を離れることにした。俺が食堂の方に移動するのを確認して、地下の嵐達は適度な距離を置いてついてきた。流石に歴戦の冒険者だけあって、俺が危険と感じる距離まで近づいてこない。
さすがにさっき会ったばかりの冒険者達が、危険を感じるくらい背後に近づけば、警告なしに迎撃するしかない。地下の嵐達も歴戦の冒険者だから、その程度の配慮は出来るのだろう。俺が食堂でアイテムボックスに保管してあったローズティーを飲んでる間も、違うテーブルに着いて辛抱強く待っていた。
「ミノル様、ついて来てください」
「ああ、ありがとう」
「どういたしまして、私が今日からミノル様の担当をさせて頂きます、オードリーと申します」
「オードリーさんか、担当と言うのは何なんだい?」
「ある程度の実績のある冒険者さんには、専属の担当官がつかせて頂く事になっております」
「そうか、よろしくね」
「宜しくお願い致します」
オードリーの身長は170cm前後だろう、引き締まった身体とキビキビした動きから、それなりの実力があるのがうかがえる。この街で冒険者になれるかどうかは分からないが、テトラ街なら十分一線級の冒険者でやっていけるだろう。魔力の気配も感じる事が出来るから、魔法戦士として戦う事が出来るのだろう。
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