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初老おっさんの異世界漫遊記・どうせ食べるなら美味しいものが喰いたいんだ!

克全

第33話トンカツとビール

最初は驚き怒りが湧いたものの、人によったらシャンパンに209999は妥当な金額なのかも知れない。12000mlもの大きさの瓶入りだし、何かの時に役に立つかもしれない。何かって何だと言われると困るけど、賄賂(わいろ)が必要な時が来るかもしれないから買ってしまう事にしよう。

フランス産V社12000ml (12L) 木箱付シャンパン:209999

ちょっと15000mlで検索してみよう、もしかしたら他にも売り物があるかもしれない。

ゲッ!

15000mlのシャンパンが4280000だと!

いくらなんでもこんなもん買えるか!

さっき買ったのと同じシャンパンの15000ml瓶が324000で売ってる。毒を食らわば皿までとも言うし、428万に比べれば1割以下の値段だ、買ってしまえ!

フランス産V社15000ml(15L)木箱付きシャンパン:324000

他にも面白いものがあれば買ってしまえ!

3種類のワインをブレンドしたアルコール度数12度のシャンパンで、緑がかった薄めの黄色。ブリオッシュのニュアンスをもった、新鮮な果実のメドレーを感じるフルーティーで、フローラル(白い花)な香り。しなやかでコクのある口あたりで芳醇(ほうじゅん)な喉ごし、新鮮で長続きする後味がするのか、よく分からんが買っておこう。

フランス産15000ml(15L)木箱付き:316656

なになに、1849年エベルネに設立された家族経営のシャンパンメーカーで、「気品と格調」を大切にクラシックなスタイルのシャンパンを造り続けているだと。大手生産者としては、比較的小規模な部類だが、妥協の無い品質へのこだわりから、シャンパンメーカーとして最高級のひとつにランクされているんだな。フレッシュで心地よいフローラルなブーケ、繊細な泡立ちが魅力の、エレガントでしっかりとした骨格のあるシャンパンか、まあいい買ってしまえ。


フランス産P社15000ml(15L)木箱付き:302400

あれ?

324000と同じ物が300240で売ってるじゃん、最初のをキャンセルしてこちらに変更。

フランス産V社15000ml(15L)木箱付きシャンパン:300240

酒はこれくらいにして、俺も自分の食べたい物を用意しよう、山のようにトンカツは作ったけど、これだけ作ってしまうと食べる前から胸焼けがして、揚げ物以外を食べたくなる。異世界の食材を料理した物を食べたいし、何かさっぱりとした物を作って食べる事にしよう。

まずはボアのバラ肉を薄切りにする。

キャベツは洗って一口大にざく切りし、エノキは石づきを取りほぐしておく。

北京鍋にキャベツ・エノキ・バラ肉の順番に並べ、出汁の素を振りかける。

蓋をして火をつけたら5~6分弱火で蒸し焼きにする。

蒸し焼きしている間に大根をおろし、ねぎを小口切りにしておく。

蓋を開けてバラ肉に火が通っていれば大丈夫。

家庭なら皿に盛りつけるのだろうが、俺は独身なので鍋に入れたままたっぷりの鰹節・ねぎをかける。

最後に大根おろしとA食品のAポン酢とM社のポン酢をブレンドした物をたっぷりかけて完成だ。

(いただきます)

北京鍋一杯作ったからこれだけで御腹一杯になるはずだ。

特に白御飯が食べたいとかパンが食べたいとかパスタが食べたいとか思わない、元々オカズ喰いだから、大好きな野菜と肉だけ喰えたら満足だ。

(主! 自分だけ食べるなんてズルいぞ!)

(白虎も切りのいい所で食べればいいぞ、バーベキューコンロの丸焼きは焼けるまでほったらかしで大丈夫だろう?)

(お、そうか、だったらこのトンカツとやらを揚げ終わったら、冷ましているトンカツを食べていいな?)

(ああ構わないが、それだトンカツ揚げた後でもトンカツ食べたいのか?)

(おおよ! 揚げながら食べたくて食べたくて、何度つまみ食いしようとしたことか!)

(そんな事したら、フライヤーの油を頭からぶちまけるぞ!)

(まぁまぁまぁセイ、そんなに怒ってやるな、ちゃんとやるべき事はやってくれているじゃないか)

(ミノルがそう言うのなら仕方ないな)

(主、酒も出してくれ)

(食べた後でプールに入りながら飲むんじゃないのか?)

(プールも出してくれ)

(え~い、黙って聞いていれば何度も何度も図々しい奴め!)

(ヒィ~、ゴメンナサイ、ごめんなさい、御免なさい!)

(いいよ、これだけ頑張ってくれているんだ、食べ終わったら出すよ)

(ミノル、余り甘やかさない方がいいぞ、コイツは優しくすればするほどつけあがるからな)

(大丈夫だよ、やるべき事をやってくれたらそれでいいよ、ただしやるべき事をしなかったり手を抜いたりしたら、セイに処分を任せるよ)

(そうか、ならばその時を愉しみに待つとしよう)

俺は急がずゆっくりと食事を愉しんだが、どうも異世界に来てから食べれる量が非常識に増えたようで、北京鍋1杯分では少々物足らなかった。だからといってトンカツや唐揚げを食べる気にもなれないので、Lサイズの卵を1箱(10kg160個)をドローン配送させて、スクランブルエッグを作ることにした。

Lサイズ卵1箱160個:3300

俺の作るスクランブルエッグは、卵を割って痛んでいないかの確認はするものの、ほぐさずに炒める。北京鍋に少し多目のサラダ油を入れ、鍋が程よく熱くなってから10個分の卵を入れる。白身の部分がある程度固まるまで待って、味塩を振りかけて鍋の中で黄身を潰して炒めるのだ。

この作り方だと、白身と黄身と混じりあったところの3つの味わいを愉しむことができて、さらに火の通し加減を調節したら、半熟のスクランブルエッグを白御飯に乗せて食べることも出来る。

日本にいた頃は2つか3つの卵で作っていたけど、異世界に来て食べる量が増えたから、10個くらい食べないと満腹にならない。

満足して白虎の様子を見たら、もりもりとトンカツを食べている。その食べっぷりを見ていたら、高校から35年友達を続けている奴の事を思いだした。最近は鶏以外の肉を食べなくなったが、昔はトンカツを食べる時は必ずKビールを飲んでいた。

もう奴に会う事はできないんだな!

そう思うとむしょうに寂しくなって来た。

白虎に優しくしてやるか。

K社・クラッシック大瓶ビール12本:5791×10個=57910

来るのが早いな、だがこのままでは美味しくないだろう、奴も言っていたがキンキンに冷やしてこそのビールだ、だが俺にビールをキンキンに冷やす魔法を使う事が出来るのか?

(クール)

やったね!

(お~い白虎、トンカツにはキンキンに冷やしたビールが合うぞ)

(キンキン? ビール? それをトンカツと一緒に食べると美味いのか?)

(おうよ、絶品の美味さだぞ、それに熱いのが苦手な白虎なら、冷たい料理が好きなんじゃないのか?)

(そうなのかな? よくわからん)

(まあ飲んでみろって)

(うぉ! こりゃ美味い、ドンドンくれ!)

(冷やした奴を多めに渡しておくから、自分のアイテムボックスに入れておけ)

(すまんミノル、故郷の友達と2度と会えなくしてしまったのだな)

(そうだなセイ、この埋め合わせはしてもらわないとな)

(分かった、出来る限りの事をしよう)

(白虎、コイツも渡しておくからな、プールでゆっくり休んでくれ)

俺はビールをもう10箱買うと共に、ウォッカも1セット買う事にした。

U社・40度1800mlウォッカ6本セット:12880×5=64400
S社・40度1800mlウォッカ6本セット:12828×5=64140

白虎の為にプールを取り出し、自分の為にジャグジーを取り出した。食べた料理が御腹の中でこなれたら、ジャグジーに入れた水を魔法で熱めに沸かして風呂で寛いだ。

アグネスがよく寝ているのを確かめて、蚊帳(かや)で包んだ天蓋付きキングサイズベットで眠ることにした。もちろん蚊帳は俺の魔法で防御結界として機能している。

(おやすみなさい)

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