初老おっさんの異世界漫遊記・どうせ食べるなら美味しいものが喰いたいんだ!
第69話可愛いのだ!
「主、鳥を唐揚げにしたら美味しいって言ってたよな?」
「は? そんな事言ったか?」
「言った、絶対言った! だから食べさせてくれ!」
「えぇ~、覚えてないよ、それに作ってやるなんて絶対言ってないぞ!」
「そんな事は分かっている、だが美味しいと言われたら食べたくなるし、食べたい気分にさせた主が責任をとるべきだ」
「言ってることが無茶苦茶だな、昨日散々揚げ物を喰ったじゃないか、胸焼けしないのか?」
「胸焼け? なんだそれは? 美味しいのか?」
「食べもんじゃないよ、揚げ物を食べ過ぎたら胸の奥が焼けるように痛むんだよ」
「産まれてからそんな状態になった事は1度もない!」
「丈夫でいいな、ところで白虎は何歳なんだ?」
「年齢などいくつでもよかろう?」
「それはそうなんだが、白虎の種族の平均年齢を知りたいな」
「我が教えてやろう、基本四聖獣種も原初種と同じで、殺されない限り不死だな」
「不死だと?! だったらこの世界は原初種と四聖獣種で溢れているんじゃないのか、セイ?」
「ふむ、まあ長年生きていると生きることに飽いてしまう者もいる、そのような者は自然死を迎える事が出来るのだ」
「それは便利と言うか、いい加減と言うか、なんとも言えない異世界の自然摂理だな」
「それにな、この世界は多元的に出来ているので、魔力さえあれば新たな次元世界・宇宙を創り出す事も出来る。だからこそ、我の本体が住むような原初の世界樹が支配する世界もあれば、原初の竜が支配する世界もあるのじゃ」
「なるほど、基本的な棲み分けが出来ているんだな、じゃあこの前あったような、人間種がセイの世界に攻め込んだ事件は、絶対有ってはならないんだな?」
「そうだ、だから報復をあの帝国だけに留めてやったのだ、仕掛けられた事への報復とは言え、その世界を滅ぼすほどの報復はやり過ぎだからな」
「ミャ~」
「ごめんごめん、お腹すいたね、直ぐに出してあげるね」
俺と白虎・セイが馬鹿な掛け合いをしてるのに、お腹を空かせたアグネスには我慢できなかったのか、それとも寂しくなってしまったのかは分からないが、泣かれてしまったら謝るしかない!
今から作り始めて待たせるなんて出来ないから、ここは直ぐ出してあげれる、アイテムボックス内の作り置きを晩飯にする事にした。
オークの丸焼き
オークの腕・脚1本焼き
オークのレバーシチュー
オーク胴体のマスタード煮
オーク胴体のスティファド風煮込み
オーク胴体のイタリア猟師風煮込み
オーク胴体のマタギ汁
ホーンラビット腿肉塩胡椒唐揚
ホーンラビット腿肉ニンニク醤油唐揚
ホーンラビット腿肉カレー粉唐揚
ホーンラビット肝生姜煮
ホーンラビット心臓焼き鳥風焼き煮
グレーボアのレバーシチュー
グレーボアのシロコロハーブ塩焼き
俺は白虎用のオークから順に、俺用のホーンラビットからグレーボアまで素早く取り出したが、クンクンと香りを確かめていたアグネスが、それこそ瞬殺の可愛い姿でホーンラビット心臓の焼き鳥風焼き煮とグレーボアのシロころハーブ塩焼きを食べだした。
しばしその可愛らしい食事姿に見とれていたのだが・・・・・
「くぉら~! 勝手に食べるんじゃない!」
「ヒィ~、ゴメンナサイ、ごめんなさい、御免なさい!」
そぉ~と、俺用のホーンラビット料理とグレーボア料理を食べようとしていた白虎に、セイが雷を落とした。だがなセイ、そんな大声を出したらアグネスまで怖がってしまうだろう!
案の定、セイの大声に驚いたアグネスは、出しっぱなしになっているプールのトンネル部分に逃げ込んでしまった。
これには大声を出したセイも、盗み食いをしようとして原因を作った白虎も、心から反省をしたみたいで、慌ててアグネスの所に行って御機嫌を取り出した。
セイはどこから取り寄せたのか、色とりどりの甘そうな香を放つ果物を、沢山プールの周りの空中にプカプカと浮かべ、アグネスに食べてもいいよと話しかけている。
一方白虎は、俺が思っていたように、自分のアイテムボックスに色々隠し持っていたのだろう。昨日の唐揚げやパン粉揚げに加えて、オークのシロコロを塩胡椒で焼いた物や日本の焼肉のタレで焼いたも、更にはハートやガツにタンまで取り出して、必死で呼びかけていた。
ここは普段から食事と言う行為をし、しかも食意地が張っている白虎の方が有利だったのだろう。アグネスが、ホーンラビット心臓の焼き鳥風焼き煮とグレーボアのシロころハーブ塩焼きを、食べはじめていたのを目聡く覚えていたのだろう。的確に手持ちしている中から、シロコロとハート料理を1番に取り出したのも賢い。
だがまなんだ、俺よりも白虎に懐いているのは、朝から晩までずっと世話しているから仕方がないと言えば仕方がない。その事は重々理解している、頭の中では理解しているのだが、心が許さない!
俺が大人げないのは分かっている、分かってるのだが、ここは自分勝手にやらせてもらう!
「アグネス、こんなのが有るぞ! これはホッペが落ちるほど美味しいぞ、食べてみたくないか? さあ、こっちにおいで!」
俺はアイテムボックスから秘蔵の料理を次々と取り出した!
「は? そんな事言ったか?」
「言った、絶対言った! だから食べさせてくれ!」
「えぇ~、覚えてないよ、それに作ってやるなんて絶対言ってないぞ!」
「そんな事は分かっている、だが美味しいと言われたら食べたくなるし、食べたい気分にさせた主が責任をとるべきだ」
「言ってることが無茶苦茶だな、昨日散々揚げ物を喰ったじゃないか、胸焼けしないのか?」
「胸焼け? なんだそれは? 美味しいのか?」
「食べもんじゃないよ、揚げ物を食べ過ぎたら胸の奥が焼けるように痛むんだよ」
「産まれてからそんな状態になった事は1度もない!」
「丈夫でいいな、ところで白虎は何歳なんだ?」
「年齢などいくつでもよかろう?」
「それはそうなんだが、白虎の種族の平均年齢を知りたいな」
「我が教えてやろう、基本四聖獣種も原初種と同じで、殺されない限り不死だな」
「不死だと?! だったらこの世界は原初種と四聖獣種で溢れているんじゃないのか、セイ?」
「ふむ、まあ長年生きていると生きることに飽いてしまう者もいる、そのような者は自然死を迎える事が出来るのだ」
「それは便利と言うか、いい加減と言うか、なんとも言えない異世界の自然摂理だな」
「それにな、この世界は多元的に出来ているので、魔力さえあれば新たな次元世界・宇宙を創り出す事も出来る。だからこそ、我の本体が住むような原初の世界樹が支配する世界もあれば、原初の竜が支配する世界もあるのじゃ」
「なるほど、基本的な棲み分けが出来ているんだな、じゃあこの前あったような、人間種がセイの世界に攻め込んだ事件は、絶対有ってはならないんだな?」
「そうだ、だから報復をあの帝国だけに留めてやったのだ、仕掛けられた事への報復とは言え、その世界を滅ぼすほどの報復はやり過ぎだからな」
「ミャ~」
「ごめんごめん、お腹すいたね、直ぐに出してあげるね」
俺と白虎・セイが馬鹿な掛け合いをしてるのに、お腹を空かせたアグネスには我慢できなかったのか、それとも寂しくなってしまったのかは分からないが、泣かれてしまったら謝るしかない!
今から作り始めて待たせるなんて出来ないから、ここは直ぐ出してあげれる、アイテムボックス内の作り置きを晩飯にする事にした。
オークの丸焼き
オークの腕・脚1本焼き
オークのレバーシチュー
オーク胴体のマスタード煮
オーク胴体のスティファド風煮込み
オーク胴体のイタリア猟師風煮込み
オーク胴体のマタギ汁
ホーンラビット腿肉塩胡椒唐揚
ホーンラビット腿肉ニンニク醤油唐揚
ホーンラビット腿肉カレー粉唐揚
ホーンラビット肝生姜煮
ホーンラビット心臓焼き鳥風焼き煮
グレーボアのレバーシチュー
グレーボアのシロコロハーブ塩焼き
俺は白虎用のオークから順に、俺用のホーンラビットからグレーボアまで素早く取り出したが、クンクンと香りを確かめていたアグネスが、それこそ瞬殺の可愛い姿でホーンラビット心臓の焼き鳥風焼き煮とグレーボアのシロころハーブ塩焼きを食べだした。
しばしその可愛らしい食事姿に見とれていたのだが・・・・・
「くぉら~! 勝手に食べるんじゃない!」
「ヒィ~、ゴメンナサイ、ごめんなさい、御免なさい!」
そぉ~と、俺用のホーンラビット料理とグレーボア料理を食べようとしていた白虎に、セイが雷を落とした。だがなセイ、そんな大声を出したらアグネスまで怖がってしまうだろう!
案の定、セイの大声に驚いたアグネスは、出しっぱなしになっているプールのトンネル部分に逃げ込んでしまった。
これには大声を出したセイも、盗み食いをしようとして原因を作った白虎も、心から反省をしたみたいで、慌ててアグネスの所に行って御機嫌を取り出した。
セイはどこから取り寄せたのか、色とりどりの甘そうな香を放つ果物を、沢山プールの周りの空中にプカプカと浮かべ、アグネスに食べてもいいよと話しかけている。
一方白虎は、俺が思っていたように、自分のアイテムボックスに色々隠し持っていたのだろう。昨日の唐揚げやパン粉揚げに加えて、オークのシロコロを塩胡椒で焼いた物や日本の焼肉のタレで焼いたも、更にはハートやガツにタンまで取り出して、必死で呼びかけていた。
ここは普段から食事と言う行為をし、しかも食意地が張っている白虎の方が有利だったのだろう。アグネスが、ホーンラビット心臓の焼き鳥風焼き煮とグレーボアのシロころハーブ塩焼きを、食べはじめていたのを目聡く覚えていたのだろう。的確に手持ちしている中から、シロコロとハート料理を1番に取り出したのも賢い。
だがまなんだ、俺よりも白虎に懐いているのは、朝から晩までずっと世話しているから仕方がないと言えば仕方がない。その事は重々理解している、頭の中では理解しているのだが、心が許さない!
俺が大人げないのは分かっている、分かってるのだが、ここは自分勝手にやらせてもらう!
「アグネス、こんなのが有るぞ! これはホッペが落ちるほど美味しいぞ、食べてみたくないか? さあ、こっちにおいで!」
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