初老おっさんの異世界漫遊記・どうせ食べるなら美味しいものが喰いたいんだ!
第79話入城
「冒険者か?」
「はい、出稼ぎと言うか武者修行に来させてもらいました」
「証拠を見せてもらおうか」
「これです」
「うん? アムラ王国のテトラ冒険者組合だと、全く聞いた事のない国と街だな」
「はい、別の大陸からこの国のある大陸まで渡ってきました。それと武者修行ですから、節約をしてこの街につくまでは狩りをしながら野営をしていました」
「本来なら国境を越えた時点で入国税を支払わねばならんのだが、冒険者がモンスター狩りをしながら野営していたとなると咎(とが)める訳にもいかんな。だがそうなると城内に入る税金だけじゃなく入国税も必要になるが、我が国の金は持っているのか?」
「かなりの獲物を狩っていますので、それを冒険者ギルドに売った御金で払いたいのですが、それでは駄目でしょうか?」
「駄目だ、現金支払いが原則だ」
「手持ちはローファン王国の金しかないのですが」
「ふむ、金がないのを誤魔化そうとしている訳ではないな、獲物と言うのも確認させてもらおうか」
「はい、これです」
「な!? まさかこれはジャイアント・レッドベアーか?」
「はい、ですがここならこの程度のモンスターは平気で狩られるのではありませんか?」
「確かにこの街の守備隊や冒険者のレベルは高い、だがそれでも単独でジャイアント・レッドベアーを狩ったと言う話は聞かん。やってやれん訳ではないだろうが、皆安全が第一だからパーティーかクランを組んで狩っている。まさか単独で狩ったのか?!」
「はい、修行ですから」
「そうか、それでこの街の冒険者組合に加わる心算なのか?」
「はい、コイツを売り払う為にも所属させて頂きます」
「そうか、ならば特別にアムラ王国とやらの金で支払いを受けてやろう、但し売却が済んだら我が国の金と交換してもらう」
「分かりました、御幾らになるのですか?」
「入国税が大銀貨1枚で、入城税が小金貨1枚だ」
「分かりました、ただ少し他の国々に比べて高い気がするのですが?」
「我が国は基本他国の人間が入り込むのを望んでおらん、まあ魔獣やモンスターを狩ってくれる冒険者に関しては制限する事はないのだがな。それとこの街の税金が高いのは、強力な魔獣やモンスターが住む領域に近いため、守備隊の費用が半端なく多いのだ。まぁこの街に住む冒険者や商人はそれに見合う稼ぎが有るから、腕自慢の連中は一獲千金を狙って小金貨1枚位の入城税は平気で払うのさ」
「なるほどそう言う訳なんですね、よく理解出来ました。ジャイアント・レッドベアーの売却が済みましたら直ぐに交換に参りますので、これをお預けしておきます」
「うむ、冒険者組合は城門を入って直ぐ右側にある」
「はい、出稼ぎと言うか武者修行に来させてもらいました」
「証拠を見せてもらおうか」
「これです」
「うん? アムラ王国のテトラ冒険者組合だと、全く聞いた事のない国と街だな」
「はい、別の大陸からこの国のある大陸まで渡ってきました。それと武者修行ですから、節約をしてこの街につくまでは狩りをしながら野営をしていました」
「本来なら国境を越えた時点で入国税を支払わねばならんのだが、冒険者がモンスター狩りをしながら野営していたとなると咎(とが)める訳にもいかんな。だがそうなると城内に入る税金だけじゃなく入国税も必要になるが、我が国の金は持っているのか?」
「かなりの獲物を狩っていますので、それを冒険者ギルドに売った御金で払いたいのですが、それでは駄目でしょうか?」
「駄目だ、現金支払いが原則だ」
「手持ちはローファン王国の金しかないのですが」
「ふむ、金がないのを誤魔化そうとしている訳ではないな、獲物と言うのも確認させてもらおうか」
「はい、これです」
「な!? まさかこれはジャイアント・レッドベアーか?」
「はい、ですがここならこの程度のモンスターは平気で狩られるのではありませんか?」
「確かにこの街の守備隊や冒険者のレベルは高い、だがそれでも単独でジャイアント・レッドベアーを狩ったと言う話は聞かん。やってやれん訳ではないだろうが、皆安全が第一だからパーティーかクランを組んで狩っている。まさか単独で狩ったのか?!」
「はい、修行ですから」
「そうか、それでこの街の冒険者組合に加わる心算なのか?」
「はい、コイツを売り払う為にも所属させて頂きます」
「そうか、ならば特別にアムラ王国とやらの金で支払いを受けてやろう、但し売却が済んだら我が国の金と交換してもらう」
「分かりました、御幾らになるのですか?」
「入国税が大銀貨1枚で、入城税が小金貨1枚だ」
「分かりました、ただ少し他の国々に比べて高い気がするのですが?」
「我が国は基本他国の人間が入り込むのを望んでおらん、まあ魔獣やモンスターを狩ってくれる冒険者に関しては制限する事はないのだがな。それとこの街の税金が高いのは、強力な魔獣やモンスターが住む領域に近いため、守備隊の費用が半端なく多いのだ。まぁこの街に住む冒険者や商人はそれに見合う稼ぎが有るから、腕自慢の連中は一獲千金を狙って小金貨1枚位の入城税は平気で払うのさ」
「なるほどそう言う訳なんですね、よく理解出来ました。ジャイアント・レッドベアーの売却が済みましたら直ぐに交換に参りますので、これをお預けしておきます」
「うむ、冒険者組合は城門を入って直ぐ右側にある」
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