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初老おっさんの異世界漫遊記・どうせ食べるなら美味しいものが喰いたいんだ!

克全

第58話隊長と班長

朝食を終えた俺とセイは、アグネスを白虎に預けて街に戻ることにした。

「さて、戻るのはいいけど、陽のあるうちに見つからずに城壁を越えれる魔法ってある?」

「ふむ、昨晩は城門を無視して出て行ったから、堂々と城門から戻る訳にはいかんのだな。だとしたら透明になるTransparent(トゥラァンスペェアラァント)の魔法と、隠れるhide(ハイズ)の魔法の両方を使えばいい」

「それは透明になって分からなくなる魔法と、気配などの存在を隠す魔法を同時に使うと言う事かい?」

「そうだ、レベルの高い敵や嗅覚や聴覚などの感覚が発達した敵を相手にする場合は、transparent(トゥラァンスペェアラァント)などの単独魔法では隠れきれないからな」

「分かった、使ってみるよ」

セイが教えてくれた魔法を取得し、フライの魔法と併用して楽々と城内の冒険者ギルドに戻ることが出来た。

昨日は信じられないくらい色々と問題を起こしてしまったので、ギルドの職員が無料朝食を案内に部屋に訪れることもなかったようで、俺の留守に気づかれることもなかった。昨日は無料夕食を案内に来たのに、随分と待遇が変わったものだ。

直ぐに見習達の寄宿舎に行ったのだが、昨晩の指示をよく守り、朝からしっかりと食事をしてくれていた。昨日見習達から聞いた話では、パーティーごとに狩りの前の流儀が違っていて、食事を食べる所と食べない所があるそうだ。

俺としては空きっ腹で狩りなど出来ないと思っていたので、昨日狩った獲物を焼肉にしておいた物で、朝食を済ませるように指示を出していたのだ。理由は朝から料理をする時間がもったいなかったこともあるが、何より貧乏な見習達に燃料費の負担をさせたくなかったからだ。

昨日俺のやり方を学んだ上に、レベルも上がった7人を臨時の班長に任命して、6人編成を6班・7人編成を1班作り、それぞれに役割を与え狩りに連れだした。

「イルオン、俺が麻痺魔法をかけた獲物を、1班から4班の見習いに順番で止めを刺させろ」

「はい!」

「5班から7班には昼食の食材用に野草とキノコを集めさせろ」

「はい!」

「午後からは交代させるから、それぞれの班にしっかり役目を果たさせろ」

「はい!」

1日目に7人の実力と人柄を見ただけだから、今日残りの36人を見て役割や班編成は変える予定ではあるが、一応1番縁が深いと思われるイルオンに臨時隊長の役目を与えた。正式に隊長や班長に任じてしまうと、役割交代の際にもめ事が起こる可能性もあるので、1日交代で隊長・班長の役割を交代させると言い利かせてある。

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