初老おっさんの異世界漫遊記・どうせ食べるなら美味しいものが喰いたいんだ!
第68話査定と冷蔵庫
「はぁ~、ミノルさんは本当に規格外だな!」
「そんなに驚く事なのか?」
「いやもういいよ、メガラニアの査定はこれから始めるけど、解体は時間がかかるよ?」
「構わない、但し見習達が取に来たらその都度渡してやってくれ」
「俺は構わないが、ギルドの方針次第で約束していても守れなくなるかもしれん」
「その時は俺と全面戦争だな、メガラニアやデイノスクスと同じように、ギルドメンバー全員パラライズを掛けて嬲り殺しにしてやるよ」
「おいおいおい、冗談は止めてくれ!」
「冗談ではない、メンバーから預かった獲物をギルドが着服するんだ、殺されて当然だろう」
「それはそうかもしれんが」
「まぁ自分で選ぶんだな、悪人として嬲り殺しに合うか、善人として悪人に無実の罪で処分されるか」
「分かった、どちらを選ぶかその時までには覚悟は決めておくよ。それはそれとして、全部は出来なかったが解体の終わった分のアナコンダとデイノスクスだけは渡しておくよ」
「ああそれでいいよ」
解体長以下、解体場にいた冒険者ギルドの職員や冒険者に、警告と言うか威圧を掛けておいた。これで馬鹿が俺の留守に見習達に手出しするのを防げるかもしれない。俺とかかわった事で、見習達が以前より苦しむなど絶対にあってはならない。
結局俺が受け取ったアムラ王国貨幣は以下の通りだった。
「鳥類」
カラス : 67羽:
ハト : 81羽:
ムクドリ:224羽:
スズメ :265羽:
「メガラニア」
3m: 150kg:
4m: 300kg:
5m: 600kg: 0頭× 37万5000=
6m:1200kg: 0頭× 56万2500=
7m:2000kg: 9頭× 75万0000= 675万0000
8m:3000kg:12頭×112万5000= 1350万0000
9m:5000kg:72頭×168万7500=1億2150万0000
「メガラニア歯」
93頭×100×200=186万0000
合計1億4361万銅貨
最終的な支払いは
小銅貨: 0枚
大銅貨: 0枚
小銀貨: 0枚
大銀貨: 0枚
小金貨: 1枚
大金貨: 6枚
白金貨:143枚
「さて、飯にするが、晩飯は俺が以前に狩ったオークを使うぞ」
「「「「「はい!」」」」」
「綺麗に部位ごとに分けて解体しているから、それぞれ勝手に焼いて食べてくれ。俺は村に食料を届けに行ってる間に、お前たちが食料に困らないように、冷凍冷蔵庫を作っておく」
「そんな、御師匠様が僕達の為に働いて下さっているのに、僕達だけ食べさせてもらうなんて出来ません!」
ふむ、それもそうだな、礼儀作法をおざなりにしていると、この子達が今後困るかもしれない。いずれ俺はいなくなるのだし、王侯貴族と対面したり雇われたりすることもあり得る。ここはこの世界にあわせて、立場身分に相応しい対応をすべきだな。
「分かった、では一緒に食べるとするが、俺はオークが嫌いでな。師匠として俺だけはボアを食べさせてもらうぞ」
「当然です、御師匠様が弟子と同じ食事をする方が可笑しいのです、どうぞ御好きな物をお食べ下さい。なあ、みんな!」
「「「「「はい! 当然です!」」」」」
(まだ人型モンスターは食べられんか?)
(絶対嫌だね! 食人は俺の世界ではタブーだからな)
(二本足歩行の人型とは言え、人間とオークやコボルトは全然種族が違うのだがな)
(それでも絶対嫌だ!)
(ミノルは我儘な偏食家だな)
(セイ! 本気じゃないのに揶揄(からか)うのはやめろ)
(ふむ、本気で怒られても嫌だし、これくらいにしておくか)
俺はセイの嫌がらせに答えながら、見習達の言葉に従って自分だけのボアの香草塩焼きを食べた。塩胡椒やマヨネーズが懐かしいが、それは晩飯で食べればいいので、それなりに美味しい香草塩焼きを噛みしめながら、見習達との食事を愉しんだ。
俺に話しかけられるのは緊張するようだが、それでも見習1人1人の性格を知りたいので、積極的に話しかけて本心を引き出すように誘導した。捨子や幼くして両親を亡くした子もいるが、大半は貧しい家を助けるために、自分から冒険者ギルドに入った者達だ。
俺からすれば悪でしかない冒険者ギルドの見習い制度だが、生きて行くのが厳しいこの世界では、必要悪だったのかもしれない。だからと言って元の状況に戻す気はさらさらないので、移動する前に出来る限りの手助けしておこう。
愉しく食事をした後で、見習達には明日の朝食の準備と、非常用の携帯保存食作りをさせた。年長の見習達は、以前所属していたパーティーで塩漬け燻製肉の作り方を叩き込まれていたようで、俺が教える必要がなくて助かった。
だから俺はその時間に、セイに指導を受けながら、見習い用寄宿舎備え付けの地下冷蔵室を創り出すことにした。
有り余る魔力を駆使して、足元の土を圧縮強化して固め、地下室タイプの大型冷蔵室を創り出した。階段で降りる地下室タイプの冷蔵室は、雪魔法・氷魔法・冷凍魔法が使えなくても大丈夫なように、天井面と4側面に氷壁を創り出し、各棚の下にも氷壁を作りだした。
地球でも氷式冷蔵庫とか氷箱とか呼ばれていたが、俺がこちらに来る前でも超高級寿司屋などは、ネタが乾燥しない氷式冷蔵庫を使っていると聞いた覚えがある。これくらい厚みのある氷壁で全面を覆った地下冷蔵室なら、10日くらいなら十分生鮮食品を保存できるだろう。
オークやコボルト自体を冷凍魔法で厚く厚く氷漬けしたとしたら、半永久的に保存も可能だが、今回は俺がここに戻るまで食料を保存できれば十分だから、今回は10日分で十分だろう。
そろそろアグネスの顔が見たくなったな。
「そんなに驚く事なのか?」
「いやもういいよ、メガラニアの査定はこれから始めるけど、解体は時間がかかるよ?」
「構わない、但し見習達が取に来たらその都度渡してやってくれ」
「俺は構わないが、ギルドの方針次第で約束していても守れなくなるかもしれん」
「その時は俺と全面戦争だな、メガラニアやデイノスクスと同じように、ギルドメンバー全員パラライズを掛けて嬲り殺しにしてやるよ」
「おいおいおい、冗談は止めてくれ!」
「冗談ではない、メンバーから預かった獲物をギルドが着服するんだ、殺されて当然だろう」
「それはそうかもしれんが」
「まぁ自分で選ぶんだな、悪人として嬲り殺しに合うか、善人として悪人に無実の罪で処分されるか」
「分かった、どちらを選ぶかその時までには覚悟は決めておくよ。それはそれとして、全部は出来なかったが解体の終わった分のアナコンダとデイノスクスだけは渡しておくよ」
「ああそれでいいよ」
解体長以下、解体場にいた冒険者ギルドの職員や冒険者に、警告と言うか威圧を掛けておいた。これで馬鹿が俺の留守に見習達に手出しするのを防げるかもしれない。俺とかかわった事で、見習達が以前より苦しむなど絶対にあってはならない。
結局俺が受け取ったアムラ王国貨幣は以下の通りだった。
「鳥類」
カラス : 67羽:
ハト : 81羽:
ムクドリ:224羽:
スズメ :265羽:
「メガラニア」
3m: 150kg:
4m: 300kg:
5m: 600kg: 0頭× 37万5000=
6m:1200kg: 0頭× 56万2500=
7m:2000kg: 9頭× 75万0000= 675万0000
8m:3000kg:12頭×112万5000= 1350万0000
9m:5000kg:72頭×168万7500=1億2150万0000
「メガラニア歯」
93頭×100×200=186万0000
合計1億4361万銅貨
最終的な支払いは
小銅貨: 0枚
大銅貨: 0枚
小銀貨: 0枚
大銀貨: 0枚
小金貨: 1枚
大金貨: 6枚
白金貨:143枚
「さて、飯にするが、晩飯は俺が以前に狩ったオークを使うぞ」
「「「「「はい!」」」」」
「綺麗に部位ごとに分けて解体しているから、それぞれ勝手に焼いて食べてくれ。俺は村に食料を届けに行ってる間に、お前たちが食料に困らないように、冷凍冷蔵庫を作っておく」
「そんな、御師匠様が僕達の為に働いて下さっているのに、僕達だけ食べさせてもらうなんて出来ません!」
ふむ、それもそうだな、礼儀作法をおざなりにしていると、この子達が今後困るかもしれない。いずれ俺はいなくなるのだし、王侯貴族と対面したり雇われたりすることもあり得る。ここはこの世界にあわせて、立場身分に相応しい対応をすべきだな。
「分かった、では一緒に食べるとするが、俺はオークが嫌いでな。師匠として俺だけはボアを食べさせてもらうぞ」
「当然です、御師匠様が弟子と同じ食事をする方が可笑しいのです、どうぞ御好きな物をお食べ下さい。なあ、みんな!」
「「「「「はい! 当然です!」」」」」
(まだ人型モンスターは食べられんか?)
(絶対嫌だね! 食人は俺の世界ではタブーだからな)
(二本足歩行の人型とは言え、人間とオークやコボルトは全然種族が違うのだがな)
(それでも絶対嫌だ!)
(ミノルは我儘な偏食家だな)
(セイ! 本気じゃないのに揶揄(からか)うのはやめろ)
(ふむ、本気で怒られても嫌だし、これくらいにしておくか)
俺はセイの嫌がらせに答えながら、見習達の言葉に従って自分だけのボアの香草塩焼きを食べた。塩胡椒やマヨネーズが懐かしいが、それは晩飯で食べればいいので、それなりに美味しい香草塩焼きを噛みしめながら、見習達との食事を愉しんだ。
俺に話しかけられるのは緊張するようだが、それでも見習1人1人の性格を知りたいので、積極的に話しかけて本心を引き出すように誘導した。捨子や幼くして両親を亡くした子もいるが、大半は貧しい家を助けるために、自分から冒険者ギルドに入った者達だ。
俺からすれば悪でしかない冒険者ギルドの見習い制度だが、生きて行くのが厳しいこの世界では、必要悪だったのかもしれない。だからと言って元の状況に戻す気はさらさらないので、移動する前に出来る限りの手助けしておこう。
愉しく食事をした後で、見習達には明日の朝食の準備と、非常用の携帯保存食作りをさせた。年長の見習達は、以前所属していたパーティーで塩漬け燻製肉の作り方を叩き込まれていたようで、俺が教える必要がなくて助かった。
だから俺はその時間に、セイに指導を受けながら、見習い用寄宿舎備え付けの地下冷蔵室を創り出すことにした。
有り余る魔力を駆使して、足元の土を圧縮強化して固め、地下室タイプの大型冷蔵室を創り出した。階段で降りる地下室タイプの冷蔵室は、雪魔法・氷魔法・冷凍魔法が使えなくても大丈夫なように、天井面と4側面に氷壁を創り出し、各棚の下にも氷壁を作りだした。
地球でも氷式冷蔵庫とか氷箱とか呼ばれていたが、俺がこちらに来る前でも超高級寿司屋などは、ネタが乾燥しない氷式冷蔵庫を使っていると聞いた覚えがある。これくらい厚みのある氷壁で全面を覆った地下冷蔵室なら、10日くらいなら十分生鮮食品を保存できるだろう。
オークやコボルト自体を冷凍魔法で厚く厚く氷漬けしたとしたら、半永久的に保存も可能だが、今回は俺がここに戻るまで食料を保存できれば十分だから、今回は10日分で十分だろう。
そろそろアグネスの顔が見たくなったな。
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