初老おっさんの異世界漫遊記・どうせ食べるなら美味しいものが喰いたいんだ!
第49話タブー
さてどう言って誤魔化そうか?
村で言ったように、故国の文化や宗教の問題で、人型モンスターは食べれない事にしようか?
いや駄目だな、オークやコボルトの素材を売ってしまってるから、人型モンスターを狩っている以上、旱魃で食糧難の村がオークやコボルトを食べないなんて通用しない。
(はてさて、どうする心算なんだ?)
「今行きます」
(覚悟が決まったか?)
臨機応変にするよ。
「お世話になります」
「オークロース肉の塩焼きです、どうぞお食べ下さい」
「ありがとうございます。あのう、人目に触れないようにしたいので、部屋に持っていって食べていいですか? 食器は後で持ってきますので。」
(上手い言い訳を考えたな)
黙ってろ!
「ええ、大丈夫ですよ」
「おい! 物欲しそうに見てんじゃねえよ、飯が不味くなる!」
「ごめんなさい」
「ちっ! みんな駆け出しの頃は貧しいんだよ、もうちょっと意地見せて我慢しろや」
なんだ?!
いい大人が子供を立たせて飯抜きにした上に、自分達が食べている姿を見せつけ、事ある毎(ごと)に殴っているのか?
「あれは何なんです?」
「あれですか、どうやらAクラスの新人がヘマして飯抜きになっているようですね」
「食事を与えず、自分たちが食べているところを見せつけて愉しんでいるのですか? ずいぶん性根の腐った冒険者ですね、新人虐(しんじんいじ)めが趣味なんですね」
「あん? なんだジジイ! 喧嘩売ってんのかコラ!?」
「ウェーターさん、見習のAクラス冒険者にパーティーを選ぶ権利はないんですか?」
「いえ、ありますが、どこに行っても似たような待遇です」
「この街のギルドだけがそうなんですか、それともどの街のギルドも新人には惨(むご)いのですか?」
「こらテメー、無視するんじゃネー!」
(ミノル、本気でかかってくるぞ)
「パラライズ」
「うっ」
新人を虐めて憂さ晴らしをするような、低俗な冒険者に俺が遅れを取るはずもなく、殴りかかって来た冒険者はその場で麻痺して昏倒した。ノーラでさえ失禁脱糞するのだ、こんな低級の冒険者が麻痺したら、酒場は悪臭で悲惨な状況だ。
だがここで終わらす心算は毛頭無い!
この糞野郎が新人を虐めるの見て愉しんでいた、同じパーティーの連中も許す訳にはいかない。毒を食らわば皿までではないが、1人脱糞させるのも5人脱糞させるのも同じ事だ。こうなったらこのギルド内での評判を気にしていても仕方がない。
「パラライズ」
「ミノルさん! ちょっとやり過ぎですよ!」
酒場の責任者だろう、バーテンダーのような服装をした男が苦情を言って来た。だがここは強く言っておいた方がいい、ゴーランの件と言い今回の件と言い、このギルドのモラルは俺の良識からは認められない。
「売られた喧嘩は買うよ、それが例えギルド職員でもね」
「私に喧嘩を売られると言う事ですか?」
このバーテンダーは引退した冒険者だろう、今の俺にはある程度相手の強さを感じる事ができが、ノーラより少し弱いくらいだろう。
「売って来たのはギルドメンバーだよ、職員がそれを見過ごすどころか加担すると言うのなら、俺も本気で相手させてもらうよ」
村で言ったように、故国の文化や宗教の問題で、人型モンスターは食べれない事にしようか?
いや駄目だな、オークやコボルトの素材を売ってしまってるから、人型モンスターを狩っている以上、旱魃で食糧難の村がオークやコボルトを食べないなんて通用しない。
(はてさて、どうする心算なんだ?)
「今行きます」
(覚悟が決まったか?)
臨機応変にするよ。
「お世話になります」
「オークロース肉の塩焼きです、どうぞお食べ下さい」
「ありがとうございます。あのう、人目に触れないようにしたいので、部屋に持っていって食べていいですか? 食器は後で持ってきますので。」
(上手い言い訳を考えたな)
黙ってろ!
「ええ、大丈夫ですよ」
「おい! 物欲しそうに見てんじゃねえよ、飯が不味くなる!」
「ごめんなさい」
「ちっ! みんな駆け出しの頃は貧しいんだよ、もうちょっと意地見せて我慢しろや」
なんだ?!
いい大人が子供を立たせて飯抜きにした上に、自分達が食べている姿を見せつけ、事ある毎(ごと)に殴っているのか?
「あれは何なんです?」
「あれですか、どうやらAクラスの新人がヘマして飯抜きになっているようですね」
「食事を与えず、自分たちが食べているところを見せつけて愉しんでいるのですか? ずいぶん性根の腐った冒険者ですね、新人虐(しんじんいじ)めが趣味なんですね」
「あん? なんだジジイ! 喧嘩売ってんのかコラ!?」
「ウェーターさん、見習のAクラス冒険者にパーティーを選ぶ権利はないんですか?」
「いえ、ありますが、どこに行っても似たような待遇です」
「この街のギルドだけがそうなんですか、それともどの街のギルドも新人には惨(むご)いのですか?」
「こらテメー、無視するんじゃネー!」
(ミノル、本気でかかってくるぞ)
「パラライズ」
「うっ」
新人を虐めて憂さ晴らしをするような、低俗な冒険者に俺が遅れを取るはずもなく、殴りかかって来た冒険者はその場で麻痺して昏倒した。ノーラでさえ失禁脱糞するのだ、こんな低級の冒険者が麻痺したら、酒場は悪臭で悲惨な状況だ。
だがここで終わらす心算は毛頭無い!
この糞野郎が新人を虐めるの見て愉しんでいた、同じパーティーの連中も許す訳にはいかない。毒を食らわば皿までではないが、1人脱糞させるのも5人脱糞させるのも同じ事だ。こうなったらこのギルド内での評判を気にしていても仕方がない。
「パラライズ」
「ミノルさん! ちょっとやり過ぎですよ!」
酒場の責任者だろう、バーテンダーのような服装をした男が苦情を言って来た。だがここは強く言っておいた方がいい、ゴーランの件と言い今回の件と言い、このギルドのモラルは俺の良識からは認められない。
「売られた喧嘩は買うよ、それが例えギルド職員でもね」
「私に喧嘩を売られると言う事ですか?」
このバーテンダーは引退した冒険者だろう、今の俺にはある程度相手の強さを感じる事ができが、ノーラより少し弱いくらいだろう。
「売って来たのはギルドメンバーだよ、職員がそれを見過ごすどころか加担すると言うのなら、俺も本気で相手させてもらうよ」
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